土屋耕児郎

鹿児島県鹿屋市で「生うどんつちや」という、うどん屋をしながら、文章や漫画を描いてます。…

土屋耕児郎

鹿児島県鹿屋市で「生うどんつちや」という、うどん屋をしながら、文章や漫画を描いてます。 大隅半島を中心に配布しているフリーペーパー「やうやう」も作っています。よろしくお願いします。

マガジン

  • お山のいったんもめん

    お山のいったんもめん。東京から鹿屋市に引っ越してきた少年、宗介となぜか彼だけが見えている、妖怪いったんもめんとの物語。

最近の記事

幻の県知事選特集

※無料で最後まで読めます。  7月7日に鹿児島県知事選挙が行われる。これを書いている現在は現職に加えて、二人の候補者が立候補を表明しているが、当初は現職と女性議員との一騎打ちのような展開が予想されていた。ぼくはその段階で、この県知事選にむけて「ZINEやうやう」の誌面を使って二つの企画を考えた。  一つは県知事選に合わせてここ大隅半島で個人的に注目している三人の地方議員(一人は挑戦中だが)に『鹿児島県知事選に望むこと』と題してお話を聞く企画だ。身近な地方議員に県知事選や鹿児

    • 「鹿屋のキャンセルカルチャー」鹿屋市長の不適切発言について

      ※無料で最後まで読めます。  鹿屋市長が不適切な発言をしたようだ。  墜落事故があったヘリコプターと同型の記念切手について「事故後の写真で値打ちがあるのでは」と発言したのだ。市長としては冗談のつもりだろうが今回ばかりはそれも難しい。行方不明者に鹿屋市出身の方もいたようで、なぜこんなことを言ってしまったのか。  ここ数年「キャンセルカルチャー」が世界中を席巻している。  「キャンセルカルチャー」とは『多様性や公正にそぐわない、従来の文化や伝統、習慣などを否定し、そのようなも

      ¥200
      • BAD HOP VS 舐達麻 日本のヒップホップシーンを代表する2チーム間で「ビーフ」勃発【シラスの台地で時事語り#16 2023年12月号より】

         月に一回、ディオンタムこと佐藤正尚(米原将磨)さんをゲストに、二人で硬軟とりまぜた独自の時事ニュースランキングについて語りあう番組『シラスの台地で時事語り』16回目となる今回はBAD HOP VS 舐達麻のビーフについて語りました。  今回これに合わせてディオンタムさんより解説の論稿を頂いたので、許可を得てここに紹介します。 ※番組はこちら 米原将磨さんの活動はこちらをご覧ください。 ではどうぞ。 BAD HOP VS 舐達麻 日本のヒップホップシーンを代表する2チー

        • 「シラスの台地で時事語り」が一周年を迎えました。

           ぼくのシラスチャンネルについてはさきほど書きました。このチャンネルでディオンタムさんと毎月一回の時事ニュース語り番組をしているのですが、この記事ではあらためてディオンタムさんとの番組を紹介したいと思います。  ディオンタムさんとは誰か、シラシーです。シラシーとはなにか、シラスチャンネルを視聴してい人のことを呼びます。 ディオンタムさんのX(旧Twitter)  ディオンタムさんは米原将磨のペンネームで批評家としても活動しています。YouTubeチャンネルもお持ちなので皆さ

        幻の県知事選特集

        • 「鹿屋のキャンセルカルチャー」鹿屋市長の不適切発言について

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        • BAD HOP VS 舐達麻 日本のヒップホップシーンを代表する2チーム間で「ビーフ」勃発【シラスの台地で時事語り#16 2023年12月号より】

        • 「シラスの台地で時事語り」が一周年を迎えました。

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        • お山のいったんもめん
          8本

        記事

          生うどんつちやの「シラスの台地で生きていく。」

           これを読む多くの人はもうご存知なのかもしれませんが、ぼくはシラスという動画配信プラットフォームでチャンネルを持たせていただいています。  シラスとはなにか。  ここでシラスを開発した哲学者、批評家の東浩紀さんの言葉を引用します。  ぼくの言葉でいうと配信者も視聴者も顔と顔が見えるプラットフォームです。こういうと知り合いばかりの仲間内的なコミュニティ(ひと昔まえに流行ったネットサロンみたいな)と思われるかもしれませんが、それもちょっと違います。  すべて有料(300円~)で

          生うどんつちやの「シラスの台地で生きていく。」

          オウム真理教は実は正しかった?

           福島で処理水を薄めて海に流すことがはじまった。  結論からいうと僕は、原発は将来にわたって廃止していくしかないが、今回の処理水の問題は致し方ないと思っている。このままあそこに無限にタンクをつくるわけにもいかないし、薄めて海に流すことに科学的な問題はないらしいじゃないか。(そうじゃないという意見があるのは知っているが)  問題はこの処理水の計画を30年以上もかけて完遂できるのかということと、原発政策は廃炉に向かっているのか?ということを不安視して、一連の構造全体に対して不信感

          オウム真理教は実は正しかった?

          それってあなたの感想ですよね?

           どうも、土屋です。  前回の記事をFacebookにあげたら、「個人的な感想、こんなところ(Facebook)にあげるな」というクソコメントが飛んできた。「個人的な感想で何が悪い。文句あるならまともな批判してみろ。」って思わずにはいられなかったが、確かに前回のは政治色が強かった。強かったというか、真っ政治色!っていう感じだった。  反省はするがどんな時代も自分たちの思い込みや不満からしか、思索はうまれないはずだ。個人的な感想と聞いて思い出すのは「それってあなたの感想ですよ

          それってあなたの感想ですよね?

          僕たちはこの街を変えることが出来ない

           会期中の国会で審議された法案には、重要なものが多いのに特に問題にもならずにすんなり決まった印象だ。  まずは、マイナンバーカード。政府はデジタル施策に関する「重点計画」を閣議決定して、健康保険証や運転免許証などの各種証明書を一本化する方針だ。  基本的に僕はこの方向性は悪くはないと思っている。その理由は、コロナ禍において給付金などが素早く必要な人に届けることができない行政の体制が露呈したと見ているからだ。この状況を改善することと、働き手が不足していくこれからの日本の社会に

          僕たちはこの街を変えることが出来ない

          安倍元首相、暗殺される。

           2022年7月8日安倍元首相が暗殺された。  これまでの報道によると、容疑者の母親は旧・統一教会の信者で、多額の寄付などで家族は崩壊し、その被害者意識から犯行に及んだとみられている。  ここ最近の報道はネットを中心に、統一教会の話で埋め尽くされているといった具合だ。なかには陰謀論のようなとんでもない内容もあるようだ。この記事の最後に、事件に関連した情報を得るのに、個人的におすすめしたい動画コンテンツを紹介する。有料のものばかりだが、内容は充実しており信用ある専門家たちの

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          「参議院選挙から考える鹿児島の政治」

           7月10日は参議院選挙の投票日だ。おそらく投票率はかなり低いものになるだろう。 「投票に行っても何も変わらない。」多くの人がそう思っている。 するとある人はこう言う。 「どこにも入れたいところがなくても、現状にNOを突きつけるために投票に行こう。」と。   本当だろうか? 『現状にNOを突きつける』ということは、きっと野党に入れたらいいとその人は考えているのだと思うが、どうだろう。  『あなたの1票で約250円、選挙区と比例区の2票で約500円の政党助成金が交付されます。

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          若者に期待しすぎてはいけない。

           若者には期待がかかるものだ。鹿児島県下でも若い首長が多く誕生している。ウクライナ避難民の受け入れを真っ先に表明した日置市も若い市長であり、その決断の速さには多くの人が賛同と栄誉を送っている。  筆者はウクライナからの避難民を受け入れることに反対はしない。しかし、この国はもともと難民に恐ろしく厳しい。難民の受け入れが条約上義務づけられているものの、2020年の日本の「難民庇護申請認定率」は0.7%だ。これはカナダの75%、ドイツの52%などと比較してもあまりにも低い。さらに

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          僕たちが見たくない現実

           最近は県内でも有事体制についてのニュースが多い。馬毛島での米軍訓練と自衛隊基地整備計画と、ここ鹿屋市への米軍の無人偵察部隊の一時展開についてだ。  2002年に鹿屋市では、沖縄の普天間基地にある米軍給油部隊の鹿屋への移転計画がもちあがったことがある。鹿屋市ではその年に市長選があり、山下栄氏と相良宗一郎氏が戦った。そこでは両者が移転計画に反対を表明してこともあり、市長選だけでなく市民の中でも移転計画には反対という機運が、高まっていたようにも思う。  現在はどうだろうか?僕は

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          お山のいったんもめん #7 「オリンピックと夏休み」

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          お山のいったんもめん #8 「思い出の切り株」

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          まんが道を読む

           ぼくは2008年から小さなうどん屋を経営している。この小さな町で個人の飲食店の経営は楽ではない。開業した当時を振り返ると、個人でするのは大変だというような趣旨のアドバイスを多くもらった。具体的には「ぜったいにやめたほうがいい。」「こんな場所でやるんですか?」「値段は安く、そして味付けはこちらの人に合わせるべき。」といったような内容だ。  うどん屋についてだけではない。知っている人もいるかもしれないが、ぼくはいろいろな活動をしている。このように文章を書いたり、さまざまな人にイ

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          父と商売

           この4月で生うどんつちやも14周年をむかえた。ぼくは飲食店の周年記念のイベントはしないので、その日もいつもと同じように営業を終えた。2008年に開業して、これまでいろいろと失敗もしたが、いまは商売は概ね順調と言っていいのかもしれない。  小さなうどん屋とはいえ、それなりに大きな借金をして開業をしたので、これまで大変な思いをしてきた。商売をしている人ならわかってもらえると思うが、その過程において家族との関係が変わってしまうことは少なくない。ぼくが生まれ育った家族は自分でいうの