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初・海外、イギリス・ロンドンで男性が、私のスーツケースを持っていった…

人生初の海外は、大学2年生のとき

イギリスのロンドン。

大学の英語サークルの先輩達に、いろいろとリサーチした。

海外旅行や海外留学経験者がたくさんいたからだ。

先輩達の情報によると、危険なことが多いこと、夜は特に気をつけること、人種差別みたいなものはあること、薬の誘いに注意が必要だと。

とにかく日本にいる感覚ではいけないので、防犯の面からも、しっかり気をつけ、対策しておくように言われた。

パスポートなどの貴重品は、首から下げ、上着とシャツの間にいれるなどのスリ対策も、かなり慎重に対策していた。

空港から、電車を乗り継ぎホテルまで電車移動しなくてはいけない。

さすがは、ロンドン

たくさんの乗客で溢れている。

電車を降り、キャスターのついた大きなスーツケースをゴロゴロと音を響かせながら、外に出る。

まさかの長い階段…

「はぁーっ」

深くため息をついて階段を見上げた。

よしっ!

スーツケースを体に添わせて、一段に右、左一歩ずつ、合計2歩でゆっくり上がる。

階段を一歩ずつ、一歩ずつちょこまか上がっていると、フッと、腕が軽くなった。

一瞬何が起きているか理解できず、上を見上げる。

私のスーツケースを持った若い男性が、階段を軽い足取りでさっさっさっと登っていった。

私は、

やられた!

どうしよう…

と、動揺。

どうすることもできず、ただその男性の後ろ姿を見上げるだけ…

その男性は、階段の一番上まで登ると、

ピタッと、立ち止まり

「早く」

と言わんばかりに手招きしている。

あれっ???

どうやら、様子が違うようだ。

私も、階段を一番上まで手ぶらで登ると、スーツケースを手渡され、

「ロンドンを楽しんでね!」
っと、言い残して、若干急ぎ足で通りを横切って言った。

彼の手を見ると、かわいいピンクと薄紫色の花のミニブーケを持っていた。

こんなにやさしい人だから、きっと素敵な彼女と、今から会うのだろう…

と、勝手に想像した。

出国前に、ガーデニングが趣味の母がこう言っていたのを、思い出した。

「お花好きな人に、悪い人はいないねぇ…」

私は、ほんとだぁと、思ったのと同時に、彼を疑った自分を後悔した。

サポート機能があると知って驚き😲 お願いするしかありません… ご縁がありますように…🧚🧚🧚🧚🧚🧚🧚