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かんたんマーケ講座⑯ インサイトって何?

分かっているようで、よく分からない単語が 「インサイト」

「顧客インサイトは?」 「その戦略の背景にあるインサイトは?」
マーケティング実務では、ごく普通に使われていますが、「インサイトって何?」って言われると、モゴモゴしてしまうこと多いです。

私は、マーケティング戦略で使われるターゲットの「インサイト」を次のように定義します。

「違和感のある真実」


真実、事実なんだけど、違和感のあるもの。
「へえ~」「ほう!」「なるほどね~」「確かに…」と唸らせてしまう “人間の性(さが)” のようなものかもしれません。

そこに、違和感がないと、「ふつーのインサイト」になってしまいます。
違和感があると、「戦略的なインサイト」としてコンペなどで重宝されます。

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「想定」していたことと「ズレ」の間に見つかる、
ふむふむと感じる “違和感のある事実”
 


それが、コンペ等の勝利に繋がる、戦略的なインサイト です。

戦略的なインサイトを背景に、キーメッセージや戦略骨子をまとめあげると、ものすごく筋の良い企画書になります。特に、Behavior Change(行動変容)や、Customer Journey(顧客ジャーニー)の戦略立案の際にはとても有効です。

戦略的なインサイト を見出す秘訣は、「人間の不条理な行動や本質的な感情」 に常にアンテナを張り巡らせること。人間への興味が大事です。

私のおすすめは、「ふむふむノート」小さなメモ帳 を持ち歩いて、“違和感のある事実”に出会ったら、ふむふむとすかさずメモすること。これは、スマホのnote機能よりも、アナログの方が良いです。

例えばどんな、メモしていたか、最近のものを見ると…

・いつもと変わらない1日は、特別な1日
・ファンタジーは大人も忘れていない。
・同世代が楽しんでいるのに、病気であってもおしゃれしたい。
・お金は使わないと価値がわからなくなる。
・才能のある人が近くにいると息苦しさを感じることがある。
・売ってはいるが、売れてはいない。
・語られる糖尿病と、自分の糖尿病は違う。
・調査しないと分からない、というマーケは、クビ。

などなど。

ドキュメンタリーやインタビューからヒントを得ることもあります。日常生活で感じる違和感、人間の不条理を大事にして、「ふむふむノート」にメモする癖をつけると良いです。


ちなみに調査しないと分からない、というマーケは、クビ。という強烈なヤツは、「おざわせんせい」という本に書かれております。興味ある方は是非ご一読を。↓)

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