スペインの暮らしとお店から考える
こんにちは、Yukoです。スペインの暮らしシリーズ第2弾。今回は街の魅力である個人商店についてです。
今年の夏には自分たちで「スペインの良いプロダクトを日本に発信するオンラインショップ」を立ち上げたいと思っています。そのためにクラウドファンディングを現在行っています。
目利き力を鍛えようと思ってから、今まで何気なく歩いていた通りが可能性と先人達の知恵の宝庫になりました。スペインでは個人経営の商店・ブティックや専門店が多いので、観察しがいがあります。
そして、スーパーやメジャーブランドが近くにあるのに、個人商店や専門店が多く、活気付いているのはなぜ?と改めて考えるようになりました。
人々の生活に身近な個人商店と専門店
メジャーブランドが並ぶ大通りから一歩奥に入ると、お花の飾られたベランダが大抵あり、その階下に個性豊かな個人商店・ブティックがあります。
「上のフロアが住居、地上階がお店やカフェ」といった造りの建物が多いので、お店やカフェを見ながら道を歩くことになります。
個人商店は、ファッション性の高いセレクトショップや独自ブランドショップから、実用性重視の部屋着専門店など幅は広いです。ファッション雑貨は、全体的に高めの値段設定です。
毎日の食卓に並ぶ惣菜、パン、お肉、魚、野菜もあります。ナッツの量り売り専門店もあり、我が家もよく買います。食品はスーパーより安いということはなく、より多くの種類が、小さな単位から買えるのが特徴です。
こちらはたまご専門店です。様々なたまごが1個から買えます。
スペインらしいなと思ったのは、ハーブ屋さん。大量のハーブがざっくりと売られています。一度家の虫問題をスペイン人の友人に相談した際、「乾燥ラベンダーを置きなさい。虫除けになるから」と当たり前のようにアドバイスされました。日本にいた頃は、ハーブは香りやお茶を楽しむ存在でしたが、スペインでは様々な使い方がされて実用的な存在なんですね。
日本の大都市では珍しくなった個人経営の薬局、鍵屋、寝具専門店。薬局では、白衣を着た薬剤師に相談しながら薬を選びます。
鍵屋は・・・鍵を落とした時や、締め出された時の駆け込み寺です。我が家もたまにお世話になります。
このように、スーパーより価格が安いわけではありませんが、価格以外の理由で個人商店や専門店が選ばれているのは確かのようです。
例えば、個人商店の方が、品質が良く、厳選されたモノが売られていると思います。食品が新鮮というのは私も日々感じます。
また、スペインでは人と人とのコミュニケーションを大事にするため、オーナーや店員と近い距離感で、会話をしながらオススメ商品を選ぶことができる点も、ポイントの一つかもしれません。
別の面として、メジャースーパーに対する国の規制もあると思います。例えば、メジャースーパーなどは日曜日は営業できないという規制がありますが、個人商店はその限りではありません。労働者保護の観点と、個人商店を保護する観点があるのかと思います。
オンラインショップにも活きる?
スペインの生活習慣や消費行動はまだ知りたいことが多いのですが、「消費者に選んでもらい、足を運んでもらう」という点では、スペインの個人商店とオンラインショップは似ていると思いました。
消費者が求める品質や価格水準
オーナーの人柄と対応
お店のコンセプト
私たちのショップを考えると、これらに加えて大事なことは
「日本×スペイン」です。
日本の社会に良いインパクトがあるスペインのプロダクト
日本とビジネスをしたいと思ってくれるスペインのブランド
これらをテーマにパートナーブランドを探し、日本とスペインだからこそ生まれる価値を提供できるオンラインショップを作りたいと思っています。
最初はモノを販売するプラットフォームからですが、いずれはヒトの交流に繋がるプラットフォームにしたいです。
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