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“オープンイノベーション”が中小企業の生き残り策(その9)~経営者の“覚悟”と“決断”~

リーダーに求められる要素は?

『コミュニケーション力』
『問題解決力』
『判断力』
『共感力』
『ストレス耐性』
『統率力』

と様々だ。

【リーダーシップ】は精神的な才能との関係が強く、訓練や教育でのみ養われるものではない。

自らの体験を増やし、『自ら学び考え』、そこで得たものを蓄積していくしかない。

リーダーは、客観的判断ができるように“頭はクール”でなければならいが、“明るく” “元気” “楽しい”そして“ホットな魂”を持ちあわせていなければならない。


“決断”はリーダーにしか出来ない


【危機管理】は、迅速かつ的確な“初動”がその成否を決めるといっても過言ではない。

【危機とは?】=通常のオペレーションや、日常的な生活を、全面的にストップさせてしまうような重大なトラブルのこと。

重篤な危機的状況においては、通常の現場体制が持つ回復力・復元力を超えてしまう。

そんな現場の状況は、刻々変わっていくので、分析や意思決定に、長い時間をかけてはいられない。

命令やルールより“有効性が優先される”状態で、現場ですぐに判断しなければならない場合が多い。


そんな状況下で、リーダーは、“最初の一手”を打たなければならない。

“最初の一手”を打ち間違えると、各場所・局面で“ボタンの掛け違い”が起こって、その“ズレ”を修正しなければならなくなる。

組織を束ねるリーダーは、結果だけが評価される厳しい状況下で、【“覚悟”】を決めて、【“決断”】して、指示・命令の根拠となるものを“簡潔に”“明瞭に”“わかりやすく迅速に表明しなければならない。

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判断】:過去に対して客観的に評価すること

【決断】:未来に対して主観的に方向性を打ち出すこと

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“【責任の所在】の明確化”は組織マネジメントに必要不可欠


組織が大きくなるにつれて、分業化が進み、それぞれの部門・部署そして個人の担当領域が小さくなる。

『そもそも、この“作業”は何の目的で、どんな効果をもたらすのか?』

ということも考えないで、自分の責任範囲の“作業”をやっている人の集合体になってしまうと

出来上がったモノ・サービスが、使い勝手の悪く、結局使われなくなってしまうことが多い。

こんな状態に陥る組織は【責任の所在】が“曖昧”なまま放置されている。

“【責任の所在】の明確化”は、【責任追及】のために使われるのではなく、“【仕事の領分】の明確化”で、責任と裁量は常に表裏一体の関係あること。

“何か問題が起きたとき”に、『誰が“責任”を取るか?』といった“犯人探し”ではなくて、【“原因の究明”&“再発防止”】が目的だ。

【責任の所在】を問う議論は、“何か問題が起きたとき”に必ず起こる。

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“愚かなトップ”と“プライドだけ高くなった保守的な社員”の組み合わせが最悪


一番消費者に近いのは、組織内で“一番ポジションが下”の人

一番消費者に遠いのは、組織内で“一番ポジションが上”の人


“一番ポジションが上の人”の発言が最も大きくて、何でも通ってしまうという組織が“最もヤバイ状態”だ。


ポジションが中の人”である各部門長・部署長が、『下の意見』を正しく理解して、“ポジションが上の人”に正確に伝える“橋渡し役”にならなければならない。

しかしながら、【危機】に陥った状況でのリーダーにもたらせる情報は、“断片的”で“前後の脈略なく” “大きなバイアス”がかかっているのが常。



これは“中間管理職”の【判断力不足】は否めないが、

【判断】を上のポジションに委ねる “責任転嫁力”

下からの報告内容から自分の責任度合いをより軽くする “自己保身隠蔽力”

を醸成してしまった組織マネジメントが原因だ。


即効性のある“Behavior Change(行動変容)”は、外部環境変化 そして“よそ者”パワー


“Behavior Change(行動変容)”とは?

なかなか変わらない定着した習慣や思い込みによる人間行動における、あらゆる変容あるいは変更を示す。

このダイナミックな“行動変容”をしない限り、組織の再生は有り得ない。


「あらゆる組織が『人が宝』と言う。ところが行動で示している組織はほとんどない。本気でそう思っている組織はさらにない。」
(「プロフェッショナルの条件」byピーター・ドラッカー)


従業員の雇用を維持してサスティナブル(持続可能)な組織で在りたいのであれば、コロナ禍という“外部環境変化”の中で、“よそ者”パワーを投入するしかないだろう。

うだつが上がらない現状を突破するには、今までやってきた方向性と180度逆転させる行動力が必要だ。

『先送りする理由』がない限り、とにかく『今できることはすぐやる』

組織そして個人の“一つの強み”をひたすら追求する時代は終わった。この流れは今後ますます加速する。

バリエーション豊かに色々なチャレンジをしてみる。

とにかく行動することで、“思ってもいなかった強み”が見つかるものだ。


“決断”こそが経営者(リーダー)の専権事項


“よそ者”投入の“オープンイノベーション”によって、組織が生まれ変わるのか?生まれ変われないのか?

“決断”するのは誰ですが?

経営者(リーダー) 指揮官 の 貴方でしょう!

そして“決断”するタイミングは?

今でしょう!



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