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紅い色素と昆虫

美容室で草木染めで髪を染めることが多い。
そこの美容室が自然派のところなので、昔からやっているのだが、草木染めに関しては自然由来の染料を使用して髪を染める。
草木と言っているが、自然の染料であれば含まれるのでその中で頻繁に使われるのが「コチニール」である。
コチニールは主に赤い染料で、驚きなのがサボテンなどに寄生するカイガラムシから抽出したものなのだ。

コチニール色素 

結構気持ち悪い真っ黒な虫、アブラムシを2回りくらい大きくした感じ。
この虫の事は、美容室で説明を受けていたので理解しているのだが、
先日大好きなグレーテルのかまどにてカバルッチと言う葡萄味のクッキーの様なお菓子を作っていた。
そのカバルッチの表面に塗るために使われたお酒がアルケルメスと言ってコチニールを入れて真っ赤に仕上げたお酒なのだ。
色はピンクに近い赤。アメリカンな色をしているのだが、まさか酒類にも使われているとは。



よくよく調べてみると、ハムやかまぼこの色付けや口紅などの化粧品にもコチニールは常用されているらしい。なんと、あのカンパリの赤もコチニールだった。

この手の虫から取った色素だとかって生活に驚くほど浸透していて気付かないことが多いので結構衝撃度が高い。
知ってる人は知っていると思うが、粒ガムとかの表面をコーティングし艶を出すための成分も虫の分泌液から作るらしいし、日本は海外より昆虫食は根付いてないけれども、何気なく昆虫にお世話になっているんだなと。
人によっては気持ち悪くて食べられなくなるだろうけどね。

そういえば、2年くらい前に取り上げられたコーロギラーメンの店ってどうなったのかね。
これからの時代、食糧不足になっていくから昆虫食が期待されているって話だったな。
そのうち気付いたら結構なものに昆虫が代用されていたりして。
そう考えると不気味だが。
気付かなければ美味しいわけだしね。

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