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小説「碧きハーバリウム」 1.馥郁(ふくいく)

令和版 武者小路実篤氏「友情」

主人公 
🚹健人  
🚺葵 
🚺遥美  
🚹功補 


女は迷っていた。
卓上レモンサワーに似ても似つかわない
碧きハーバリウムを眺めながら、
11月なのに初雪がチラつき始めた浜田山、
燻(くゆ)る居酒屋の店内で、
香ばしいハツを嗜んでいた。

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