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日本では殆ど取り上げられない大切なニュース(コンゴ民主共和国)

コンゴ民主共和国の選挙管理委員会は先月20日に投票が行われた大統領選挙の開票結果について31日、現職のチセケディ大統領がおよそ73%の票を獲得し再選と発表しました。
しかし、野党は不正を訴え、結果を巡る混乱が懸念されます。


2024.01.06に次の記事が配信されました。

以下、本記事の要約です。

コバルトは電気自動車(EV)、コンピューター、スマートフォン、リチウムイオン電池など、現代技術に不可欠な金属で、2030年までに需要が4倍に増加すると予想されています。

世界のコバルトの70%以上がコンゴ民主共和国で採掘され、その多くが劣悪な条件下で僅かな賃金で働くフリーランスの鉱山労働者によって行われています。
さらに、これらの採掘活動により、銅や発がん性物質であるウランも発掘され、地元コミュニティーに追加の健康リスクをもたらしています。

コルウェジ市で行われた研究では、鉱山地区の子どもたちの尿中に、欧州の工場労働者の基準を超えるコバルトのレベルが見つかりました。
これらの鉱山地域では、コバルトやウランなどを含む粉じんが主な健康懸念とされており、肺疾患などの長期的な健康被害の原因になる可能性があります。

これらの人権侵害や環境への懸念に応えて、AppleやTeslaなどの企業はコバルトの使用を減らすか、より責任ある生産者からの調達を約束しています。例えば、Teslaはバッテリーのコバルト含有量を60%減らしていますが、同時にコンゴ産コバルトを大量に購入する契約を維持しており、この資源がバッテリーメーカーにとって重要であることを示しています。

再充電可能な機器や電池のリサイクルは、採掘への依存を減らし、消費者の負担を軽減し、電子廃棄物による環境への影響を減らす主要な解決策として浮上しています。
Redwood Materialsは、使用済みリチウムイオン電池を集めて分解し、コバルト、リチウム、銅、ニッケルなどの金属を取り出して新しい電池に再利用しています。

上記記事の要約は以下の通り

コンゴ民主共和国の紛争は1998年以降、540万人以上の命を奪い、和平合意にもかかわらず2016年以降の情勢悪化により1万7千人以上が犠牲になり、660万人以上が避難しています。
この紛争の根本的な原因は、ベルギー植民地時代の遺産、民族・社会階層間の対立、そしてレアメタルなどの鉱物資源の支配にあります。

コンゴは世界でも最貧国の一つで、極度の貧困が紛争をさらに悪化させています。
この紛争は、スマートフォンやコンピューターなど日常的に使われる電子機器に必要なレアメタルの需要と密接に関連しており、私たちの消費行動が直接影響しています。

コンゴ民主共和国東部の動向は、今後の国際社会にとって極めて重要だと考えます。


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