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料理のメリット

私の回答:「生活の基本だからです」と答える。
しかし「料理をするメリットを教えてほしい」と言われたら簡単には答えられない。今回は科学的な裏付けを踏まえて料理を作るメリットを述べる。

科学的な回答:
(1)料理は脳を活性化する
調理中に大脳半球の前頭連合野と背外側前頭前野の活性化が見られる。
この部位は作業の記憶や行動立案、問題解決等に関連している。
献立の立案や調理中にこの部位は活発に動いているのだ。

(2)作動記憶(Working Memory)、段取力の訓練になる
料理は「準備する」「切る」「煮る」「焼く」「捨てる」「片づける」など
複数工程を同時進行でこなしていくものである。
脳の作業領域である作動記憶(Working Memory)を上手く使わなければ
段取りよく作業を行うことができない。料理をすることで、作動記憶(Working Memory)は鍛錬されていくのだ。
また料理をつくるには常々「次に何をする?」という段取りを考えながら
作業を進めていく。ゆえに段取力の訓練に適しているのだ。

(3)認知症予防効果
料理を作るというのは複雑な作業が組み合わさっており、
野菜の皮を剥いたり、同じ大きさに切ったりと手先の器用さも必要である。
楽器、手芸、料理など手先の器用さ、複雑さを要する軽作業は認知症の予防になる。また「誰かのために〇〇をする」という行為は自己の充足感にもつながるので副次的に認知症の予防に寄与するとも言えるのだ。

(4)コミュニケーションを深める
料理はコミュニケーションを深める。夫婦や親子で料理を作る。
集団のなかで料理をしてみんなで食べる。こんなに嬉しい事はない。
また料理に集中すると「マインドフルネス」の効果が得られる。
ストレス発散、気分転換など、様々な効用がある。

最終回答:「料理は色んな意味でWell-beingを高める」 

■参考文献 『インプット大全』 樺沢紫苑 サンクチュアリ出版

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