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書くことの意味が、またひとつ増えた。

昨日の夜遅く、なんだかすごく必要性を感じて、部屋の一角に「わたしスペース」をつくった。名前は適当だけど、今まで書いてきた日記やメモ、人からもらって嬉しかったメッセージカードなどを大切にしまうための場所。


手に取って一つ一つ見返していると、こんなものまで、と思うようないろんなものが出てきた。


受験が終わったらやりたいことリスト。

・お正月は布団にくるまって、家族と一緒にだらだらテレビを観たい。
・お気に入りの本屋さんと好きなものをたくさんつくる。
・おじいちゃんおばあちゃんに会いたい。
・海に行きたい。



好きな歌詞、ドラマや本からもらった言葉。


大学生になってからだんだんと増えていったメモ。

・何のために、何を目指してどう生きればいいのかわからなくて、でも少しでも進みたくて、立て続けたたくさんの目標。
・踏み出せなくてずっと同じことでもやもやして、壁に貼って何度も自分に言い聞かせた、
「正解はない。なんでもやってみる」


生きていた。
生きてきた。
そして、生きている。

当たり前の奇跡が、たしかにここにあり続けてきたんだと気づかされる。



葛藤、感動
手に入れたもの、今も探しているもの
手放したもの、乗り越えたもの

まとめきれない、あらゆるものがそこにはあった。
ぜんぶ、その瞬間、「今」だけのもの。


いい文章に仕上がっているわけでも、名言のような説得力があるわけでもない。
そもそも、前向きなものばかりではなく、むしろ苦しそうなものが多かった。

でも、
そのときにはそのときの、「今ここ」だけの輝きがある。
どんな感情を味わっていても、停滞しているような気がしても、いのちはいつだって輝いている。
いま生きて、感じたこと、考えたこと、そこにあるものすべてに意味がある。

それだけは強く信じられるような感動があった。




そして、「今この瞬間の輝き」はリアルタイムで感じることもできるけど、時間が経ってはじめて気づける輝きもきっとたくさんある。

今回見返した日記やメモを書いたときだって、今のわたしと同じように、必死で真剣だったと思う。昨日のわたしが感じたような感動、それを書いていた時は感じていなかっただろうなと思う。

きれいじゃなくても等身大で、何かに染まろうとせずそのまんまで書き残したこころの記録は時間をかけて、
今は見えないけどたしかにある、そんな「今この瞬間の輝き」を見せてくれる。

もしかしたら、時間でなくても、少し距離をとることで見えるものがあるということなのかもしれない。本人にはわからない輝きが、周りの人には感じられるということはよくあるから、自分ではない他人という意味での距離とか。

とにかく、自分一人で今という時間の価値を決めてしまわずに、書くことであとから出会える輝きもあることは、忘れずにいたいと思った。


なんだって書こう。
ごちゃごちゃでも、伝わりにくい言葉でも、
今の気持ちは今の言葉で書き残したい。


もちろん、読んでくださる人のことを考えて、読みやすくする配慮をすることはほんとうに大切だと思う。
でも、「整えないと書けない」という縛りで何も残さなかったら、時間をかけて、距離を経て、見えるはずの輝きが消えてしまう。

書くことをたくさん疑ったりためらったりしながらも、こんなメモやノートを書き続けて、今日まで捨てずに残し続けてきたという行動も、感じたこと、考えたこと、見たものを見逃さないでというじぶんへのメッセージな気がする。

これまでの自分がつくりあげた「書くことの意味」を信じて、今はとにかく書き続けたい。

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