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【卓やすめvol.1】ロストレコードで遊びたい

こんにちは、TPRGサークルPORTEです。
今回は初の企画、『卓やすめ』です。
箸休め的な感じで筆者の体験やおススメを綴っていく予定ですので、気軽に読んでいただけたら嬉しいです。



【記事を書いた人】

meso

CoCのとあるシナリオ中にファンブル(致命的失敗=すごいダメ)を連続で3回出し、リアルにお祓いを勧められました。


前回の記事はこちらから



【⒈今回のテーマ】


友人の勧めで初めて遊んだ「ロストレコード」TRPGの体験記です。
初めての"ロスレコ"、めちゃくちゃ楽しかった…
おススメのポイントやざっくりとした解説も含めて紹介していきますので、気になった方はぜひご覧ください。



【⒉「ロストレコード」とは】


「ロストレコード」というのは、富士見書房さんから出版されている「ルールブック」のひとつです。

≪書誌情報≫

著:齋藤高吉/冒険企画局
カバーイラスト:鳶田ハジメ
判型:B6単行本 定価:1,800円+税
2019年11月20日(水)発売
ロストレコード | 富士見書房公式 TRPG ONLINE

宇宙からの侵略者「回転体」によって人類が95%滅んでしまった終末世界。
自立機械とわずかに生き残った人類が暮らす世界に、全人類のバックアップデータを持つ“エレボス”という人類管理AIによって「再生者」として1日だけ生き返り、人生でやり残したことや未練を昇華するために探索をする、というのがおおまかな世界観。

未練とか後悔とか絶対エモいやつだ…好き…




【⒊キャラクター作成ー「再生者」】


今回は初めてということで、GMさんにキャラシ作成からお手伝いしてもらいました。

自由に設定することももちろんできますが、今回はキャラクターの名前、性別、年齢、口調、職業、態度などパーソナルな部分も全てダイスを振って出た目によってランダム表で決定
どんなキャラクターができあがるのかGMもPLもわからないドキドキ半分、不安半分。(笑)
GMさんがルールブックを参照して結果を教えてくれたので、それを聞いて「こいつはこんな性格だな」「この年齢でこの仕事ってことは…」と、想像を広げてキャラのイメージを構築していく過程も楽しめました。

ダイスの偶発性もTRPGの醍醐味…

探索をする「再生者」は、さらにその人の未練によって「クラス」が選択できます。
詳しくは公式HPを見てほしいのですが、例えば人生を台無しにされた復讐を目的とする「復讐者」罪を犯した償いをすることを目的とした「贖罪者」など。
魅力的なクラスばかりで、どれを選択するか目移りしてしまいました…。
今回は、のんびりマイペースなRPをしたかったので、強い憎しみや悲しみもなくなんとなく生きていたという「放蕩者」というクラスに決めました!

「再生者」はシナリオ開始時点で人口管理AIによって再生させられますが、完全な復元をされていないため、記憶がおぼろげです。なので、キャラクターの背景や設定は詰めすぎず、おおまかでも問題なし。

基本的には探索をしていく中で出会った人や物を通じて生前の記憶や自分自身がどういう人間だったかを思い出していく流れになっているので、RPをしながら「こうしたい!」と思うままに自由な設定をつけ足したり、好きな人間関係を構築していくことができます。

あくまでデータを復元されただけの「再生者」、そこで出会った人や自分自身すらも本来の姿である保証がないからこそなんでも自由解釈でOKということです。

自由度が高いTRPGは自分好みのキャラクターができて楽しい…




【⒋いざ、セッション!】


遊んだのは、江ノ本様のオリジナルシナリオ「魔法遣いの話」という作品。
なんと今回はご縁あってシナリオ制作者様にGMをしていただきました!

□概要(TALTO掲載内容引用)

ロストレコード『魔法遣いの話』
作者:江ノ本様 プレイ人数:1~3人 プレイ時間:3時間
―――――――――――――――――――――
その時計は、魔法遣いの弟子なのだという。
終末世界で稼働する機械時計と、老いた人と、
一日だけ蘇ったあなたたちの話。
―――――――――――――――――――――

※この作品はフェリシモ魔法部×二足獣企画TRPGシナリオ一斉投稿企画『きっと魔法遣いだったあなたたちへ』を受けて制作されたものです。作品の内容は実際の企業や団体、商品等とは関係ありません。

※DLはこちらからできます

舞台は荒廃した商業施設、再生者はエレボスのとある指令をきき施設へと赴く。
そこで自身を「魔法遣いの弟子」と名乗る一体の自律時計と、生き残ったひとりの老人と出会い、会話を通じて自分の未練にも向き合っていきます。

初心者の私でもわかりやすく、NPCとのお話が楽しいシナリオでした。

今回はさらにシナリオ制作者様にまわしていただくという、なかなかない機会で…本当に贅沢な時間を過ごすことができました。

終末世界の描写って、どうすることもできない絶望感と相対する儚い美しさみたいなのがあって大好きです。荒廃した世界だからこそ、きれいで尊く感じるものがあったりする。廃退と美化のコントラストが素敵ですよね。

未練の内容によってはエンド後の感想もまた変わってくるかもしれませんが、私はシナリオ終了後、タイトルの意味とNPCたちのこれからのことを考えてじんわりと温かい気持ちになりました。

普段はクトゥルフ神話TRPGをよく遊んでいますが、ロストレコードでは純粋にNPCたちと気が済むまで会話したり、PLの提案次第で出会った人やものに自由に設定を後付けできるので「このPCはそんなことしない!」というような解釈のズレが起きることもなく、スムーズにゆったりとRP行うことができ、シナリオ終了後の満足感がとても高かったです。
(選択するクラスやシナリオにもよって変わるかもしれないが…)

GMさんとのRPが楽しすぎました…素敵シナリオですので、とてもおススメです…皆やりましょう…




【⒌「ロストレコード」のいいところ】

改めて、実際に初めて遊んでみてよかったと思うところをまとめました。

・キャラクター作成のハードルが低い

→シナリオ開始時に記憶が完全でないため、キャラクターの背景をがっつり練る必要がなく、説明を受けながらでも30分くらいで作成できた。

・シナリオ中の自由度が高い

→「ここに咲いていた花を恋人との思い出の花だったことにしていいですか?」など、ストーリーの中での"出会い"からキャラクターの物語を自由に作っていくことができる。

・エレボスがかわいい

→GMさんのRPによると思いますが、エレボスとの会話も楽しみのひとつでした。

・すでに死んでいるので、キャラロストを気にしなくていい

→終末世界ですでに死んでしまった「再生者」であるため、生き延びることが目的ではなく、自身の生存を危惧しなくてよいためのびのびRPできるし、セーブまでできる。(もちろん、システム上の戦闘やロストのようなものは一応あるみたいですが)

RP好きでNPCやシナリオの世界観をたっぷり楽しみたい!という人にはぴったりのシステムではないでしょうか?




【⒍まとめ】

というわけで、初めての「ロストレコード」。
新鮮で楽しいセッションを体験できました。
まだまだ紹介しきれていない「ロストレコード」の詳細もありますので、ぜひ気になる方は公式HPをご覧ください。

そして遊んでみたくなった方は、是非ルールブックをお手元に、素敵な「終末世界」のお別れの旅を楽しんできてくださいね。

Special Thanks:江ノ本様、GM・シナリオご紹介の快諾本当にありがとうございました!


ここまで読んで下さりありがとうございました!
皆さんのTRPGライフがもっと素敵になりますように。

【次回:卓やすめvol.2 10月17日(月)投稿予定】


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