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2023年 新作映画ベスト10【トマデミー賞】

みなさん、こんにちは。
映画大好きトマトくんです。

もうすぐ年が明けてしまいそうなので、今から2023年の新作映画トップ10とベストアクター、そしてワースト10を発表したいと思います。ひとつひとつの作品の感想は既にFilmarksやX(旧Twitter)などでやっているので、その辺はかなり端折っています。

拙い文章ですが、よろしくお願いします。


作品賞

1位『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
2位『イニシェリン島の精霊』
3位『キリエのうた』
4位『アクロス・ザ・スパイダーバース』
5位『怪物』
6位『Saltburn』
7位『バービー』
8位『テリファー 終わらない惨劇』
9位『ダッシュカム』
10位『オオカミ狩り』

次点:『逆転のトライアングル』『スクリーム6』『コカイン・ベア』『長ぐつをはいたネコと9つの命』『イノセンツ』『ボトムス』etc…

2023年、僕が最も素晴らしいと思った映画は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でした!数年に一度あるかないかの大傑作。映画ってイマジネーションやアイデア次第でこんな面白くなるのかー!と驚かされました。

ひとつの作品を映画館で何度も観た最多回数は去年の『NOPE/ノープ』3回でしたが、まさかのエブエブは4回…。今思うとこわいです。

なお、今年はあまりにも『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」が強すぎるため、一先ず「殿堂入り」ということにして以下の部門は全て候補から除外しています。


監督賞

★グレタ・ガーウィグ(バービー)
・ウェス・アンダーソン(アステロイド・シティ)
・マーティン・マクドナー(イニシェリン島の精霊)
・マーティン・スコセッシ(キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン)
・是枝裕和(怪物)

今年の監督賞は迷わずグレタ・ガーウィグでした。あのこだわり抜かれたバービーの世界観。世界中からピンクの塗料が品薄になったという逸話さえ生み出してしまうほど。

また、これまで女性映画ばかり撮ってきたグレタ・ガーウィグが、女性性と男性性のどちらにもしっかり触れており、かつ男女共に違和感を抱いていた「女らしさ」「男らしさ」についてストレートにぶっ込んでくる話だったのが素晴らしい。彼女のバランス感覚に唖然。


主演男優賞


★バリー・コーガン(Saltburn)
・ブレンダン・フレイザー(ザ・ホエール)
・コリン・ファレル(イニシェリン島の精霊)
・ラッセル・クロウ(ヴァチカンのエクソシスト)
・ホアキン・フェニックス(ナポレオン)

ここは1年間ずっとコリン・ファレルとブレンダー・フレイザーの2強で、でもオスカーとまんま同じになっちゃうな…と思っていたら、12月に見た『Saltburn』のバリー・コーガンが奇跡的な追い上げを見せてきました。

バリー・コーガンは演技の幅も広ければ、できることもとても多い。映画を観ながら「NGとかないの?」と思ってしまうほど強烈でした。今最もアツい男性俳優だと思います。


主演女優賞

★ ミア・ゴス(Pearl パール)
・マーゴット・ロビー(バビロン)
・マーゴット・ロビー(バービー)
・ケイト・ブランシェット(TAR/ター)
・安藤サクラ(怪物)

去年『X エックス』でもこの部門の候補に選びましたが、あの老婆と若者のW演技を上回る怪演。歌やダンスも素晴らしいのですが、何よりも狂気に満ちた独白と、ラストの崩れない笑顔。とんでもない長回しに惚れ惚れ。

一方で『バビロン』と『バービー』の2本が公開されたマーゴット・ロビーも素晴らしかったですね。彼女には特別賞をあげたいです。


助演男優賞

★サム・アシュラフ(イノセンツ)
・ヒュー・グラント(D&D)(ウォンカ)
・ソ・イングク(オオカミ狩り)
・バリー・コーガン(イニシェリン島の精霊)
・ライアン・ゴズリング(バービー)

この部門はめちゃくちゃ迷いました。特にオスカーにノミネートされたバリー・コーガンや、今年ノミネートされるであろうライアン・ゴズリングが悩ましかったです。その中で、子役ながらに今年一番素晴らしい悪役を演じたサム・アシュラフくんが相応しいと思いました。めちゃくちゃ怖くて、憎たらしくて、でも憎めないクソガキ感がすごい良かったです。


助演女優賞

★アルヴァ・ブリンスモ・ラームスタ(イノセンツ)
・ドリー・デレオン(逆転のトライアングル)
・アメリカ・フェレーラ(バービー)
・スカーレット・ヨハンソン(アステロイド・シティ)
・田中裕子(怪物)

ここは断トツでアルヴァ・ブリンスモ・ラームスタちゃんでした。助演女優賞のみならず、全ての演技部門において一番素晴らしかったと思います。最近は健常者が障がい者の役を演じることに抵抗がある風潮もありますが、この難しい役をこの年齢でこなす姿を見てしまうと将来に期待を抱かざるを得ませんでした。圧巻でした。


ワースト5

1位『オオカミの家』
2位『ノック 終末の訪問者』
3位『終わらない週末』
4位『オールドマン』
5位『アントマン&ワスプ:クアントマニア』
6位『ザ・クリエイター/創造者』
7位『君たちはどう生きるか』
8位『アラビアンナイト 三千年の願い』
9位『TAR/ター』
10位『ノースマン 導かれし復讐者』

このワースト10は「つまらなかった映画」を、あえて賞として落とし込むことで、自分の中でマイナスだった要素をプラスなものとして置き換えるために発表します。

そんな今年ワーストは、『オオカミの家』でした。ストップモーションアニメの枠には収まらない革新的な映像表現は良かったのですが、内容はあまり理解できず…。実在したカルト教団コロニア・ディグニダから着想を得た作品ということもあって、事前知識が必要な映画は苦手だなーと改めて感じましたね。

そして気になるのは『ノック 終末の訪問者』や『終わらない終末』『オールドマン』のような思わせぶりなサイコスリラーが多いこと。アリ・アスターやジョーダン・ピールらの台頭もあってか巷では流行しているジャンルですけど、なかなかこれ系は肌に合いません…。


感想

映画垢を初めてから早2年経ちました。リアルの方が忙しくて去年の半分ほどしか映画館には行けませんでしたが、まだまだこの界隈に飽きることはなさそうです。

今年のランキング、上位にはオスカー作品や批評家受けの良かった作品が並び、下位には以下にも僕の好きそうなホラー映画がズラっと並んでいます。あまり映画館に行けなかったとは言いつつも、トップ10の満足度は去年以上で、そこそこ素晴らしい映画体験ができました。

また去年は世間を賑わせた『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』、『ONE PIECE FILM RED』、『トップガン マーヴェリック』、『RRR』等がかすりもしてなかったのですが、今年は『アクロス・ザ・スパイダーバース』や色んな意味で世間を賑わせた『バービー』が入ってますね。冷や冷や。

来年はもっと世間と評価が一致すればいいな〜なんて思いながら、一方で自分だけの好きな映画をもっと見つけれたらいいなとも考えています。皆さんも良い映画体験を!

最後までご愛読ありがとうございました!

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