見出し画像

真面目に偽サイト・詐欺サイトに関する注意喚起。

今回はとても真面目な実録話になります。

現在進行形でありますので、詳細なところはぼかして書くことに致します。
ご了承下さい。


自分は某ショッピングモールでネットショップを開設・運営しております。

全く知名度が無いため、しんみりしたお店です。
でも真面目に営業しております。

そんなしんみりしたお店に、ある日電話が掛かって来ました。

電話の内容は「おたくで品物を買ったけど、全然届かない。どうなっているんでしょうか?」といったお問い合わせ。

注文番号や購入商品を伺うと、注文番号が本来だと「あ-1(仮)」で、そこから数字が連番になるところ、問い合わせの方の仰る番号は「ABC1234」といった全く異なる表記。

商品も取り扱っておらず。

さらに詳細を伺うと、自分のショップ名が「ネットショップ ことり(仮)」であるところが、「インターネットショップ パイナップル」だったり。

お問い合わせの方がやり取りしたメールアドレスは自分のお店(会社)では使っていないドメイン※でした。
(※ @マークから先のこと。「例:@abc.co.jp」の部分)

するとその方が「(買った)サイトは偽サイトですかね。。」と仰られた為、「こちらでは分かりかねますので、連絡のあったメールアドレスへ今一度、ご確認願います。」ということでご了承頂けて、電話は終わりました。


何故、自分の会社へお問い合わせになったのか?

ここが一番の問題点です。

その方が注文商品が届かないことで問い合わせをするに辺り、恐らく上記の「メールアドレス」「お問い合わせ」で埒が明かず、購入したサイトに記載されている「運営会社」へ問い合わせを行ったと思われます。

その「運営会社」の詳細として「会社名(例:株式会社〇〇 等)、運営責任者、住所、電話番号」などが自分(TSN)の会社情報で表記されていたそうです。


妙なところに使われているのだろうか・・・


そう思った翌日。

全く同じ問い合わせがありました。

購入商品以外はほぼ同じ内容。

上記と同じ説明をしたところ、こちらの方も「騙されちゃったんですかね。。」っと。

失礼ながらほぼ100%「そうですね」と思っておりましたが、「当店としては分かりかねます、申し訳御座いません。」で電話終了。


そして、翌月。

見慣れぬ地方の局番から電話が掛かって来ました。

こちらの記事にあるような「オレオレ詐欺撃退対応機能」による心強いやり取りが受話器を上げない状態で、繰り広げられていました。

殆どの迷惑電話な方々は固定電話の無慈悲な通告の途中で切るのですが、どうもこの方は何か話している様子。

素早く、表示されている電話番号を検索しました。

すると、とうとう・・・


「某地方警察署じゃん!!!」


ゲゲっ!!と思いましたが、ここは素早く折り返しの電話を掛けます。

すると、担当と思われる男性警察官?刑事?の方が「貴店で商品購入なさった方より、代金を払ったにも関わらず商品が届かないとの相談がありまして・・」っと。

聞いたことありますわ、最近、自分もそのようなお話を数件ほど・・・。

警察の方といろいろ話をしている内に「御社が詐欺を行っていないことは分かっちゃいますが、確認のため」といった感じのことを仰いました。

ある意味、自分も被害者であるため、どういった対応をすべきか伺いました。

翌日、アドバイスによる「弊社を騙っている偽サイトにご用心」な文章を、同じ目に遭っている他社の掲載表示を参考にしながら、サイト表示すべく対応を早速手配。

しかし、これでも落ち着かず、まだ問い合わせが続くため、最寄りの警察署にアポイントを取り、被害の届出をしました。

警察がどういった捜査などされているかの詳細は、差し障りがあるといけませんのでこちらでは控えます。

ただ、こういった偽サイトは現れては消え、現れては消え・・・。

至る所で発生していると思われます。


なぜ自分の会社が「使われた」のか?

恐らく「どこの会社でも良い」程度と思われます・・・。


・・・ですので、

警察の方へ相談した話も含めまして、他社の対応も参考に「こんなサイトはご用心!!」を箇条書きしておきます。


・ 極端に値段が安い。
例えば家具など、他社などの平均価格が2~3万円台の同等商品に対して、偽サイトは「数千円~1万円台」の設定である。
相場観がおかしい。

・ 既に世間的に完売や廃番であっても在庫あり表示である。
これは推測ですが「在庫数:1個」など「今すぐカートに入れないと!!」「今すぐなら買える!!」といった焦りを誘発。
すぐさま買わせるための誘導作戦。

・ 振込手数料は当店負担の表示。
「ご注文の本日中に振込してくれるなら振込手数料は当店負担です。明日以降ならお客さん負担でお願いします。」といった案内表示がある。
この表記によりますます即購入・振込を決断してしまいがち。
少しでも安く購入したい心をくすぐりに来ています。
さらに一般的には「〇〇頂けましたら~」「お客さま」といった文章であろうところが、「〇〇してくれるなら」「お客さん」など、やや怪しい日本語表記が散見されます。
※文章に問題の無い場合もあると思います。


・ クレジット決済を選択したにも関わらず銀行振込へ変更させる。

偽サイトがクレジット決済を利用出来ないため、であろうかと。

・ 振込先口座の名義が個人口座名である。
運営会社が一般法人である「〇〇株式会社」「△△有限会社」などである場合、銀行振込指定口座も同名義であることが一般的と思われます。
但し「××商店」などの個人事業者などの場合は「××商店 代表者×× ××」といった口座名義の場合はあると思います。
運営会社名が「〇〇株式会社」「△△有限会社」であるにも関わらず、振込先指定口座名義が会社名でもなく、代表者・運営責任者名でもなんでもない、「ニホンタロウ」のような個人名義を指定している場合は急激に怪しさが増します。
昨今の金融機関の口座開設はマネーロンダリング防止のため、簡単に口座開設出来ない場合があります。個人でも複数の普通預金口座を開設しようとする場合は「正当な口座開設理由」を問われることが多いようです。
昔は、「山田タマ」「鈴木わんこ」なども作れましたねぇ。
昭和・令和初期ですかねぇ。


被害に遭われた方の被害金額を伺うと、平均額が「1万円」に届かない位であるため、泣き寝入りしてしまうひとつの要因になるであろうと推測しております。

「自分がうっかりしたから」
「詐欺に引っ掛かったなんて恥ずかしい」

そういった理由で内緒にして泣き寝入りしてしまう、そんな金額。


もし、被害に遭ってしまった方がおられましたら、以下のことを保管し、最寄りの警察署へ予め連絡の上、被害届を出して頂くよう指導を受けております。

・ やり取りしたメールの保管 
  ※ 注文確認メール など

・ 購入した商品のURL、そのサイトのトップページのURL
  ※ 例: https://note.com/  ← こちらがトップページURL部分。
  すいません、noteは大好きです!!! 
  例です、あくまで例です!!!

・ 振込した際の指定銀行口座等の領収書・明細など


問い合わせを頂いた方々とお話していて思ったことは・・・

「急がない、慌てない、数百円の振込手数料免除に踊らない」


大手ショッピングモールにおいて全て販売が終了していて、メルカリやオークションサイトなどの中古品でもなかなか見当たらない商品であり、相場に見合わない価格設定の商品については、落ち着いて考えるべきかな。。と。

「どうしても欲しい!!!」が、悔しい大火傷にならないように「手に取れない商品の購入」においては、特に注意が必要だと思います。


某大きい川ショッピング内の直販サイトでは無いショップでの詐欺的行為に遭ってしまった方から最近お話を伺いました。
その方は「手帳」を注文したのに、届いた品物は「ポケットティシュ」だった。そんな感じ。
そのようなショップについて、ショッピングモール運営会社(この場合は大きい川ショッピング)が保証をしてくれるのか、真摯に相談に応じてくれるかはケースバイケースですが、厳しいことが多いんじゃないかと。
ネット購入をする場合は、それなりに信用のあるショップサイトで「ある程度一般的な価格」において検討されることをお勧め致します。
こちらの「詐欺的行為」に遭われた方は、日頃から「大きな川ショッピング」をご利用されていたそうですが、今後の利用は考える、と仰っておられました。
恐らく同様の出来事の問い合わせが「大きな川ショッピング」に届いていると思うのですが、全ての対応をどうされているのかはわかりません。
この方がどういった結末だったのかも、敢えて伏せます。


あまり聞いたことの無い「ショッピングサイト名」である場合は、購入前に予め検索をしてみることも、ひとつの防御策かと。

すでにそのサイトで被害に遭った方が何か発信している可能性があります。


長くなってしまったので記事を分けようかと思いましたが、興味を引っ張る出来事では無いため、注意喚起として書きました。

警察に届け出をしても、全額返戻されるかは保証がありません。

顔が見えないネットの世界。

届く楽しみが残念な結果になりませんように。



そして、これが「下血の刑」の直接の引き金で御座いました。

警察からの問い合わせや、警察への届け出、被害者の方から多数の問い合わせ。

ストレス撃沈でした。。

んが、いまは治りました♪

だいぶレベルとしては小さい別のストレスも同じ期間にありまして、そちらは気が向いたら、その内記事に。
「ちょっとアレな人」案件(笑)


この記事が参加している募集

業界あるある

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?