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お店のこと

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飲食店を続けていくのに必要なこと、感覚的なこと、その日に思ったあれこれ書いてます。 忘備録だったり、その時の爆発的な思いだったり、ひとつのピークを超えた後の振り返りだったり。
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2018年2月の記事一覧

パンの温めかた

パンの温めかた

今朝のパン。

麦の穂、という意味のパン、エピ。

エピは外側のカリッとした
こーばしいとこの割合がおおくて
(クラスト)
中のしろいとこはすくないやつ。
(クラム)

巻きこんだベーコンの塩気とおなしくらいの香ばしさがぶつかる、噛み締める系のパン。

焼きたては、外側がパリッとカリッとして
なかはふんわりなんだけど、温め直すときには全体が硬くなりがちだから....

今朝はフライ

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今日あったことをただ綴る。

今日あったことをただ綴る。

今日は真冬に戻ったかのような寒さで、今朝早くからの雨は、いつの間にか霙に変わっていた。

寒い日はラーメン、そば、うどん、熱々のスープものを出しているお店はどこもいっぱいになるんだよ、と誰かが言っていたのを思い出す。

暦の上では春、だけど、しばらくは晩冬という言葉がふさわしい、寒い日がつづくのだろうし、それはお店にとってはいいことなのかもしれないな、などという考えが頭の中に浮かぶ。

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新しい、刺激的な日常の話。

新しい、刺激的な日常の話。



おはようございます。

月曜の朝は、野菜のスープがある。
日曜のよるごはんは水炊き鍋🍲

のこったスープを弱火にかけているうちに、使った身体の部位を順番に伸ばしたりほぐしたりして、終わったころにあつあつのスープを胃に入れる。

食べる、とか飲む、とかいうのより、まさに「胃に入れる」って感じだ。

全身をつかって、頭を使って、動き回って、乾いた自分を潤すような感覚。

こういう感覚はここ何年

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イヤミスを読み始めた。



小さな頃から本を読むのが好きだった。

いつでも家のなかには本が積んであった。環境がひとをつくる、というのはこういうことなんだろうって自分を省みて思ったりする。

小学生の頃、ライトノベルにはまって、好きな作家のシリーズを読みまくった。

読み終わると、次の作品が出るのが待ちきれなくてたまらなかった。
待てなすぎて、思いついたのが「自分で小説を書けばいいじゃん」ってことだった。

好きな作風を

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「いま」はそんなに悪くない。

今日はすこしあったかかった。
それだけでしあわせな気持ちになる。

この冬はほんとに寒くて、寒いというか凍える冷たさで、身体の免疫力がめちゃくちゃ下がって、ひどい思いをした。

養生したつもりでも、朝起きたらなんだか喉に違和感.... みたいな、一進一退の日々だった。
(まだ終わってないけど)

そーして、あと春までひと山こえて、という今日この頃、ようやく厳冬に対抗する術を身につけることができてき

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お店と、ごはんと、お酒の話。

お店と、ごはんと、お酒の話。

昔はお酒をよく飲んでいた。

食事はお酒とともにあるものだった。

だから、いつかやるはずのお店も、お酒と食事のお店なんだと思ってた。

でも、いまやっているお店は完全に食事が主体で、お酒はオマケみたいなもの。

よく、ドリンクオーダーがないと原価率や売り上げの関係でお店が困るっていう話が出るけど、うちのお店に関してはそういうことはない。
お酒を飲まないお客さんのほうが圧倒的に多い。

お酒を飲ん

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「これ、おいしそう」って言われると嬉しいよね、って話。

嬉しいことがあった。

ときどき来てくれているお姉さん、ときは某日ランチタイム🍜🕛

お会計の時、レジ前に並んでる(積まれてる)お菓子を見て、「みてー、これ、おいしそう。これ、なんですか?ショートブレッドかぁ、これ絶対おいしいなー」といって
「これとこれください」って、買っていってくれた。

売り物なんだから、売れて当たり前でしょう、まぁ、そうなんだけど。

お菓子を買っていってくれる

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記憶

昨日は中目黒のお姉さんたちがきてくれていた。

むかし、中目黒に来た頃行っていたBarに来ていたひとたち。

わたしはその頃大学を卒業したばかりで、お姉さんたちはもうバリバリ働いていて、赤ワインを片手に仕事の話をしてたりして、大人の女性で、「素敵だなー、いつか、わたしも働いて10年くらい経ったらああなるかな。」なんて思ったものだった...

いまや働き始めて10年以上たって

お姉さんたちは時

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お店をつづけていくためのこと。

ものごとにはちょうどいい量ってものがあって、それを守ってればいいのだけど、
「もっとやりたい」「もっと食べたい」「もっと飲みたい」「もっと得したい」「もっともっと」ってなってしまうことのほうが世の中多い。

体は満足してるけど、脳が満足しない。

財布は満足してるけど、脳が満足しない。

行動は充分だけど、脳が満足しない。

そういうものなんだ。

そして、他人のことについては「あの人やりすぎだよ

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どっちでもいいじゃん。

世の中には、独り立ちしたい人と、そうでない人がいる。

と、ふと思った。

はやく一人暮らししたい、と思う人がいれば
家を出たくない、と思う人もいる、くらいの話なのだけど。

わたしはむかしから、はやく自立して、自分でお金を稼いで、お店を自分でやりたいって思っていた。

でも、そうでない人もいて、ひとりで外に出る(独立する)ことが怖いとか、不安だとか、思う人もいる。

独立することがいいことって言

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早めに独立してよかったなって思った理由。

今朝は病院に来ている。

どうも、昨年くらいから体調が芳しくない。
いまはたぶん人生の中で一番健康な気がするし、不要なストレスもなく過ごせているはずなんだけど。

ちょっと油断すると不調の波に足を突っ込んでしまう、そんな感じがある。
だから、芳しくないというか、微妙に免疫力が下がっているというか、そういう言い方のほうが合っているのかもしれない。

例えば、睡眠不足とか、肉体疲労とか、仕事が立て込ん

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ブランド素材は反則だ。

土曜は週明けにむけて、あれこれしこみ。

今週寝かせておいた岩中豚と、和牛の肩肉、岩手の牡蠣と、サーモンも。

うちは素材にこだわった料理、が推しではなくて、ふつーの(もちろん、ちゃんとおいしい)素材をつかって作る料理が基本。

ブランド力に頼るのは楽だけど、それには原価がかかるから、そうすると価格が上がってしまう。

価格があまり上がらないようにしている理由は、ふたつあって
①日々通える範囲の金

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おすすめのラーメンのこと

おすすめのラーメンってなんですか?

よくたずねられる質問のひとつ。

今回は最初に味わうのがよい(とおもう)一杯について書いてみる。

トマトラーメンのメニューは常時10数種類、
和え麺(まぜそば)や、季節限定、スポット(短期限定)メニューを入れたらもっとありそう。

いわゆるラーメン好き、とか
飲食店巡りが趣味、とかいうひとは
どれから食べるのがいいのか
自分の中に確固たる柱があるだろうから

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はじめに。

お店に立って日々思うこと、
お店のしくみづくりについて考えつづけていること、
こうするのが鉄則、と言われているけど、実際のところはどうなんだろう、じつはそうじゃーないんじゃないか。

そういうことをつらつらと、毎日考えて、頭の中で文字にしているんだけれど、実際に書きつけることはない。

だって、そんなこと書いたって、読みたい人がいないでしょう。
そう思いながら、何年も経ってしまった。

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