「未来志向」の日韓関係ってまさか…(どきどき)

アニョハセヨ!海石榴(つばき)です!
今日のインタビュアーは、マッチングアプリで出会った韓国の方です。初対面の中年男女のぎこちない会話をお楽しみください。

Kさん:9年前に来日し、港区で会社経営をされている40代男性。国境を超えた特許侵害紛争のお話などもしていただき、法務財務の奥深さを痛感しました。

「男らしい」オッパ

わたし:はじめまして!
「政治家修行の一環」という趣旨をご理解いただきありがとうございます。よく「マッチングアプリはサクラだらけだ」ってお怒りになる方がいるんですけれど、わたしは”由緒正しい”サクラです(笑 *1)。こんなこと言って失礼かもしれませんけど、韓国の方って身体作りの意識が高くてステキですよね!

Kさん:(笑いながら)恐縮です…前に付き合っていた日本人女性も「息子を兵役に行かせたい」と言っていました(笑)

わたし:うちにも息子がいるので、その方のお気持ちちょっと分かります(笑)!
韓国人男性と国際結婚した友人に招かれて、韓国の結婚式に行ったことがあります。伝統衣装に身を包んだ新婦が新郎にご飯を食べさせてあげて、新郎が新婦を背負う儀式に、アジア文化圏のひな形のようなものを感じました。男らしさ、女らしさの規範意識が日本よりも強いのかな、と韓流ファッションのモデルさんを見ても思います。

Kさん:「中国や日本は自国だけでも経済を回していけるけれど、韓国はできない」と言われてきました。中国やロシア、日本に囲まれた苦難の”恨”の歴史が、僕を含めて韓国の国民性に反映されているのかもしれないですね。

わたし:韓国の方は、皆さんそうおっしゃいますね!
根っからの天邪鬼のわたしは「日本が自国だけで経済を回していけるとは到底思えないし、韓国の方もそう思わされているだけなんじゃないの?」と穿った気持ちになるのですが…どうしてこんな言説が出てきたのか検証してみたいです(笑)

在日9年目の「ここがヘンだよ日本人」

Kさん:海石榴さんは、政治家になりたいんですか?

わたし:「政治家」と一言で言ってもいろいろな役割の方がいらっしゃっいますよね。わたしは、「どうやったらみんなが美味しいごはんを食べる(=日本全体としてたくさんお金を稼ぐ)ことができるか」を考えるのが好きです。それが「政治家」という肩書きになるのかはよくわかりませんけれど。

Kさん:僕の周りの日本人は政治や選挙に対して無関心です。体感の投票率は20%くらい。でも、ニュースではだいたい50%くらいと報道されますよね。この差はなぜ生まれるのか、すごく不思議に思っていました。

わたし:素晴らしい気付きですね!
これはわたしの個人的な推測ですが、朝鮮半島出身の方は、戦前から日本政治の権力中枢を取り囲む”堀”や”塀”の「用心棒」の役割を担っていたのではないでしょうか。政治家本人をスキャンダルから守り、汚い仕事を代わりに請け負う仕事です。政治に興味のない日本人や、選挙権がない朝鮮半島出身者なら、寝首をかかれることを心配せず、安心して任せることができますよね。Kさんの感覚知は構造的なものだと思います。

Kさん:たしかに「戦前からいた人たちは、配線処理通して免税と特別永住者権を得た」と聞いたことがあります。

わたし:その言説は初めて聞きました!
確かに、戦前からいた朝鮮半島出身の方たち、いわゆる「在日」の方が深く関わっていたぱちんこの換金の仕組みは、長いことタブーとされてきたため、ぱちんこで儲かっても課税対象とみなされてこなかったことは事実でしょう。また、「壊れにくい利権構造の恩恵を受けている」という意味でも、ぱちんこ業界の方々は”税金”を払っていないと言えるかもしれません。

Kさん:僕の周りの「在日」の人たちはお金持ちが多いです。だから、「税金を払っていない」というのも信憑性があるような気がします。日本の右翼と呼ばれる人たちが、彼らを非難するのもわからなくはないです。

わたし:日韓併合でたくさんの半島出身の方が来日しました。太平洋戦争が終わっても、半島は朝鮮戦争中で帰りたくても帰れない。辛く悲しい歴史の埋め合わせで生まれた利権なのでしょう。

ぱちんこ含めて、あらゆる利権構造は官製です。また、その背景には区別や差別(*2)があります。昨今の国際政治状況を鑑みると、外国人参政権には慎重にならざるをえませんが、利権とヘイトスピーチの抱き合わせ構造はそろそろ終わりにしたいですよね。

Kさん:僕もそう思います。

「未来志向」の日韓関係

Kさん:お休みの日は何をしてますか?僕は旅行に行くのが好きです。

わたし:ステキですね!
わたしも古代史オタクなので旅行に行くのも大好きです。奈良をはじめ日本各地の田園風景を眺めて、「シルクロードのどん詰まり」として賑やかに栄えた時代を妄想するんですよ。

Kさん:韓国国立中央博物館の金銅弥勒菩薩半跏像は、似たものが日本にもありますよね。

わたし:よくご存知ですね!
広隆寺や中宮寺の「弥勒菩薩半跏思惟像」は、わたしも大好きです。日本と韓国の深いつながりを感じますよね。

ちょうど先日、法隆寺が文化財保護のためにクラウドファンディングを始めました(*3)。文化財を補修しながら次世代に引き継いでいくためには、資金と特別な技術を持つ多くの専門家(*4)が必要なのでしょう。特別な技術を持つ専門家、かつて「渡来人」と呼ばれた人たちは、今で言う「グローバルエリート」。国境や国籍を超えた文化財保護の仕組みをこの日本の"民間"で整えることができたらいいなとわたしは考えています。”MBAホルダーでグローバルファームのCxO”の肩書きだけがグローバルエリートと扱われる西欧中心主義へのアンチテーゼですね。

Kさん:東アジアの絆を感じますね。

わたし:それから、日本と韓国の未来を考えるときにどうしても避けられないのが「半島有事」です

直視したくはないけれど、朝鮮半島からたくさんの人々が助けを求めて日本にやって来たとき、日本に住むわたしとあなたになにができるのか。

「過去の歴史の反省を生かす」という言葉の意味を、真剣に考える時期が来ていると思います。

(*1) 旧ソ連やアメリカからの秘密資金が日本の政界に流れ込み、ある種の”依存”状態にあったことが、諸外国の情報公開制度により明らかになってきています。見目麗しい”インフルエンサー”や、客寄せのための”サクラ”の皆さんは、自らの意図に関わらず政治的な背景を背負っていることに自覚的であって欲しい。また、日本のメディア産業が広告費に依存しすぎることは、日本の経済・安全保障上憂慮すべきことだと思います。

(*2) わたしが新卒で入社した会社の上司は、「うちは門地や学歴による差別をしないんだ」と公言し、実際に外国にルーツを持つ同僚がたくさんいました。裏を返せば、そうではない会社も少なくなかったのではないでしょうか。また、周囲が良かれと思って「区別」することが、本人にとっては「ありがた迷惑」である場合もあります。

(*3) 世界遺産法隆寺ー1400年の歴史遺産を未来へー https://readyfor.jp/projects/horyuji

(*4) 専門家は、美術品の修復作業をする技術者だけに限りません。美術館のキュレーターさん、プロモーターさん。美術館で見るのもいいけれど、周辺の佇まいや空気まで含めて味わうには、楽しい旅を企画してくれる旅行会社さん、マーケターさん。歴史を紐解く研究者や編集者やメディアの方々。公共と民間が連携しあえる土壌を作ることは、わたしの仕事の一つでもあります。

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