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Gレコ劇場版5が4に引き続き恐ろしく面白かったよ

見てきた直後の、生な感想を箇条書きで書いてみる
4に引き続き巨匠富野の本気を見させてもらいました。

  • 手書きとCGのバランスというか共存のさせ方が絶妙すぎる。富野監督はCGに対して好意的じゃないように思われるけど、本作と劇場版4をみたらそんなことはなく、ちゃんと使いこなしていることがわかる。ジュラシックワールドのなんかCGを使うとリアルの人物が浮いて見える、ような作品とは一線を画している。

  • TV版に比べて脇役の描写が補強されていて、それが、ストーリラインを補強しているのが見逃せないポイントになっている。特にベッカーとジュガンがその代表格だ。彼らの個性を十分に描写しつつ、今、どのような状況になっているのか、どこに向かうのかを同時に示している。これ、実はすごいことなんだよな。普通、こんな作りをすると人物描写も状況描写も中途半端になるんだよな。

  • 遠い宇宙の果てを見たアイーダ達が戦争をやめられない大人たちに向かって、自分たちは自分たちの道を行く覚悟を示すことがより明確になっている。これはグシオン総監とのやり取りもそうなんだけど、法王様の「難しい道を・・」という何気ない追加シーンも、それに一役買っている

  • ユグドラシル戦やカバカーリ戦はTV版と同様の大迫力なモビルスーツ戦健在だった。

  • エンディングはガンダムというよりARIA THE ANIMATIONの「そのオレンジの日々」を見たかのような、健やかな気分になれた。ああ、50年ガンダムに関わって、やっと、監督自身が描きたいエンディングに到達だなと思ったよ

  • 上映時間が95分と、4より10分短くなったのは英断だったと思う。というのも、5はスタートからエンディング直前まで決戦の連続なので、上映時間が長ければ長くなるほど、アクションに飽きるリスクがあるからだ。その悪い例がジュラシックワールドなのだが、この辺の「視聴者を飽きさせない作品の作り」はさすがだと思ったよ

最後に
note執筆している時点でtwitterのトレンドにGレコが上がっていた

Gレコ劇場版はスタートは決して恵まれた環境じゃなかったけど、監督の宣言通り5部作まで完走でき、twitterのトレンドまで上がるくらい愛される作品になったのはすごいなと
Gレコ劇場版4も一部の劇場では上映されているので、5ともども今、リアルタイムで見てほしい作品です


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