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#6 ステージまわりのコンサートスタッフ(舞台作りのプロたち)

コンサートの成り立ちについて、前回お伝えしましたが、今回はコンサートを形作るスタッフ、の中でもステージまわりのスタッフをご紹介したいと思います。

極めてシンプルともいえるTSUKEMENコンサートを例に、登場人物とその役割をお伝えしていきます…

舞台監督

ステージの進行 演出 全体をみる責任者。

当日の仕込み開始からリハーサル 開場 開演 終演まで、コンサートが無事執り行われるよう、中心人物として関係スタッフと連携し動きます。

あらかじめ決まったタイムスケジュールやセットリストに影響しそうなことが起こったり、演出が変更になったり、ステージ上に何か置きたかったり…などイレギュラーはすべてこの舞台監督に相談する必要があります。

関わる様々な分野に詳しく、経験的にも豊富な方が就ける選ばれしポジションですね。

舞台照明

シンプルが特徴のTSUKEMENコンサートにおいて光の演出は要。全国各地で、現地の舞台照明会社さんのスタッフ 3~4名に当日現場に入ってもらいます。

事前に舞台監督がプランニングした照明演出を、曲のタイミングに合わせオペレートしていきます。

当日朝一からまずは照明機材を決められた位置にセットします。基本はホールの照明機材を使いますが、不足があれば持ち込みます。

実際の照明の当たり方をチェック出来るのは基本当日のみ。限られた時間でベストな照明演出を作れるよう、適宜機材の位置や明度や色を調整します。

しっかり出演者に照明があたるように、壁に映し出される模様がうまく出るように(これは壁の形状により様々で、当日やってみないとわかりません…) 本番を意識しイメージしながら作り上げていきます。

音響

TSUKEMENは、楽器から出る音をそのままホールの反響板で拡散させるので、MCのマイクくらいがこの音響と呼ばれる部分でホールの舞台/音響担当さんがほぼ対応します。

ただ、バンドバージョンなど様々な楽器と一緒の時は、PAさんと呼ばれる専門家が入り、すべての楽器音をマイクで拾いその音量や音質のバランスを取りながらひとつにまとめ、スピーカーからお客様の方へ出すかたちになります。 

世のポップスやロックなど、この形式がむしろ多数派ですね。どんなに出演者が良い演奏をして、バンドとしてまとまっていても、音響PAが今一つであれば台無しにもなる部分で、アーティストと同列のキーマンだったりします。


他にも、コンサートのステージまわりでは、大きなセットをデザインし組み立てる美術さんがいたり、撮影が連動する場合はカメラマンさんなどが関わり、いずれもしっかりとした連携が整い同じコンサートを成立出来ます。

「縁の下の力持ち」という表現もありますが、むしろ物理的な基本となる土台を作る方々は、出演者とも変わらないくらい重要なお仕事を担っているのでした。


次回は、どちらかと言うとアーティストや制作/運営まわりの方を見ていきたいと思います。

執事、頻出…!? うるわしゅう。

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