見出し画像

信頼すること

春の柔らかな日差しが降り注いだかと思えば
もんのすごい冷え込みに襲われたりと
気候も気持ちもせわしなく揺れ動くこの季節
皆様いかがお過ごしでしょうか

私事になりますが
先日我が家の中3長女が
学校の研修旅行という名の下
ニュージーランドへと旅び立っていきました。

小学2年生の頃に小児喘息と診断された彼女は
お泊りの行事やイベントの時に限って体調を崩したり発作が起こったり…
その度に母は心配で心配で
「もっと悪化したらどうしよう」「入院になったらどうしよう」「呼吸量が落ちたらどうしよう」「参加できなかったらどうしよう」と右往左往。
まるで自分ごとのように不安でいっぱいになってその心配や緊張が、長女にも伝わってしまってさらに悪化…ということがよくあったように思います。

今回のNZ旅立ち前日の夕方も
旅の準備のため最後の買い出しに出かけたら
突然長女が「頭が痛い…」「身体がだるい…」「肩のあたりが変…」と言い出して。

どえええええーーーーーーーーーーーーーーーーーー
うそやーーーーーーーん
このタイミングでーーーーーーーーーー!?!?!?
と母、また全開の心配モードにスイッチが入りそう!

となったところで
ふと立ち止まって頭に浮かんだのは

「信頼する」

という言葉。

(ちょうど前日に食べに行ったカレー屋の女店主の口からたまたま聞いたこの言葉が今回の騒動で私を救ってくれることになったのだから、人生ってほんとに面白いなぁ、よくできてるよなぁとつくづく思う)

以下
私の脳内対話をお届け致します

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

①まずは自分の気持ちをまるっと受け止める。

確かに不安よなー、心配よなー
こうやって私、沢山彼女のことを心配してきたよねー
わかるわかる、わかるよーーー
だってせっかくのこの機会、母としては行ってもらいたいよねぇ
そらそうやわー
なんでこのタイミングでって思っちゃうよねぇー

とまずは自分の不安を無理矢理掻き消すことなく、思いっきり受け止めてあげた
そやって少し落ち着いて安心できたら…

②冷静に現状分析して自分ができることは何かを考える

でもさ、もう大丈夫なんじゃない?
彼女はここ数年でめちゃめちゃ成長して変わってきたよね
身体も心も強くなってきたやん
喘息の発作もここ1年くらいないし
そろそろもうええんちゃうー?
あなたがするべきはさ
もう心配じゃなくてさ、信頼なんじゃないの?

と自分自身に課題をぶっこんでみる
さらに!

③自分の過去とも向き合ってみる

思えば私もなんだかんだありつつも、ここまで頑張ってこれたのって
周囲からの信頼があったからじゃない?
親に「この子は大丈夫だ」って思ってもらえたからこそ
その気持ちに応えようって頑張ってこれたんじゃないの?

でももしあの頃「この子は駄目かも…」って思われてたら
きっとめちゃ残念な気持ちで寂しかっただろうし、ほな駄目でええわ~ってなってたかもしれないよね!?!?

とこの考えた方悪くないかも!っていう援護射撃をいれてからの
最後の一押し!

④自分で自分を励ます

もうさ、覚悟決めよ?
まずは母親であるあなたが娘に対して
「私はあなたを信頼します」って
覚悟を決める時なんじゃないの??


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

とまあこんな感じで自分の中の自分とお話をしてるうちに
心配や不安でいっぱいだった頭の中がすっと落ち着いてきた。

そんな心に反映して
緊張と不安でガッチガチに固まろうとしていた身体もふわっと緩み出し、戦闘モードであがっていた肩もすっと落ちる、そんな感覚。

長女への声かけも当然変わる。
すると今まで不安でいっぱいになっていた長女の表情も
ま、なんとかなるか~と落ち着き、ふんわりと柔らかい表情ですやすやと眠りについて、翌朝はすっきりとお目覚め。
「楽しんでくるわー!もし行けずに帰ってきたらごめんなー!」と言って、元気に旅立っていきましたとさ。

という顛末だったのですが
これって結局、普段私がセミナーでお伝えしている事やーんと改めて。

目の前にいる人に対して「できないかも」「駄目かも」「無理かも」「可哀想に…」って勝手に思って弱い人を作り上げ、過剰に心配したり先回りしてお世話をしたりしてしまうことで、その人の力を奪ってしまってはいないだろうか。

わかってはいるんだけど、ついつい…
頼まれてもないのについつい…
手がでて口がでてね…
それでいて「こんなにやってあげてるのになんやねん!」って勝手にブチ切れたりしてね…

そうやって人の問題によかれと思って過保護に関わって振り回されてはいないだろうか。



「心配」ではなく「信頼」を


もちろん、心配することが悪いと言う意味ではありませヌ
もしもし心配な気持ちが浮かんだのであれば、それをまずは自分が受け止めてあげること。そうやって自分が自分を安心させてあげることがまずは大切なんだろうなぁと思います。
そう、これも大切な自己受容のポロセスのひとつですね。

その上で、もし私が相手の立場だったらどうかなぁと考えてみる。

親に心配ばかり注がれるより
「あなたは大丈夫だよ」って信頼を注がれるほうが
嬉しいかもって思うのであれば
勇気をもって「信頼」に舵をきってみる
ということ。


散々こういった内容を自分のセミナーでお伝えして自分も実践してきているつもりなのに、なーんや、全く出来てなかったや~んって事を、今回はシェアさせていただきました。
セミナー講師、こんなもんです。(笑)
でもこんな感じでゆっくり進化し続けようと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!








響いてくださりありがとうございます。もしサポートしていただけましたら、活動資金として大切に活用させていただきます。またセミナーや座談会のお問合せはこちらへどうぞ→Instagram https://www.instagram.com/tenten.kodomo/