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【読書記録⑮】幸福の資本論

■基本情報
タイトル:幸福の「資本」論―あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」
著者:橘 玲
刊行:2017年
出版社:ダイヤモンド社
カテゴリー:社会学
読んだ月:2022年2月

人生に必要な資本を3つに分類し、今の時代に合った獲得方法を示す

資本の分類
①金融資本:自由を目的として
②人的資本:自己実現を目的として
③社会資本:幸福を目的として

人生の8つのパターン
  金融資本・人的資本・社会資本の順で〇×を記載
①プア中:××〇 マイルドヤンキー
②貧困:×××
③リア充:×〇〇
④超充 :〇〇〇
⑤お金持ち:〇〇× (友達いないけどお金持ち)
⑥旦那:〇×〇 (働てないけど金持ち)
⑦退職者:〇××
⑧ソロ充:×〇×(稼いだお金で好きなように暮らす)

幸福の製造機は誰もが持っているが、何を投資すれば、返ってくるか分からない。各資産を高めを整理する

自由のための金融資産

・自由とは主観的な(気持ち的な)問題ではなく、経済的に独立していることが必要になる。
・限界効用は逓減する。日本人では年収800万をこえると幸福度はほとんど上昇しないことが分かっている。がしかし年収800万までは幸福度を引き上げてくれるとも言う。金融資産は1億円までは幸せが増加するので、そこを目指していく
・ゼロ金利で経済成長も見込めない中では、長期投資の効果がない状況に陥る。分散投資をして、安定した収入を確保する必要あり。

自己実現のための人的資本

・人的資本の投資は
 収入は多ければ多いほどいい
 同じ収入なら安定していた方がいい
 同じ収入なら自己実現できる仕事がいい

・仕事の分類
 ①マックジョブ:定型化された仕事。コンビニ人間のように自己実現の可能性あり 
 クリエイティブジョブ:仕事の価値が自給換算できない仕事。
  ②拡張性なし:スペシャリスト
  ③拡張性あり:クリエイター
・日本のサラリーマンはゼネラリストになることが求められ、スペシャリストなことがなく、人生の選択肢が先細りしていく。スペシャリストを目指して、収益の最大化と自己実現を目指すべし、好きなことに人的資本を投入し、マネタイズする。

幸福のための社会資本

・日本型のメンバーシップ型経営は、アメリカ人から見れば、宗教チックではあるが、お互いの仕事の境界線をあいまいにして行うことで満足度と生産性を上げることが出来る。特に個人としての専門性が問われない、マックジョブの領域では、効果が高い。一方で終身雇用など、日本の文化も合わさると、そこでしか働けず、会社でしか幸福も得られない、会社に閉じ込められた状態になる。
・会社だけにとらわれた社会資本の投資から抜け出す必要がある。そこでSNSや趣味を利用した弱いつながりを利用できる。小さな愛情空間を核として、弱いつながりで社会資本を構成する。

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