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乗ってみたら

ボタンを押して出発する。

穏やかなスタートにまずは安心感を覚える。

徐々にオフロード感が強くなってくる。

序盤は自分でコントール出来ているはずだった。

「こんなもんだろう」

目を閉じていてもドンドン進んで行く。

本当にこれで大丈夫だろうか、こんな状態になるなんて・・

何か、必要以上の指示を出してしまっていたのか。

余計な何かをしてしまったのか。

前のやつは自分でどうにでも出来ていたのだ。

どこへどうでも自分でコントロール出来ていたのだ。

やはり、聞くべきだったのか。

「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」と言うではないか。

古き良きを愛しすぎて、進化に背を向けていたことが、

まさかこんなことになっていたとは。

創造の範疇を超えた振動が押し寄せてくる。

こんなに激しい感動の波が押し寄せてくるなんて。

もっと早く行動出来ていたなら、

指を咥えて見ているだけではなく、

思い切って一歩前に進み出ることが出来ていたなら。

身体の背面が側面が心地好さに飲み込まれていく。



・・・マッサージチェア。

前から気になっていたけど踏み出せなかった高級チェア。

電動ハブラシの交換を買ったから使わせて頂いても良いかしら・・

人の少なさもあって思い切って、身を委ねてみた。

こんなに良いなら、

横の更なる豪華なチェアにも座りたかった。

それはまた、何か買った時のお楽しみにしておこう。

こんなにイイなら、どおりで常に人だかり。



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