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生成AIと一緒にコンゴ紛争地域の「平和」に向けての解決策を考えてみた

We cannot solve our problems with the same thinking we used when we created them.
いかなる問題も、それが発生したのと同じ次元で解決することはできない。

アインシュタインの名言

このアインシュタインのこの言葉が言わんとしていることをChatGPTに聞いてみました。

問題解決における革新的な思考の必要性を強調していて、同じ思考パターンや方法論を用いて問題に取り組むことでは、その問題の本質的な解決には至らない。
問題を生み出した時とは異なる視点やアプローチを採用することの重要性を示唆して、創造的かつ革新的な思考を通じてのみ、根本的な解決策を見出し実質的な進歩を遂げることができる。
科学のみならず、社会的、経済的、個人的な問題に対しても、この革新的な思考のアプローチが必要だと伝えている。

なるほど!

「イジメはいけない」「紛争をやめよう」と訴えてもなくならないのは、解決策と思って実行している施策に、創造的かつ革新的な思考が足りていないのではないのか?


平和の定義?


平和学の第一人者と言われるノルウェーのヨハン・ガルトゥング博士は、「積極的平和」を唱えている。

「消極的平和」:単に戦争のない状態の平和
「積極的平和」:貧困・抑圧・差別などの「構造的暴力」がない状態の平和

「消極的平和」は暴力がないので平穏のように見えるが「見せかけの平和」に過ぎなくて、精神的にはまだ紛争が続いている「なんちゃって平和」「平和ごっこ」なのです。

John Lennon

国際紛争が起きる要因の70%は、エネルギー資源の利権争いです。
コンゴ民主共和国(DRC)などの資源の呪いは、その奪い合いの歴史とも言えます。

紛争が起きることで、難民等が発生し、国家や地域間に貧富の格差や暮らしのレベル差が生み出され、テロやクーデター、略奪行為等、暴力の発生増加の要因となっています。

紛争の解決には、紛争要因の理解と分析、そしてそれへの有効的な対策が重要ですが、DRCでは、第二次コンゴ戦争以降、偉い人々が考えた案で、何度となく和平合意が行われてきましたが、ほとんどが「和平合意ごっこ」です。

そもそも和平合意では、軍事統合・警察統合、暫定政府の構成、選挙の計画や大臣ポストなどの政治な軍事の問題を重視し、肝心の司法や人権問題、そして天然資源の搾取といった経済問題について触れることはほとんどない

米川正子著『世界最悪の紛争「コンゴ」』P188


米川氏の著書では、外部者は、和平や停戦合意が調印されれば紛争が終結して「選挙をすれば平和がくる」といった勘違いが多く、紛争の犠牲者になる一般市民が望んでいる「人間らしい生活ができること」とする平和構築の考え方のギャップも指摘しています。


魚を与えるのではなく魚の釣り方を教えるべき


『CNN効果』(24時間常時ニュースを放送することで、大きな出来事だと時間枠にとらわれず、延々と現場中継ができるようになったこと)によって、寄付が集まりやすくなったことは事実です。

CNNでエチオピア状況を知ったボブ・ゲルドフが、バンド・エイド~We are the world ~Live Aidの流れで、多額の寄付を集めた例は有名です。


そして援助国は『目に見えるもの(学校建築やインフラ整備など)』を行いたがる傾向があります。このような「物質(短期)的支援」も必要ですが、「精神(長期)的支援」が伴わなければ長続きしません。

他国のために、支援国が国民の税金を使って、どこまで支援し続けるのか?
支援国にとっては必ず政治的な思惑や目論見があるでしょう。

また、民間・NPOなどの人道支援機関が、様々なアプローチしていますが、DRC政府が本気になって当事者(共事者)として解決策を展開していかないと難しい面が多いのも事実です。
行政官の中には、賄賂を要求してくるか?自分が関わる利権構造にヒビが入らないように、あらゆる工作を行っているという証言もあります。


DRC東部紛争を解決するには、外部者ではなく現地のコンゴ人が「構造的暴力」がない状態の平和にむけて、問題解決に当たらなければいけないのです。


なぜ、若者による飲食店での迷惑動画炎上が続くのか?


寿司チェーン店をはじめとする飲食店などで撮影した若者の不適切動画の投稿による炎上が繰り返し起こっています。
どれも、飲食店などで客またはバイトとして不衛生な行為や問題行動を起こし、自ら撮影してSNSに投稿して、炎上するというパターンは同じです。

投稿者自身は、デジタルタトゥーとして個人情報がネットに残り続けることになり、飲食店に甚大な迷惑をかけて、自分の人生にも暗い影を落とす可能性が高いことを想像できないのでしょう。

そして投稿者の大半は、当該店舗に恨みがあったわけではなく、動画を投稿することによって多額の収益が見込めるわけでもないのです。


私の推論ですが、同じパターンが繰り返される要因は?

① 若者のニュース番組離れ(不適切動画投稿での影響を知らない)
② ネット社会のアルゴリズムの罠にハマった(自分の好みの動画しか見ていない)

この環境にいるので、不適切動画を投稿することによる各方面への影響が分かっていないのでしょう。

この環境から抜け出さない限り、どんな規制・ルール・罰則を作ったところで、またどこかで誰かが、同じパターンの不適切動画の撮影をして、動画を投稿して炎上するでしょう。

「環境を変えること」は個人や集団の態度、行動、そして潜在意識を変化させる強力な手段です。


武装組織・部隊に対する人道支援の在り方は?


物心ついた時から武装組織・部隊の中で育った人にとっての”当たり前”に、外部者が「その”当たり前”は間違っています」と説いたところで、腹落ちするとは思えません。

彼らにとっての「積極的平和」は、前述の「貧困・抑圧・差別などの構造的暴力がない状態の平和」ではないのかもしれません。

前述の通り、武装勢力に属している人も「今いる環境と全く違う環境に変わる」と、”当たり前”の違いに気が付けるはずです。


私は、紛争地域における武装勢力の潜在意識をアップデートし、平和への道を探るにあたり、次の2点が非常に有効な戦略となり得ると考えています。

① 文化とアートの活用
② VR(仮想現実)やAR(拡張現実)の技術を駆使するアプローチ


そこでChatGPTに聞きました。

紛争が繰り返し起こっている地域での平和に向けた解決策も、この革新的な思考のアプローチが必要でしょうか?

ChatGPTの回答は次の通り

はい、紛争が繰り返し起こっている地域での平和に向けた解決策にも、革新的な思考のアプローチが非常に重要です。長引く紛争や対立のある地域では、従来の方法や考え方が解決に至らないことが多々あります。これらの問題を解決するためには、以下のような革新的なアプローチが求められます。新しい対話の場の設定: ・・・(省略)・・・
教育と意識向上:・・・(省略)・・・
経済的連携の促進: ・・・(省略)・・・
技術とイノベーションの活用:・・・(省略)・・・
多様なステークホルダーの参加:・・・(省略)・・・
これらのアプローチは、紛争地域での平和構築において、新たな視点と解決策をもたらすことが期待されています。アインシュタインの言葉が示唆するように、根本的な問題解決には、創造的かつ革新的な思考が必要とされるのです。


「ChatGPT君、革新的発想じゃないね!」

ツッコミいれながら、ChatGPTに次の問いを投げかけました

提示頂いたアプローチ方法は、革新的アプローチとは思えず、極めてスタンダードなアプローチとしか思えないのですが?

この問いに対してChatGPTは?

そのご指摘は正当であり、紛争解決における「革新的なアプローチ」とは、従来の方法を超え、新しい視点や手法を取り入れることを意味します。
私が挙げた例は、多くの平和構築プロセスで広く採用されているものであり、確かに一部の文脈では「スタンダード」と見なされるかもしれません。しかし、それらのアプローチが各地域の特定の状況に応じてカスタマイズされ、創造的に適用されることで、革新的な要素を持ち得ます。

「ChatGPT君、謝ってきた感はあるけど、何となく素直じゃないな」

とツッコミをいれながら、読み続けると

本当の革新性を示す紛争解決のアプローチを考えるには、以下のような要素が考慮されるべきです
「データとテクノロジーの活用」: AIや機械学習を活用して紛争の潜在的原因を分析し、予防策を講じる。また、データを用いて紛争地域での人道的支援の配分を最適化する方法などが挙げられます。
「クロスセクターの協働モデル」: 政府、民間企業、NGO、地域コミュニティが共同で取り組む新しい形のパートナーシップを構築し、それぞれの強みを生かした解決策を開発する。
文化とアートを活用した平和構築」: 音楽、アート、演劇などの文化的活動を通じて、社会の枠を超えたコミュニケーションと理解を促進する。
仮想現実(VR)や拡張現実(AR)の活用」: 紛争体験のシミュレーションや、異なる文化や背景を持つ人々の視点を体験させることで、共感と理解を深める試み。


「だろ?僕が言った通りだろう!」


①文化とアートを活用した平和構築
②VR(仮想現実)やAR(拡張現実)の技術を駆使するアプローチ

「ChatGPT君、君はいい奴だね。意見が一致したね」



仲良くなったChatGPT君に私の考えを要約してもらいました。


文化とアートを活用した平和構築

共感の促進
音楽、アート、演劇は普遍的な言語であり、言葉の壁を越えて感情を伝えることができます。これにより、異なる背景を持つ人々間の共感を促し、相互理解の土壌を育てます。

新しい視点の提供
文化的活動は、参加者に新しい視点を提供し、固定化された思考や偏見を打破する機会を与えます。これは、紛争の根本的な原因に対する理解を深めることにも繋がります。


VRとARの活用

体験型学習の提供
VRやARは、ユーザーに実際には体験できない状況や視点を体験させることができます。これにより、敵対する側の苦悩や視点を理解するための強力な手段となり、共感と理解の促進に寄与します。

教育と意識向上
これらの技術は、教育ツールとしても活用でき、紛争の歴史、原因、影響についての深い理解を促します。また、平和構築におけるロールプレイやシミュレーションを通じて、異なる解決策を模索する機会を提供します。



Common sense is the collection of prejudices acquired by age 18.
常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう

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