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妄想旅行記〜五島列島編〜(その2)

前回までのあらすじ

旅に出れずにストレスの溜まった僕は、急遽五島列島に向かうことに決め、羽田空港まで向かったのだった。という妄想旅行を始めたのだった。

博多の街へ

疲れが溜まっていたのか、飛行機に乗ったらすぐに眠ってしまい、気がついたら福岡空港に着陸するところだった。初めての羽田〜福岡便だったのでもう少し堪能したかったし、読むつもりで持ち込んだ文庫本も無駄に終わってしまったが眠気には勝てなかった。まあ仕方がない。本は船の中で読もう。

福岡空港は昨年度に民間委託が始まったらしく、まだ工事中の部分はあったがかなり建物内はきれいだった。マップを見てみるとラーメン横丁的なものやフードコートが充実しているようだ。ちょうど小腹が空いてきたところだったのでかなりそそられるものはあったがこれから市内で食べ歩きをするのだ。ぐっと我慢して地下鉄に乗った。そしてあっという間に博多駅についた。聞いてはいたが、こんなに市街地の近くに空港があるというのはものすごく便利だし福岡の発展に一役買っていると感じた。飛行機って空港に行くまでと空港についてからが長いもんね。

さて、時刻はまだ16時前。船の出航までは8時間近くある。電車好きとしては、とりあえず一通り九州の玄関博多駅を散策して構内と外観を確かめねばなるまい。そう思って地下鉄のエスカレーターを上がってコンコースを一通り歩いてみた。魔窟新宿駅に慣れ親しんだ者とすれば、それほど難しい構造でもなく、すぐに全体像がわかった。よくある駅の構造だ。

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博多駅の駅ビルは屋上が整備されているらしい。高いところ好きとしては、とりあえず行ってみて街の概観をつかまねばなるまい。阪急百貨店に入りエレベータに乗って屋上まで向かう。10階建ビルの屋上だから、そんなには高くない。これも空港に近いことが影響しているそうで、建築物に高さ制限がかかっているのだとか。なるほどねえ、水平方向の建造物の配置が都市の立体感も変えることになるんだなあなどと考えたりした。

屋上についてみると、やはり高いビルは街中にも見えず、そこが他の大都市となんだかちがった表情に見える理由なのかもしれなかった。しかしおかげで眺めがいい。そして屋上自体も旧駅舎の柱や、鉄道神社なんかがあったりするし、当然ホームや線路を見下ろせる場所もあったりして(きっちりその辺の子供達と肩を並べて見た)、意外と鉄分高めで結構楽しめた。

街を見ていて思い出した。博多といえば道に空いた大きな穴とコンビニだ。そんな事件があった。そうだ見に行こうと思って調べてみたら屋上からも見えるくらい近くだった。あれ駅前だったのか。ひとまず屋上から見てみる。当然穴は無く多くの人と車が行き交っていた。なんだか不思議な感じがする。あとで地盤大丈夫か確かめに行こうと決意し、屋上を去ることにした。

つづく。次はいよいよ博多ごはん。腹が減ってきた。

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