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Trio Lila Concert Vol.2 HOLIDAY GIFT楽曲解説

Trio Lila Concert Vol.2 HOLIDAY GIFTで演奏する曲の解説を、noteで公開!
演奏会前にイメージを膨らませたい方、どうぞご活用ください!

ヴィエニャフスキ:エチュード・カプリース Op.18 第1番
ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880)はポーランドの作曲家であり、ヴァイオリニスト。ヴァイオリンの情熱的で華麗な音色と豊かな技巧を生かした作品を数多く残しており、ヴィエニャフスキ自身も演奏家として活躍した。
この作品は2つのヴァイオリンのために1855年に書かれた作品で、全8曲から構成される。Etude caprice(練習奇想曲)の題の通り、演奏には高度な技巧技術が要求され、奇想曲らしい気まぐれで歌心のある性格を持ち合わせている。今回演奏する第1番は2つのヴァイオリンの対照的な性格のメロディで構成され、絶妙に絡み合うバランスが聴きどころ。

チャイコフスキー:「四季」-12の性格的描写 Op.37bis
チャイコフスキー(1840-1893)はロシア、ロマン派の作曲家で独奏曲から交響曲、バレエ作品に至るまで数多くの名曲を残している。ピアノ独奏のために書かれた”四季“は1876年に雑誌「ヌーヴェリスト」に毎月1曲ずつ掲載され、人気を博した。各12曲はそれぞれに相応した詩をもち、ロシアの移りゆく四季を表現している。

11月<トロイカ> 
悲しい心で道を眺めたりトロイカの跡をみたりするな。胸を痛めるものを早く永遠に吹き飛ばせ。-ネクラーソフの詩
雪の上を走る馬そり、トロイカに乗って行ってしまった人を思う詩。颯爽と遠くへ走り去るトロイカの様子が見事に表現される。

12月<クリスマス>
少女たちはかつて未来のことを尋ねてみようと企てました。自分たちの靴をクリスマスの日に門の前へ投げてみました -シュコフスキーの詩
靴を投げて恋占いを楽しむ少女たちの様子が描かれている。ワルツの明るい曲調からは祝日のわくわくとした気分が伝わってくる。

チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」Op.71a
チャイコフスキーの最晩年の作品となったバレエ「くるみ割り人形」は、童話「くるみ割り人形」を原作とし、バレエだけでなく音楽も組曲として楽しまれている。
原作の物語では、少女クララがみる夢に、クリスマスの贈り物のくるみ割り人形が登場する。クララは王子様となったくるみ割り人形とともにさまざまな国で素晴らしい夢の世界を楽しむ。
「小さな序曲」「行進曲」に続き、金平糖、ロシア、アラビア、中国、葦笛の国柄や特徴を思わせる踊りの小曲が連なる。管弦楽のために作曲された壮大なオーケストラのための作品を、2つのヴァイオリンとピアノでさまざまな技法を駆使して演奏する様子に注目!

小さな序曲
 題名のとおり小規模で可愛らしい序曲。物語の始まりを告げる高揚感にあふれる。
行進曲
 クリスマスツリーの下でプレゼントを受け取る子供たちの場面で演奏され、跳ね回りクリスマスを楽しむ子供たちの様子が表現される。
金平糖の精の踊り
 管弦楽版ではチェレスタの不思議な音色で演奏される有名な曲。チャイコフスキーは演奏旅行で訪れたパリで出会った新しい楽器チェレスタを気に入って取り入れた。
ロシアの踊り トレパーク
 ロシア、ウクライナに伝わる古い民謡舞踏「トレパーク」がタイトルに付けられた力強い舞曲。
アラビアの踊り
 コーヒーの精を象徴する踊りで、グルジア地方の子守唄を思わせる。東洋の雰囲気をまとった曲。
中国の踊り
 お茶の精を象徴する踊り。コミカルで可愛らしい雰囲気。
あし笛の踊り
 白い犬の携帯会社のCMに使われ有名。フランスの踊りでアーモンド菓子の羊使いがあし笛を吹いて踊る。
花のワルツ
 最も華やかで有名な終曲。24人の妖精が踊るワルツで心地よい3拍子にのりながら華やかさを増す。


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