それで何を失うのか?を常に意識して判断する。

先日とある人に、現状を打破するためには「それで何を失うのか?を常に意識して判断すると良い」というアドバイスをいただきました。

おそらく彼の目から見て、僕にはもっとできることがあるように見えたのでしょう。恥ずかしながら自分の反省も兼ねて反面教師として上記の認識の重要性について文章を作成してみました。

何故「意識して判断」する必要があるのか?

厄介なことに僕らの人生は決断の連続です。一説によると、一般的に人は毎日「35,000回」以上の意思決定をしているそうです。

そんな数の判断を毎回深く考えて答えを出すなんて不可能。時間も思考回路も保ちません。だから私たちは無意識のうちに「これは良い」or 「これは悪い」を直感で判断をしています。相当重要な決断でない限り、深く考えて結論を導き出すことはまずありません。

ちなみに直感というのは、その人の経験に裏付けられたものです。だから、もし今の自分を変えたい、改善したいと願うのであれば直感に頼ってはいけません。直感に頼った判断を続けている限りはこれまでの自分をなぞらえているだけなのです。

だからこそ、普段の自分とは違う決断をするために常に直感を疑う(意識して判断する)必要があるのです。

僕の失敗談

事業の認知を高めようと考えた僕の例

「それで何を失うのか?を常に意識して行動すると良いよ」と僕にお話をくれたのは、とあるVC(ベンチャー・キャピタル 投資家さん)でした。僕が自社の事業を伸ばすために、相談に行った際に言われた言葉です。

おそらく投資家さんの目から見ていて、事業を伸ばすために僕ができることをやりきっていないように見えたのでしょう。その姿を見て彼が言った言葉がまさにそれでした。

新しいサービスを伸ばすためにはまずは多くの人に認知してもらう必要があります。そこで僕は認知を高めるためにできること=広告であると安直に考え、広告費用を出資してほしいと投資家に相談に行ったのです。

しかし、相談を受けた側としては、もっと他にできることがあるのではないだろうかと考えたのでしょう。例えば知人に利用をお願いするとか、もっと泥臭い営業などをやってから話をすべきだと考えたのでしょう。「それで何を失うのか?を常に意識して行動すると良いよ」というアドバイスをいただくという結果に至ったわけです。

連絡をためらった理由

僕は自分が作ったサービスに価値があると心底思っています。それなのに、知人にお勧めできないと言うのは何故でしょうか。

突き詰めて考えてみると、要するに僕は直感的に知人に何かをお勧めする行為を悪いものだと思い込んでいただけなのです。

もちろん営業的な連絡を入れることで嫌がる人はいるかもしれません。でも、それは自分が信じているものを共感できないだけであり、何もしなくても疎遠になっていく人であるかもしれません。

だとしたら、知人に連絡することで僕は何を失うのでしょうか。そう考えると投資家さんの言うことは確かに一理あると感じたわけです。

自分の枠を超えるために

私たちは日常数万回に及ぶ決断を直感に頼って行なっています。言うなれば、直感で判断することが習慣となっています。

そしてその直感というものは、これまでの自分の経験の積み重ねに裏付けられているものです。だからこそ直感に頼っているうちは今までの自分の枠を超えることはできないのです。

もしこれまでにできないことを成し遂げたい、目の前の壁を乗り越えたいと願うのであれば、「それで何を失うのか?を常に意識して判断すると良い」です。

それによって今までとは異なるアプローチで物事を考えられる。その結果これまでと違う行動パターンを選ぶことが可能になり、これまでの自分の枠を超えられる可能性が高まるはずです。

今日は自分の反省文のようになってしまいましたが、皆さんにも何かしらの気づきがあれば嬉しいです。


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