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染み入る年齢に入って参りました! ~ 水谷千恵子 50周年記念公演~

夕方に外出予定のある日は、心置きなく昼過ぎ起床が出来ます。

「夕方から出るから」といった正当な理由があるので。

用事の無い日の昼過ぎ起床は、後ろめたさが些少・・・。


そんな昼過ぎ起床で向かった先は「明治座」

以前から観劇したくて仕方なかった「水谷千恵子先生」の公演。

あの友近さんの親しい演歌の大御所の“2回目”の50周年記念公演。

友近さんのライブも行ってみたいのですが、ここ2~3年で舞台やライブに足を運ぶようになったので上手くチケットに巡り合えませんでした。

そして、水谷先生の取れたチケットは第一希望の「阿佐ヶ谷姉妹」出演の日。去年も今年も阿佐ヶ谷姉妹さんの単独ライブが無かったため、何が何でも観たかった姉妹。当選の報の際は「ひゃっほー!」と拳を突き上げたものです。


ルンルンとした足取りで明治座へ到着。

新橋演舞場と同じく、渋い食堂と軽喫茶店とお土産コーナーが常備されていて、お土産コーナーにはお客さんがわらわらと群がっておられました。

西尾一男さんの段取りしたイカス抹茶クリームあんみつに心が揺れつつ。

自分の席は念を送ってチケット予約をしたおかげで、1階の前から5列目。

皆さまはコロナへの用心か開演まで時間があったので、座席はガラガラ状態。買ってきたミルクティーでひと息ついていると、緞帳が蠢いていてハっとします。

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文明開化の頃の様子をデザインマッピングで演出していました。

音声はありませんが、チンドン屋さんが愉快に練り歩いていたり、牛を連れて歩いている人がいたり、面白かったのでしばらく見入っていました。

ご興味のある方は、こちらがサイト案内です。


開演5分前位に、猛烈に長いブザーが鳴り響き、いざ開演!

公演は1部と2部の構成で、1部は演劇、2部は水谷先生のオンステージ。


友近さんが何者かに追われる人となっていて、水桶置き場の後ろに隠れているシーンからスタート。

演劇のタイトルは「神社にラブソングを」となっているので、「あら?」と思う方は、そのまま正解。

自分もかなり昔に「あら?」の映画を観た記憶を辿りつつ、楽しく観劇。

武田真治さんのサービスシーンがあり、生駒里奈さんの神聖な雰囲気を持った可愛さ、阿佐ヶ谷姉妹の期待通りのおばちゃん的スタンス(年齢設定が杉村先生の女の一生状態)などなど。

思いがけない見所が、多分そうであろうYOUさんの激しいアドリブ。

共演の皆さんへのツッコミの数々は、ツッコまれた演者さんの動揺を誘いまくっていて、たまらない面白さ。阿佐ヶ谷姉妹さんへのツッコミはWikipediaで調べたかのような細かさ。阿佐ヶ谷姉妹ファンとして、こそばゆく嬉しいシーンがたくさんありました。

はいだしょうこおねえさんとYOUさんはWキャストだったので、しょうこおねえさんの時は例のお絵かきシーンがあるのかもしれず、気になるところです。

高橋ひとみさんの気性の激しさや野村将希さんは飛猿!と拳を握りしめてしまういぶし銀。バッファロー吾郎Aさんへの水谷先生の厳しさはさすがベテラン芸人同士の絡みあい。

「あら?」とほぼ同じあらすじなのですが、そこは明治座公演だけに厚い人情、親子の情など、うっかり(失礼)目頭が熱くなるラストでした。


そして、20分(30分だったかも)のたっぷりとした休憩時間を挟んで、またも鬼長いブザーが鳴り終わると、お楽しみ「千恵子オンステージ」!

千恵子先生の「万博ササニシキ(確かそう、うろ覚え)」で軽快に始まり、途中から「六条たかやさん」がゲスト出演。軽妙なトークと六条さんの「例の失態」への容赦無い千恵子先生のツッコミ。そこからの「有名歌手のカバー曲」をメドレーで熱唱。自分も熱く手拍子を送りました。声援を送って良いなら「ちえっちゃん!!!」と勝手にコールしたかったです。

千恵子先生の周りで舞い踊る4人の女性が、メイツか花柳社中かも物凄く気になりつつ、お二人は曲を口ずさんでいるところに、「入っている感」があってステキでした。

ラストは香西かおりさんの沁みる曲(うっかりタイトルを記憶喪失・・)。

実に楽しい約3時間半でした。


歌謡ショーは20代の時に何故か親がチケットをくれたので、水前寺チータ清子さんの公演を、今は亡き新宿コマ劇場で観劇したことがあります。

チータの「女の一生:杉村先生」バリのお下げ髪にセーラー上着・もんぺ姿は一生忘れません。

歌も知っている曲多数だったので、この時も熱く拳を握り、リズムに合わせてヘドバン(落ち着いた感じで)した記憶があります。この時は心置きなく「チーータッ!!」って言ったかも。


今度機会があったら、氷川きよしさんの公演に行ってみたいものです。

昔、NHKホールを通りかかった時に公演が催されていて、非公認グッズを売る露店に「きよし茶筒」なる「きよし」の写真を貼り巡らせている茶筒が売られているのを目撃しました。

やはり、行くべきですね。



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