週刊誌報道が暴走しているのはなぜ

今年の1つのテーマは、賃上げだろう。
これからの春闘の季節でニュースが続々と上がってくるものと思われる。

賃上げの機運が高まるのは大変いいことだと思う。
しかし、一方できちんとした労働組合などのない中小企業は、この風潮に取り残されるケースも散見されそうな感じがしている。

思い出すのは、日本の高度経済成長のときの、創価学会である。
創価学会の会員数が増えた背景として、地方の次男、三男が、都市に出てきた際の心の手当てを担っていたからであるとよく言われる。

当時はまだ、通信手段も限られていたし、田舎から働きに出るのは今と重みも全然違う、そして人的なネットワークもない中で、24時間戦えますか状態だと、しんどい人たちがたくさんいたのは容易に想像ができる。
その状況で、創価学会は仲間として勧誘することで、都市に第2の家庭のような心のサポートを提供した。

これを敷衍すると、めちゃくちゃ個人に分断された現在の社会に生きる人たちの心のケアをしているのは何か。
それが今の、週刊誌が果たしている役割のように見える。それと陰謀論だ。
(もう少し個人に細分化したものが「推し」であると思う)

おそらく、宗教がこれまでのように感情のケアを提供するのは、なかなか厳しい気がする。そして、週刊誌と陰謀論だけでは対立しかないだろう。
そこの心の働きを埋めてくれるものが今後出てくるのか注目したい。

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