ここにある幸せも、これから欲しい幸せも。

「幸せとは。」
気づくもの？つくるもの？
いろんな定義あるけど、やっぱりひとつじゃないと改めて気づいた話。

今日、すぐ裏のお家に住んでいる大家さんのお宅で夕食をご馳走になった。
私は6月から今までシェアハウスに住んでいて、そのお家を貸してくださっている方たちだ。

私の両親と同い年くらいの大家さんご夫婦と、その娘さんと、わたしとシェアメイトさんで、初めて一緒に食事をした。

前々からすごく親切にしてくださっていたのだけど、こんなご時世だからということで食事を一緒にすることはなかった。でも来週末で私たちは引っ越して別の家族が住むことになったから、「最後にご飯でも」と招いていただいた。

ちょっと緊張していったのだけれど。



すごくすごく、楽しかった。

シュワシュワしたお酒に、
サラダに炒め物、煮物、天ぷら、お寿司、豚汁。
イチゴ、パイナップル。

食べきれなかった分はこれに包んだらとラップやトレイを出してくれた。

食べ終わってふと気づくと緑茶を淹れてくれていて、
さらに最後、コーヒータイムねと言ってコーヒーと、クリームが挟まれたどら焼きみたいなお菓子を出してくれた。

豪華でしょ、ってことではなくて。
本当に美味しくて素敵だったけど、そうじゃなくて。

いい時間にしよう。
美味しいご飯食べさせてあげよう。

たくさん用意してくれていたのが、じんわりじんわり、ずっと伝わってきて、ずっと心が温かかった。冷たくなることがなかった。

何度も何度も幸せが重なっていくのを、ずっと感じていられる時間だった。

実は18:00にお邪魔してお酒を注いだ直後に地震が来て。
なかなかに怖かったけどお家は安全な場所にあるから、不安や緊張感もありながらも、
とにかく食べれるうちに食べよう！と食べ始めた。余震は続いているけど幸いその後も無事で、食事の時間はゆるやかに過ぎていった。

私やシェアメイトさんにとってはいろんな具材がじっくり煮込まれた手作りの煮物ってすごく久々で、まずそれから美味しい美味しいって言いながら食べ始めたのだけど。

やだ〜せっかくならお寿司とかね、早く食べて〜

ほら、ウニ食べた？
これも食べて。

うまい〜〜！！

あ、ばっけの天ぷらも！

わ〜ばっけ！

炒め物もあるんだけど、、食べる？
せっかくだからあっためなおすね。

豚汁あたためすぎちゃった。

豚汁、、、メッッチャ美味しいです。。

５日分の栄養だこれ、、

いや、7日分だな

＊

美味しく食べてほしい。

どれだけ嬉しいか伝えたい。
美味しいってありったけ伝えたい。

それぞれの形で、

喜んでほしい。
楽しい時間にしたい。
あ〜、楽しいな。

そんな気持ちを温め続ける。

途切れることも冷めることもなく、穏やかにずっと、そこにあり続ける。

みんながみんなで笑わせ合って、みんなで笑い合う。

お家に呼んでもらってご馳走になる。
その時点でもちろん嬉しくて楽しいけど、

あ〜〜楽しい。

心からそんな気持ちが溢れていたのはきっと、

そうやって、みんなで幸せを積み重ねていく感覚があったからなのかなぁ。家に帰った布団の中で、ぼんやりと思う。

そして、ふと気づいたのだ。
幸せは、いろんなかたちであるんだということ。

＊

大家さん家に行く直前、わたしは全然違うことを考えていた。

今、私が手に入れたい未来のこと。

自分にとって大切なこと、好きなことや得意なことを、人とつながりのなかで活かせるようになりたい。giveできるものがほしい。

大事なことはいろいろあるとは思いつつ、今一番もやもやしていて、なんとかしたいと思っているのはこれだと思った。

休学して学び続ける一年を通して、自分の大切や、好き、得意、たくさん見つけた。

だからそれを、とにかく人とのつながりの中で活かせるようになりたいと思った。

就活の先の仕事としてでもライフワークでも、いろんな活かし方をできるように。
今取り組めることをどんどん書き出して、ちょっと進み方が見えてすごくスッキリした。(これについてはまた書きたい…！)

それから大家さん宅に行って、帰ってきて思ったのだ。

そうか。幸せはいろんな形で感じていいんだ。

大家さん宅が楽しかったからといって、
「今も十分、幸せは溢れてるんだ！何か成し遂げようとか自分の価値や役割が欲しいなんて思って苦しむなんて良くない！」と思う必要はなくて。

「より良い自分にならねば」「どうしたら、誰に何の価値をgiveできるのか」と思い詰めすぎるのでもなくて。

今のまんまのわたしで、一緒に生きる人たちと、日々を大切にすることも幸せ。

「どこで誰に何をgiveできるのか」を探究し続けることも、ありたい自分に向かって努力することも幸せ。

どれもそれぞれ、幸せなんだ。

どっちも求めていい。
どっちも大切にしたい。

そう思ったら、
自分の「生きる」や、幸せを、まるごと大切に思えるような、すごく安心して、信じられるような気持ちが湧いてきた。

より良くあろうとか幸せになりたいとか思うことが、今を否定するみたいでずっと怖かったけど。
どう生きるか、どんな幸せを大切にするか、正解を選ぼうとして張り詰めていたけど。

もう大丈夫な気がした。

いろんな幸せがあって、いろんな「生きる」があっていいんだ。

どれだって完璧ではないけど、だからこそひとつひとつを大切にする。

いろんなかたちの幸せに、たくさん気づいてたくさん育てて大切にしたい。
そうやって生きる。