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認知のチカラ

「もっと上手に人間関係を築きたい。
けれども、どうしたらいいかわからない……」

クライアントさんからもよく伺うお悩みの一つです。
そんな時にオススメなのは、「認知(Acknowledgement)」のスキル。
コーチングにおいて、非常に重要かつパワフルなスキルです。

コーチングにおいての認知は「人となり」をそのまま認める時に使いますが、日常では、「その人の素敵なところを言葉にして伝える」というくらいにご理解いただければ良いかと思います。

人は皆、自分について、よく見ていてもらえたら嬉しいと感じるものです。
表向きそうは言わない人も、褒め言葉を受け取らないように見える人も、自分の陰ながらの頑張りを認めてもらって嬉しくない人はいません。

そして、人は、自分のことを認めてくれる人には、好ましい感情や信頼感を持つものです。

ついつい、私たちは、相手にそれを求めてばかりで、自分から相手にあげることを忘れてしまいます。
会社でも、家庭でも、お友達との間でも。

また認知について、上の立場の人から下の立場の人に対してするものだと思っていたら、それも単なる思い込みです。
例えば、職場なら、上司だって、たまには認めて欲しいんです。
それが部下やチームメンバーからの言葉だったら、正直、自分の上司からの言葉よりも嬉しさ100倍です。1日ご機嫌になります。
同僚の言葉も嬉しいですよね。そこ、わかってくれてたんだ!って思います。

家庭でも、親だって、我が子から「お母さんのそういうところ、素敵だね」と言ってもらったら、きっとうるっとしてしまうほど嬉しいはずです。


認知のスキル、日常生活に応用してみると例えばこんな感じでしょうか。

たとえば、パッと見えるものから:
「字がきれいですね」
「(作った書類などについて)わかりやすいですね。美しいですね」

もう少し観察して、その人の人柄そのものを:
「あたたかな人ですね」
「丁寧に仕事をなさる方なんですね」
「明朗な方ですね」

さらに自分が感じていることを乗せると、より伝わりやすくなります:
「あなたが笑うと、私も元気をもらいます」
「いつも細かいところまで気がついてくださるので、とても助かっています」
「言いにくいことをズバリ言ってくれるので、すっとします」


この認知のスキル。
慣れるまでは、けっこう恥ずかしかったりします。
うまく言えなくてOK。
不器用、上等。

むしろ、不慣れな感じを乗り越えて伝えてくれた認知は、普通以上に心に響いたりもするものです。

そして、相手も返してくれることも多いでしょうから、自分にも思わぬご褒美があるかもしれません。


ぜひ、勇気を持ってトライしてみてください。


ちょっとだけ注意点。
これは「褒める」とか「お世辞を言う」というのとは違います。
この違いについて、受け取り手の耳はたいへん鋭く、よく聞き分けています。
「いいことを言おう」とか「気に入られよう」とするのではなく、心から純粋に感じたままに言葉にしましょう。

ぜひ試してみて、その効果も、聞かせてください!

私宛ての認知も、もちろん大歓迎(^^
note、TwitterLinkedInでの「スキ」と「フォロー」お待ちしています♡

そして、認知のスキルを学びたい方は、CTIジャパン・基礎コースへお越しください♪

次回は、「嬉しい認知、そうでもない認知」をご紹介したいと思います。


では、また!


◆今日の写真は、直島から。認知する力も鍛えることができます。見たもの何でも認知してみましょう。一つ目の題材です。どうぞお試しください。


この記事は、2022年4月20日配信のここみち便りをリライトしたものです。
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