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妄想旅行記〜五島列島編〜(その5)

そういえば行程

そういえば行程を全く説明していなかった。
今回は、船中1泊を含む3泊4日の行程で、今は2日目の朝である。

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今日からの2泊は、移動しなくていい気楽さがあるのと、夜居酒屋とかに行きたいのもあって福江港付近のゲストハウスに2連泊することにした。

今回の旅で絶対に行きたかったのは、高浜海水浴場、鬼岳、大瀬崎灯台。それから温泉もマストだ。3日もあるのでさらに二次離島にも足を伸ばしてみたいと思っていた。五島列島といえば隠れキリシタンだから、その関係も行ってみたいとは思っていたが、元々がそんなに信心深くないので、行けたら行こうと考えていた。

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そう考えると、
【2日目】福江島内をあらかたまわる。上記の3つを回ろうとすると、必然的に島を一周することになりそうだ。島は右回りという鉄則があるので、鬼岳→大瀬崎灯台→高浜海水浴場の順番かな。
【3日目】さらに離島へ。久賀島か、嵯峨ノ島、黄島・赤島も気になるな。戻ってきて、余った時間はカフェや海でのんびり、温泉にも入る。
【4日目】市街付近で城をみたり土産を物色したりする
というのが正しい行程のように思われた。そして、道中教会を見つけたらセーブがてら寄る。

とはいえ海や灯台、山に行く際には天気も重要なので、そこは臨機応変に行こう。それが気軽にできるのが一人旅のいいところだし、今回は2泊するので日程に余裕もある。

あとはメシだ。五島牛、五島うどん、魚も食べたい。おにさばなんて鯖があるらしい。その辺を3日間7食の中でどう配置していくか考えていかなくては。何をいつ食べたか、結果は本文でのお楽しみだ。

いよいよ出発!鬼岳へ

五島列島の旅行記と言っておきながら、島内を回り始めるまでに5回を要してしまった。本当にどうにかしていると思うが、それだけ旅が始まるまでの期待感が大きいということで、ある意味旅の本質であるような気もする。始まるまでが旅なのかもしれないな。

今回の旅の供は、ヴィッツだ。島だと小回りが効いて生活感がある軽もなかなか悪くないが、五島は思っていた以上に大きかったので結果的に正解だった。愛車ヴィッツに乗り、県道63号を南に進む。ここをまっすぐ行くとすぐに鬼岳についてしまうのだが、今回は島内一周もしたいので、途中で左に折れる。福江市街や五島列島が一望できる展望台もあるようなので、ちょうどいい。

5分ほどのどかな田んぼの中を進むと、ちょっと開けた場所に、名も無い展望台があった。車を停め、展望台に向かう。高浜虚子の碑があった。とふと見てもしかして高浜海水浴場に関係があるのか?と思って調べてみたが全くなかった。

いやしかし眺めがいい。手前には福江の街が見え、海を挟んで島々が見える。写真は瀬戸内の豊島だけど、こんな感じのイメージだ。

せとうちの海

しばらく眺めてのち、第一の目的地、鬼岳へ向かう。いかつい名前だが、山全体が芝生に覆われた、標高315mの穏やかな山容のスコリア丘だ。また10分ほど車を走らせるとだいぶ鬼岳の姿が大きく見えるようになってきた。きれいだ。せっかくなのでトレッキングがてら登ってみることにした。

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いやいや、遮るものがないトレッキングというのも楽しいし、さっきの展望台から見る風景より、一層景色がいい中でのトレッキングは最高で、思わず顔はにやけてしまい、歌も口ずさみながら、とかなり怪しい感じで登ることになってしまった。平日の誰もいない時間帯でよかった。

1時間ほどで車まで戻ってきた。時刻はまだ11時前である。24時間前にはまだ東京にいて、博多にもついてなかったというのが信じられない。島旅は密度が濃いのだ。

大瀬崎灯台へ

つづいて向かうのは大瀬崎灯台。その前に昼飯の場所も探さなければ。大瀬崎灯台は福江港から正反対の玉の浦にあるので、このあとなかなか行きづらいことを考えると、そっちで昼食を食べてみたいと思い、調べてみると、「お食事処 ちょうちん家」という店が見つかった。

で、ページを見てみると、これは空腹で見てはダメね。一瞬で行くことが決定してしまった。はやくちゃんぽんと練り物と刺身が食いたい。で、玉の浦の場所がまたいい。陸続きなんだけども湾がが深く切れ込んでいて、陸路より海路の方がアクセスがいいという、果ての果て感がすごくありそうなところだ。

1時間弱車に乗り、時間も腹の具合もちょうどいい感じになってきたところで、ちょうちん家についた。我ながら完璧なスケジュールだ。そして店のチョイスも完璧だった。最高。灯台まで往復1時間くらいまた歩かねばならないのだが、十分すぎるぐらいエネルギーをとって気合十分で向かうことにした。

大瀬崎灯台。だってこれですよ。行きたくならないほうがどうかしてる。

灯台のコピー

20分強山道を歩いていくと(写真でいうと、崖を右側から尾根伝いに降りていくと)、白く美しい灯台が目の前に現れた。そして一面の海、100m以上の断崖絶壁。晴れててよかった。きてよかった。最果ての最果て。映画を撮りたくなる気持ちもわかる。

帰りの上り坂は若干大変だったが、それを補って余りある絶景スポットだった。

(つづく。つぎはこの旅のメインディッシュ、高浜海水浴場だ!)

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