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部屋の片付け【本の整理】その2

前回の続き、所有する本を買い取ってもらう業者選定です。

■ビジネス書、文庫本、新書、語学本、CD、DVD
新しいものほど高く買い取ってもらえますが、恐らく二束三文にしかならないので、労力をかけずに梱包と発送ができるところがいい。
ダンボールを自分で用意するところはNG。なぜなら最近はコロナの影響のせいか、近所のスーパーで貰えるのはえのきだけの箱などの小さめのダンボールしか無いからです。
そこで、AMAZON提供のサービス「リコマース」にしました。無料宅配キットのダンボールを無料で送ってくれます。

2回に分けて買取を依頼。査定結果がメールで送られてくるので、承諾した後、AMAZONギフト券と交換(現金との交換は不可)。
1回目:査定点数:117点、買取金額:8,970円
2回目:査定点数:32点、買取金額:2,013円

一番高値がついたのはアメリカのドラマ「ゴシップガール」DVD全巻セット。英語の勉強しようと思って買ったけど、今はNetflixで見れるからDVDを再生するのがすっかり億劫になってしまいました。

私は音楽が結構好きで、昔はCDを大量に持っていたのですが、Apple MusicやiTune Storeで扱われていないような珍しいCDも、データを取り込んだ後は結局CDで聞かないよなあ、と思い10年程前に思い切って処分。その後は手放すときの心理的ハードルが低くなりました。

今回もフランスの著名なピアニスト、ピエール=ロラン・エマールのサイン入りCD等を思い切って処分しましたが、全然高値がつかず残念。
そういうCDは、ディスクユニオンの方が価値をわかってくれそう。失敗。

でも周りの音楽好きの人達は、やっぱりCDやレコードに愛着があって物理的に所有していたいようです。その気持も非常にわかります。
ある程度の年齢以上の人にとっては、本や音楽って、自分とはどういう人間かを表す自分史のような意味合いが強いし、美しいデザインの装丁やCDジャケットも多いから、物として所有したい欲求や執着が強くなるのだと思います。若い人はまた違う感覚だと思うけど。

私が10年前に、CDを思い切って処分しようと思ったのは、ある話を思い出したから。
昔CDが世の中に流通し始めた頃に、坂本龍一氏が所有していたレコードをすべて処分した、という逸話。この話、本当の話か確証はないのですがこれを聞いたとき、懐古主義に陥らず新しい時代の変化の波に乗れる潔さっていいなあ、と思った記憶があります。

音楽配信についても同じようなことを話されています。

坂本 インターネットが出た1995年頃ですが、あのときすぐにCDはなくなると思っていたので、わざわざ、タワー・レコードに言いに行ったことがあるんです(笑)。『なくなりますよ、CDは』と。『次のことを考えたほうが良いですよ』と(笑)。
80年代半ば頃かな、ある日、スタジオで作業していてスタジオの中を見渡したら、ほとんどデジタルだったんです。ぼくもフェアライトを使っていたし、CDというメディアもできていた。卓もコンピューターでコントロールされていたし、使っているレコーダーもソニーのデジタル48チャンネルでした。つまり、全部デジタルですよね。
だったら、一つのコンピューターに統合してやればいいんじゃないか、CDに落しているのも、わざわざそうしないで通信で送っちゃえばいいじゃないか、と。いまでいう配信みたいなことを考えて、どうやったらそれが実現できるだろうかと、ソニーに相談に行ったことがあるんです。そのときは、データ量が大きすぎて、当時の通信速度ではできないと、まだ先ですね、と言われました。
でもね、街角にデジタルKIOSKみたいなのがあって、ちょっとしたデバイスをカチッと入れてIDを打ち込む。そうすると、最新の音楽とか、雑誌とか、書籍とかの情報が出てきて、そこから好きなものを選んで、デバイスに落して、自分の銀行口座からチャリンと代金が引き落とされるようにすれば便利じゃないかと思ったんです。85年とか86年くらいだったと思いますけど、いま、ようやくそうなりました。ぼくの予想よりも、随分時間がかかりましたけどね。

うーん、坂本龍一さんの先見の明に驚かされます。だいぶ年下の私のほうが全然時代の波に乗れてない。こういう記事を見ると、自分はわりと懐古趣味に陥りがちでフットワークが軽くないなあ、と思います。

本の話から脱線してしましました。音楽CDについては話し出すときりがないです。10年前にCDを処分したとき、周りの人に「何てことしたの!データ消えちゃう可能性だってあるでしょう」と言われ、また別のクラシック愛好家の方は、SNSでCDのずらりと並んだ自宅の写真をUPしていて、CDはほとんど売った、なんて言ったら非難されそうです。

残りの大量の美術書の処分については、また次回書きます。

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