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TOEICの勉強は大学院生の研究生活に役立つ英語の勉強か?

お久しぶりです。やまたくです。

久しぶりの投稿になってしまいましたが、本日のテーマは大学院生にとってのTOEICの勉強の意義についてです。

多くの大学生・大学院生は院試や就職活動に向けてTOEICの勉強をするわけですが、TOEICを勉強したところで本当に英語力は上がるのか?英語で論文を読むのに役立つのか?を考えていこうと思います。

自分の場合は就活のために研究の時間を割いてまでTOEICの勉強をしたいかと言われたら、できれば研究に役立つ英語の勉強の方が良いなぁと思ってしまいます。

そこで、TOEICで頻出とされる単語は論文で使われるのかを調査してみました。

具体的な調査方法としては、TOEICで頻出とされる1000単語 (TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ から抽出) と、筆者の専門である化学系の論文 (これまでに研究の参考にした論文 約750本) に登場する単語を比較してみました。

結論から言うとTOEICで頻出の単語の1000語の内、857語は論文中で使用されていました。(ただしTOEICで問われる意味で利用されているとは限りませんが…)

一人の大学院生がこれ迄に参考にした論文だけでも1000語中857語が使われていたことを考えるとTOEICで使われる単語はほとんど論文に登場すると言っても問題ないかも知れませんね。
(ちなみに論文で登場しなかったTOEIC頻出単語はpayment、paycheck、purveyor、unwavering、repave、などです)

この結果は、TOEICの勉強をきちんとすることは論文を読めるようになる上で重要なこととであると言えなくもないですね。

本記事が理系大学生・大学院生にとって少しでもTOEICの勉強のモチベにつながれば幸いです。

最後に、TOEIC頻出単語のうちのいくつかの単語が論文中でどのように使われていたのかを示して終わろうと思います。

designated:指定された
・At the designated time intervals, 4 mL of the solutions were collected, and the same volumes of fresh media were replenished.
・指定された時間間隔で4mLの溶液を採取し、同量の新鮮な培地を補充した。

predecessor;前任者、全機種、前身の
・Another attractive reaction for the post-polymerization modification of polymers is atom-transfer radical addition (ATRA), which takes place between alkyl halides and alkenes in the presence of a transition metal catalyst and can be considered as a predecessor of ATRP.
・ポリマーの重合後修飾のためのもう一つの魅力的な反応は、原子移動ラジカル付加(ATRA)である。ATRAは、遷移金属触媒の存在下でハロゲン化アルキルとアルケンの間で起こるもので、ATRPの前身ともいえる。

ingredient:(料理の)材料、成分
・After we expose the solution to ultraviolet light, we are surprised to find out that, at the most flexible and free status, the color of the active ingredient is blue instead of green.
・この溶液に紫外線を当ててみると、最も柔軟で自由な状態では、有効成分の色が緑ではなく青になっていることに驚かされる。

retain:保管する、維持する、保つ
・Isotacticity of the polymer is retained during microgel formation.
・ミクロゲル形成時にもポリマーのアイソタクティシティーが維持される。

implement:実行する、実施する
・Our calculations were performed under the framework of density functional theory as implemented in VASP package.
・計算は、VASPパッケージで実装されている密度汎関数理論の枠組みの中で行われた。




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