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【No.38】採用工学のススメ ~面接では「エピソードを語るのではなく、エピソードで語れ!」~

No.38
━━━━━━━━━━━━━━採用工学のススメ━━━━━━━━━━━━━━━━
    面接では「エピソードを語るのではなく、エピソードで語れ!」
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 みなさん、こんにちは。藤原ユウマです。今週も採用工学のススメをお読み頂きましてありがとうございます。

 昨年から行ったり来たりの議論を繰り返し、暗礁に乗り上げていた新市場移転問題ですが、結果的には豊洲移転の方向で収束する様子です。まぁ、小池都知事としては、豊洲移転問題を政治的に利用しただけでしょうから、遅かれ早かれこの結論に至るのは誰の目にも分かっていたことでした。
 個人的には、無茶苦茶な理屈で移転を延期し、延期期間の市場維持費用や業者への補填金を支払う状況をつくりだした小池都知事には、思い責任があると思いますが、民衆からの「人気」という空気感を創りだすことに長けた知事ですから、特に問題にもならずに進んでいくのでしょう。

 次の関心事としては、移転後の築地市場はどのように再活用されるのか、という点ですね。小池都知事によれば、築地市場は5年後をめどとして再開発、築地市場跡地は五輪用のデポ、輸送拠点として活用する。その後、食のテーマパーク機能を有する新たな市場として東京をけん引する一大拠点にする考え方とのことだが、何とも心もとない印象です。
 おそらく、自治体や行政機関のお偉い方々の意向が存分に混ざった中途半端な建物になって、全然利用されずに忘れ去られていくといった未来予想図が描けてしまうのは僕だけでしょうか。築地は場所的には銀座・東京に近く、都心には今後まず出てこないと思われる広大なスペースを有している訳ですから、その土地を有効活用したいという民間企業は山ほど存在すると思われます。
 用途としても、スポーツ施設、教育機関、オフィスビル、エンタメ要素の強い商業施設など、イメージするだけでも枚挙に暇がありません。公開オークションをするなりして、魚を扱ってきた築地市場のコンテクストを受け継いで、土地もきちんと「競り」で売ってしまうことが、都にとっても都民にとっても最も効果的な投資になる気がしています。

 いずれにせよ、東京オリンピックが迫る中、できる限りスピーディに今後の手続きを詰めて、動き始めなければならないことには変わりありません。どのような形になるかはわかりませんが、さっさと市場移転、跡地活用に着手ができると良いですね。

■小池都知事「築地は守る、豊洲は生かす」 会見要旨
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB20HDP_Q7A620C1000000/

 さて、それでは今週の内容です。

【今週の目次】
1.面接では「エピソードを語るのではなく、エピソードで語れ!」
2.今週のトピックステーマ
3.気になるアイテム
4.お悩み人生相談 Q&A
5.読者感想コーナー
6.終わりに

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1.面接では「エピソードを語るのではなく、エピソードで語れ!」

 前々回号『面接で「苦労した話」が求められるシンプルな理由』において、面接などで企業が良く「苦労話」について質問してくる背景や意図を解説しました。今回は、応募者側の視点に立って、「苦労した話をする際に、企業の評価を得るために気をつけておくべきポイント」について考察していきたいと思います。

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