見出し画像

人生一自由な春休みを過ごしてみて、染みついてきた「自由」のこと。

タイマーの鳴る音。
15分の昼寝からはっと目が覚める。
15分前がずっと前に感じて、体も気持ちもすっきりして、起きたらなんでも出来そうな気がする。でももうちょっと寝ちゃってもいいな。

ベッドの脇、白い薄手のカーテンの隙間から、きれいな青空が見える。

ああ〜幸せ。

声に出しても全然嘘じゃないくらい、ほんとにそう思う。

でもこれを、もうすぐ失うのか。週に5日、どんなに気持ちの良い午後でも同じ部屋の中で働くんだ。そんな未来がよぎったら、途端に胸がつまってしまう。

だけど、すぐに思い直す。
たしかに一度は失う。失うとわかってて、それでも選んだのだから。だけどまた、もう少し先で取り戻せばいい。

働くのが嫌なんじゃない。それによって手放さなきゃならないものあまりにも多いことがいやなだけ。
働きたい。お金も欲しいし、生きるために必要なのはわかるし、役に立てるなにかを手に入れたいし、スキルでも心でも自分のなにかを磨きたい気持ちはある。
だけど晴れの日には太陽の光を背中に浴びながら本を読む時間がほしい、眠くなったら少しだけ昼寝がしたい。それもしながら働けたらいいな。

って、それだけのこと。
だったらいつか、そんなに遠くないいつかに、晴れた日の午後に少しの自由のある生活と仕事を手に入れればいい。



まだ「社会人」になったことのない今の私には、それが簡単なことだとは思えない。こんなこと言った自分に数年後の自分が苦しめられることがもうすでに怖い。

それでも、「仕方ない」と諦めそうになることのなかに、諦めなくてもいいことだってたくさんあると、なんでかそう思えた。
それで、この、人生で一番といえるくらい制約をなくして心のままに過ごした春休みで、とてもささやかだけどしっかりと、わたしは自由なはずなんだってことがわかってきたのかもしれないなと実感した。

わたしにはできない、わからないと思っていた世界でも、心に響くなにかに出会えること。
これしかないと思っていたことの外側でもあちこちに、本当のことはたくさん転がっていること。
そういうことが少しずつ身に染みてわかってきた感じ。

よくわかんないなあって思いながらも詩の本を読み続けてたらなんとなく感動してきたとか、どうにもならないと思うくらい硬かった筋肉が、ストレッチを続けたら伸ばせるようになってきたとか、腹式呼吸でうたってみれたとか、ほんとにそういう小さなことの積み重ねで。諦めなくていいことが案外たくさんあるとわかってきた。

実際にできたことは小さなことでも、
「大丈夫。」「できる。」「そんなにすぐ諦めなくていい。」
そんな感覚が言葉にならずともちゃんと心の奥底にいてくれるから、これから先のもっと大きな選択や決断も、はじめから諦めたりはしないでいようと思えるようになったのかなと思う。

とにかく世界にはいろいろあって、いろんなふうに生きられるのだ。わたしはわたしの望みを叶えていいし、ほんとはこうしたいな。って思ったことを、ひっそり諦めることもない。

叶えるペースはゆっくりでいいけど、
忘れたら叶えられないから、忘れないでいたい。
諦めたらだめとは思ってないけど、諦めなくてもいいよってことは、これから先も覚えていたい。

**

そんなことを、人生一自由に時間をつかった春休みで感じています。
noteがだいぶ久々で終わり方がわからなくなってしまいましたが。笑
今日のところはこのへんで失礼します!読んでくださったみなさん、ありがとうございます!


読んでくださり、本当にありがとうございます🌷 スキやコメントでつながってくださったら、さらにとっても嬉しいです! サポートをいただいた場合は、心を動かす体験に代えて、文章を書きます。