自分のことを100%丸ごと受け入れてくれる人なんて
『自分のことを100%丸ごと受け入れてくれる人がこの世の中の何処かに居て、いつかきっと出会えるはずだ』
という考えは、はっきり言って幻想だと思います。
別に、私は他者を突き放したい、自分独りで生きていたい訳ではありません。
ただ、「自分というものを全て受け入れてくれる友だち」というのは幻想なんだという、どこか醒めた意識は必要だと…近ごろ、思うのです。
どんなに価値観が似通っていると思っても、
どんなに考え方が似通っていると思っても、
その関係性がいくら親しい間柄だとしても、
やっぱり自分の知らないことはあるし、自分とは違う性質を持っているのだ、ということ
「私」と「貴方」はどこかしらで必ず『異質性』を持っているのだということ
それに目を向ける事は大切じゃないかなって。
どんなに気の合う、信頼できる、心を許せる存在だとしても……
やはり自身とは違う価値観や感じ方を持っている、「異質性を持った他者なのである」という認識は
人との付き合いを考える上で、
上手く折り合いをつける上で、
互いに気持ちよく交流する上で、
大前提となる部分だと感じます。
親友ならば、恋仲ならば、親子ならば、「自分の気持ちを分かっていてくれるはずだ」「いつも同じで心は一つだよね」といった考えは、下手をすると自分のことしか見ていない、他人の存在を無視しするような傲慢な捉え方となるのではないでしょうか。
その極端な例の一つが、ストーカーなのかもしれません。
彼等彼女等というのは、「他人の他者性」を理解できずに、自身の気持ちを投影する道具としてしか見ることが出来ていないように見えます。
まとまりがつかなくなってきたので、石川啄木の歌を引用して、一旦筆を置きます。
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