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ああ、読んでいれば、歴史好きだったら!!! ~ ミュージカル 『天翔ける風に』 ~

松たか子さんが大好きで、出演舞台は出来るだけ観に行きたいと熱く思っています。

今年の春先に野田秀樹さん作で松さん出演の『兎、波を走る』が上演と、チケットサイトの案内がピコーンとメールで届きました。

先行抽選から、チケットサイト貸し切り公演、一般発売と応募しまくりましたが、無念の敗退・・・(号泣)

しばらくしますと、野田さん戯曲の今回の舞台の情報がピコーンと!!

イープラスとぴあから交互に届く抽選に応募しては破れ、応募しては破れでしたが、何回目かの抽選にどうにか当選♪

楽しみに池袋の東京芸術劇場へ出掛けました。

席は前から15列目の舞台に向かって左サイド。

舞台は充分に見渡せますし、演者さんのお顔もしっかり見える良席でした♪

着座してから、ずっと和太鼓の音が静かに鳴り響いている劇場内。

幕は下りていますが、静かに始まっているような雰囲気でした。

開演に向けて和太鼓の音が高まって来ると同時に幕が上がりました!!

ここから、ネタバレありの感想となります。

これから観劇予定の方は後日お読み頂けますと幸いです♪


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いつもですとここからネタバレを含む感想を書くところです。

・・・が、今回の舞台は小説「罪と罰」がベースなのですが未読。

「罪と罰」」の女主人公に当たる珠城りょうさん扮する江戸開成所に学ぶ唯一の女塾生・三条英(さんじょうはなぶさ)と屋良朝幸さん扮する才谷梅太郎(坂本龍馬)を軸に話は進みますが、自分は歴史にかなり疎いため、周辺人物や状況等についても知識がペラッペラ。。

舞台を観て「舞台のストーリー」として理解は出来ましたが、お恥ずかしいところ「罪と罰」と幕末の史実も絡めた説明が上手く出来る自信がありません。。(悲報)

なので単なるストーリーとしてざっくり書きます。

幕末の時代に高利貸しの銭亀ばあさんがおり、借金する人は後を絶たないのですが、なにぶん高利なため苦しい生活は改善されることはありません。

そんな借金をしている人の中に珠城さんもいます。

質草を持ち込んでは「買い叩かれる」ように希望の額を借りられず、借金をしている身でありますが少なからず鬱憤が溜まっています。

ある日、屋良さんと飲み屋で飲んでいると、そこに維新の同じ志を持っているにも関わらず「口だけ番長」な実行力ゼロの集団が飲み騒いでいます。

酔った彼らは「高利貸しのババアのせいで、みんな困っている。このババアさえいなければみんな助かる。みんなが助かる大義になるからババアは殺してしまおう!!妹は良い人で普通に稼いだ金をババアに差し出している。ババアを殺せ!!」と息巻きます。

絶対に出来ないし、やる気も無いのに。

この「酔っ払いの戯言」を、自身の借金事情も鑑みて珠城さんは実行に移そうとします。


ある晩。

珠城さんがババアの家に向かう途中、近所で作業をしていた左官の落とした斧を拾います。

借金を頼むフリをしてババアに部屋の鍵を開けさせた珠城さんは、一気にババアに斧を振り下ろし、数発の殴打の末に絶命させます。

そこへ何も知らないババアの妹がやって来てしまい、珠城さんは思わず妹にも斧を振り下ろし殺害してしまいます。

この罪の無い妹を巻き込んでしまったことにより「みんなが助かるという大義」にズレが発生し、このことが珠城さんさんの心を乱し、後々起こる周辺の事象にも少なからず影響を及ぼします。


昔は「なんちゃって貴族」な身分だったのに父親は行方不明になり、家は落ちぶれ、素性の宜しくない男へある意味「金目当て」で嫁ぐことを決めた妹、身分を引きずり続け、賢い珠城さんの行く末に賭けている母親。

うっかり斧を落としたばっかりに「殺人犯」にされてしまう左官、妹を本当に愛しているのにどうしても思いが伝わらない素性の宜しくない男、徳川慶喜を「殺して」討幕を計画する集団、それに対して無血にて大政奉還を狙う屋倉さん(坂本龍馬)。

ここに行方不明だった珠城さんの父親が姿を現し、集団に利用されてしまうことで状況は混沌とし、左官は無実と気付き真犯人は珠城さんと目星を付けた憲兵による各方面や珠城さんへの駆け引き。

歴史無知な自分でもざっくりと大政奉還は無血と知っていますが、徳川に血が流れなくても、舞台上では血は流れてしまいます。


休憩を挟んだ前半・後半でスピード感が全く違いました。

この自分のざっくりした解説と感想では、ストーリーの緻密さやミュージカルである歌唱やダンスの素晴らしさも上手く伝えられず歯痒さ1000%です。

ですが、舞台セットやストーリーの進行や状況に合った衣装はイメージにぴったり、和太鼓と津軽三味線の生演奏も舞台を盛り上げ、没入出来ました。


チケットは当日券かキャンセルが出ない限り手に入りずらいと思います。

ですが、ちょっとでもチャンスがあったら、ぜひ足を運んで鑑賞して欲しい舞台です!!


観劇後のロビーで、現役のヅカジェンヌさんも観劇にいらしていたようですが、「綺麗な方がいるわぁ」といった位で、どなたか分からず・・・(笑)


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