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ブラジルで驚いたこと(大学編)

こんにちは。ブラジルに留学中の女子大生です。
noteを初めてから約1か月経ちましたが、週1投稿をなんとか実現できています、偉い。

前々回かな?ブラジルでのカルチャーショックをいくつか発信したのですが、思ってたより反響があったので今回は大学で感じた驚きをみなさんに共有できればなと思います。


➀大学がデカい

ブラジルの国土面積は日本の約23倍。大学の広さも日本とは桁違いです。
特にサンパウロ大学(USP)は南米最大級の規模で、メインキャンパスだけでも東京ドーム79個分の広さだそう。なんと大学内をバスで移動するんです。もはや森。大学内にカピバラもいるんだとか。
私が通っているリオグランデドスル・カトリック大学(PUCRS)はそれに比べるとかなりスケールは小さいですが、ジムや体育館など教室棟以外の施設がとても広く学生数も多いです。※大学によりけり

とりあえず、デカいんです。伝われ。

②1限は8時!ブラジル人は朝がはやい。

基本ブラジルの大学は朝8時から授業が始まります。午前中しか授業が無い日は11時には帰宅できちゃいます。小中学校では7時から授業が始まるのが普通だそう。なんでこんなにはやいんでしょうね。あくまでも憶測にすぎませんが、仕事の前に親が学校に送迎する家庭、遠くから通っている学生のために交通渋滞が比較的少ない時間に設定しているのでしょう。もしくはブラジル人は朝型の人が多いのか。諸説ありそうです。

日本の大学は1限が9時からでした。寮が大学から離れたところにあったのに加えて、かなりの頻度でバイトをラストまで入っていたので週3の1限はとても苦痛でした!!!!!! 
でも今はバイトもなければ、大学まで歩いて5分なので寝たい放題。というか寝たくても寝れないほど睡眠は足りています。なんて幸せな悩みなの。
8時からの1限なんて今は大したことないですが、日本で同じ時間を設定されると大変困ります。ブラジル人すごい。

しかも、早く始まるから早く終わるというわけでもなく、人によっては23時まで授業をとることができます。日本に比べて授業開講時間が長い!
学食やカフェも夜遅くまで空いているので超便利。〇〇大学でも夜学食があればもっと充実するのになあ~って思います。

③高頻度で先生が遅刻します

決していつもではありません。たまに、いや、時々・・・先生が授業に遅れてくることがあります。日本に比べるとブラジルは少し(?)時間にルーズ。15分くらいならいっか・・・!みたいな感覚が普通みたいです。「いまいくね」「いまからいく」などといった表現は日本でもよく使われますが、ブラジル感覚での「いま」はだいたい1時間くらいです。やっと4か月目くらいで慣れてきました。

また、1コマの授業が長い授業では、先生が途中でコーヒー休憩に出てしばらく帰ってこないなんてこともありました(笑)日本に帰ったときに困らないようにブラジルでも時間厳守をこころがけております。

④大学で起こるストライキとは??

ストライキとは、労働者が労働条件の改善を要求するために集団で労働を拒否することをいいます。ブラジルの国立・州立大学では教職員や学生によるストライキが頻繁に起こります。日本は法律で公務員のストライキが禁止されており、民間でもストライキが起こるのは稀なことです。実際に私の友達が留学中のブラジリア大学ではストライキによって2か月間も授業が休止されていました。とはいっても、わずかではありますがストライキに反対する教授が授業を開講していたそう。そして、有難いことに学生の見方である激安学食(通称RU)は営業していたそう!意外とゆるゆる。

私の大学は私立大学なのでストライキの影響は全くありませんが、近隣の州立大学は未だストライキ中。日本にいる際はストライキが身近ではなかったので、驚きが隠せません。いかに日本の労働環境が良いかが窺えます。学生バイトに関してもそう。後ほど詳しく語ります。

⑤家庭の所得によって学食が無料になる制度あり!

経済格差が顕著な新興国ブラジルではよくある話。まず、国立・州立大学では学費が無料です。それでも奨学金なしでは生活が厳しい低所得者もたくさんいます。例えば、ブラジリア大学では、1人当たりの世帯収入が最低賃金の1.5倍未満の学生は無料で学生食堂を利用できる制度があります。ブラジルの最低賃金はR$1,412 (約42000円)。時給換算するとR$6.42(約180円)です。
このような状況は、単に「カルチャーショック」という言葉では説明しきれません。

ブラジリア大学を訪れた際に学食を利用したのですが、visitantes(外部者)としてだったので通常の学生の2倍、R$15(約500円)でした。私の友達はR$6(約180円)で利用できるみたいです。そりゃ毎日使うしかない、学生の見方過ぎます。うらやましい。
ちなみに私の留学先の学食は昼も夜も均一でR$15(約500円)。私立大学なので上記で述べたような制度はありません。土日祝は閉まっているため、自炊することも多いです。それでも日本の〇〇大学の学食よりは便利で安い。断言できます。

⑥アルバイト=貧困層という感覚

実は日本にいるときはマクドナルドでバイトをしていました!経験値でいえば居酒屋と他飲食店の方が長いのですが、なんとなく仲良しの先輩のお誘いで留学前の4か月ほど横浜付近のマクドナルドで♪ 日本だとアルバイトの話で盛り上がりますよね。スタバ、ホテルバイト、家庭教師… たくさん選択肢があります。

その感覚のままブラジル人友達に「マクドナルドでバイトをしていたよ」と話すと驚かれたことがあります。ブラジルでは「バイト」と聞くと、大学生よりも最低賃金で働く人々をイメージするそう。これは、ブラジルが格差社会であることを示しています。ブラジルの大学進学率は24.2%であり、そのほとんどは富裕層出身者です。余裕のない学生は、奨学金を使用して公立大学に通うか、正社員として働きながら夜間の大学に通うことが一般的です。
上記でも述べましたが、ブラジルの最低賃金はR$6.42(約180円)と非常の低いため、ほとんどの大学生はアルバイトではなくインターンで収入を得ています。

意思があれば大学に行け、お金や経験を得たければアルバイトができ、インターンの選考に通れば有給で経験を積める。あるいは就職への近道ができてしまう。ほとんどの学生にその権利と可能性がある日本はほんとにすごい国だと思います。就活やだな~なんて毎日思うけど、それすら贅沢な悩みなのかもしれません。

⑦同じ学年でも年代は様々

これはブラジルに限ったことではありませんが、公立私立を問わずどの大学でもあらゆる年代の人が授業を一緒に受けます。日本では個人のレベルや能力よりも年齢に従う協調性を重視する文化が根付いていますよね。
実際、ほとんどの大学が入学条件として18歳以上であることを指定しており、飛び級も一般的ではありません。また、社会人や高齢者が大学に入学したり復学したりすることもあまり一般的ではないと思います。私よりも一回り小さく見える学生や年配の学生が同じクラスにいたときは驚きが隠せませんでした。
夜間大学ではもっと年齢差が顕著に表れます。私立大学では少なめです。
でも、ブラジル人はほんっとうに年齢を気にしません。誰に対しても同じように接します。大事なのは人柄と経験値。素敵な文化です。

⑧麻薬?初対面の人とキス?????

「Sextou」これは日本語で「華金」という意味です。日本でもこの単語は昨今よく耳にしますが、ブラジルの華金は日本とは一味違います。大学では多くの学生が集まり、夜遅くまで思いっきりパーティーを楽しみます。そこはまさにカルチャーショックの宝庫。麻薬を使用している人や、初対面の人とキスをする人など、さまざまな光景が見られます。

余談ではありますが、ブラジルでは恋愛のステップが多様で、日本で言う「彼氏・彼女」の前に「Ficar(付き合う前の付き合い)」という段階があるそう。親には紹介するほどではない関係、という解釈でよさそうです。日本でもよくある話だとは思いますが、その行為に名称がついて浸透しているのをみて国民性をより実感しました。
ラテンアメリカの恋愛はアツい。とても感慨深いですねえ。


次回はブラジル人にまつわるカルチャーショック

最後まで見てくださった方ありがとうごさいます(´;ω;`)
地球の裏側、ブラジルの文化や習慣を知る機会は少ないと思います。ぜひ私の知見をもってブラジルにもっと興味をもってもらえると幸いです!
気に入ったのがあればぜひスキしてください~!!!

次回もお楽しみに☆


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