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モダン・ジャズの衰退が教えてくれるカルチャー変化・進化とDXの必要性

『流行』とは流れるもので 一時的なもので いずれは飽きられて廃れていき 忘れられるもの

『流行物は廃り物』と言われるように 『流行』は長続きしない

昨今は 通勤ラッシュ時の電車が 元の”ギュウギュウ詰め”に戻りつつあるという話を耳にするのですが 「とりあえず出勤して」という”同じ釜の飯を食う”企業にとっては 『テレワーク』『在宅勤務』というものは 一種の『流行』に過ぎなかったのでしょうか?


「メイン・カルチャー」「サブ・カルチャー」「カウンター・カルチャー」


「メイン・カルチャー」とは

ある社会において伝統的な主流文化のことを指す


「サブ・カルチャー」とは

メイン・カルチャーに対し その社会に属するある特定の集団だけがもつ独特の文化(「下位文化」「副次文化」)


「カウンター・カルチャー」とは

メイン・カルチャーや既存の体制を否定し それに敵対する文化(「対抗文化」「反体制文化」)


モダン・ジャズで考える各カルチャーの関係性


何かのムーブメントが「メイン・カルチャー」となって定着すると そのムーブメントの副反応的に一部で「サブ・カルチャー」が生まれる

その一方で「メイン・カルチャー」の敵対的なムーブメント「カウンター・カルチャー」が生まれる

スクリーンショット (203)

スウィング時代の メイン・カルチャー『踊るための音楽』でジャズメンは譜面通りの演奏を求められた

この反発・ストレス発散からジャズメンが サブ・カルチャー として ジャム・セッションが頻繁に行われるようになっていって

チャーリー・パーカー デイジー・ガレスピーなどの 複雑なインプロヴィゼーションと奔放さ が特徴の ビバップ が カウンター・カルチャー として 新しい メイン・カルチャー となっていった

そして ビバップ の反動として 奏法・展開などに抑制の効いた クール・ジャズ が生まれる

「メイン・カルチャー」は 自らのムーブメントで生み出した「サブ・カルチャー」と「カウンター・カルチャー」によって メインの地位から降ろされて 廃れていく


ジャズメンが創造した『既存の”知”』を 別のジャズメンが創造した『既存の”知”』の 新結合 によって 新しいスタイルが生まれていった


モード・ジャズからフリー・ジャズそしてフージョンへ


1950年終盤から アルト・サックス奏者 オーネット・コールマン の活動に フリー・ジャズ が広まっていっいきます

フリー・ジャズとは

モード・ジャズまでのモダン・ジャズの発展過程に現れた 原点回帰的発想を伴った演奏形態

簡単に言うと 「小難しいジャズ」 です

私には 何がいいのか? 理解できません


1959年 オーネット・コールマンのアルバム『The Shape of Jazz to Come(ジャズ来るべきもの)』


1962年 セシル・テイラーのアルバム『Nefertiti, The Beautiful One Has Come』


1967年 ジョン・コルトレーンの「偉大なる失敗作」と呼ばれる『アセンション(Ascension)』


「サブ・カルチャー」「カウンター・カルチャー」は 概ね次の2流れがあると思います

 多くの人々から支持されて広がっていき「メイン・カルチャー」になる

 熱狂的な一部の人々からの支持だけの「アンダーグラウンド・カルチャー(主流と異なる異端文化)」となる


フリー・ジャズは ジャズメンにとっては 挑戦してみたい演奏形態だったのかもしれませが 上記②に該当する「サブ・カルチャー」で 新「メイン・カルチャー」が生まれるまでの 過渡期の繋ぎ役 だったのかもしれません


そして ブルースをベースとした『ビートルズ』『ローリング・ストーンズ』といったロックが メジャーな音楽になっていた外部環境の変化もあって ジャズメンの世代交代も進み モダン・ジャズの衰退 が加速して フュージョン というジャンルに移行していきました


マイルス・デイヴィスも 1960 年代終盤からは エレクトリックなサウンドへのシフト・チェンジしていきました


「テレワーク」が進まない理由


「メイン・カルチャー」=「とりあえず出社して同じ職場で働く」

「サブ・カルチャー」=『テレワーク』

という企業文化だったのに 突然の外部環境変化によって

『テレワーク』は「カウンター・カルチャー」として大流行しました


しかし「メイン・カルチャー」の中心的存在である『ガラケー文科系アナログ』おじさん にとって『テレワーク』は 一時の『流行』か?『代替品』でしかなかったのです

企業文化である「とりあえず出社して同じ職場で働く」という「メイン・カルチャー」に戻すことが ”当たり前” で そうしないと 自分の存在意義を示せないと考えているのでしょう


『テレワーク』が進まないのは 業務の問題ではなくて 人の問題です


「メイン・カルチャー」=『テレワーク』という企業文化に変わるのは?

外部環境が大幅に急速に変化している 今 大胆な世代交代 

これがポイントでしょう


『DX』に関して『ガラケー文科系アナログ』おじさん経営陣は「DX???」でしょうから 

この『DX』が 世代交代に拍車をかけて 企業文化の変革に繋がります



『DX』こそ「カウンター・カルチャー」


本気で会社を変えたいと思うならば 

『DX』ごっこ は止めましょう

『ダイバーシティ』ごっこ も止めましょう


高年齢の昔からのジャズ・ファンの中にも

「フリー・ジャズが分からない奴は ジャズを聴く資格もないね」

「エレクトリック・マイルス? 魂を打った 裏切者のことだろ」

と 小難しいことばかり言う 御仁がいらっしゃいます


マイルス・デイヴィス曰く

オレみたいに何か新しいことをやろうとする人間は、無視されるリスクをいつも背負っているんだ。



『ガラケー文科系アナログ』おじさん まず 会議をやめましょう!


そして 自己変革の第一歩として


経営陣の方々


そして 世代交代して 会社から卒業していって

この噂が 噂にすぎないということを 実証してください



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