20240108の記録

今日の出来事と考えたことをメモしておく。

田中角栄邸が焼失した。

時の流れとは言え、昭和の遺産がなくなっていくことに割と危機感を持った方がいいのではという感想だ。
田中角栄の残した日中国交正常化の大きすぎる遺産が、今後の米中の緊張関係における日本の切れるのカードになるかもしれないと少し思っている。
立花隆が告発しなかったら、意外と日本の独自外交路線を作れたんじゃないかと。田中角栄に関しては、映像の世紀がめちゃくちゃおもしろかった。
また、再放送があれば期待したい。

https://www.nhk.jp/p/butterfly/ts/9N81M92LXV/episode/te/6GR4N9QR23/


松本人志氏が、芸能活動を休止との報道があった。

欧米発のキャンセルカルチャーの現象が、日本でも頻繁に見られるようになったと感じる。
ローカルなルール(掟)でまわる世界 vs グローバルの標準ルール(法)の戦いである。
日本は昨年からBBCの告発により、ジャニーズのローカルな掟をすべてキャンセルして、抹殺した。宝塚歌劇団も今後も存続できるかは微妙なラインではないか。
昔から、名門校や師弟関係から学ぶ場所に入る際は、「門を叩いた」と表現される。門をまたげば、ローカルな掟で厳しい稽古などによって、その文化が醸成されていたのだろう。
しかし今は、過剰なものは許される空気ではなくなっている。
掟がルールを超えることを、どこまで許容するか。これがここ10年くらいの大きな課題ではないか。
今のローカル vs グローバルの戦いは、例えば、宝塚の掟がすべてルールに置き換えたら、それは宝塚が宝塚であると言えるのかということだ。

欧米の普遍性に親近感を抱くような教育を受けてきたこともあり、自分もグローバルなルール、普遍性や平等であるべきだと思っている。
しかし、理論的にはすべてにおいて普遍性のある振る舞いをすることは可能でも、現実問題われわれはローカリティに囚われるはずだ。田舎で生活していれば、誰でも経験することだ。欧米の偉い教授たちがいかにグローバルスタンダードを強調しても、それは理論上は可能かもねという話になる。

ローカル vs グローバルの戦いが今後どんな展開になるのか楽しみだ。

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