見出し画像

甲状腺がん体験記96 企業24年、ベンチャー5年、起業5年の経験からわかったこと おまけ 

今回は飲食の仕事について。
特に「飲食店を持つとしたら、、、」という観点で。
 
よく、引退したらカフェでもやって~
とかあるじゃないですか。
 
私も30代くらいの時、そんな事を考えてました。
 
今の私は、飲食にかかわっていますが、飲食店をしているわけではありません。飲食店でのバイトはしてます。
 
50歳から今までの5年間の間に、色々なタイプの飲食店7カ所くらいでバイトして、
自分でもお弁当売ったり(写真)、ケータリングをしたりして、
それで感じたことを、率直に書いておこうと思います。
 
●飲食店をやるのに一番重要なのは資金。融資してもらってやる方法もあるけど、それは返さないといけないもの。
当たり前のことではあるけれど、資金的に本当に成立するのか、よくよく吟味しないと難しい。知人が莫大な借金を抱えて辞めて、今でも思い出すと胸が苦しくなります。
●飲食店を本当にやりたいなら、やはり若い時からやっているに越したことがない。
一番の理由は、体。
一日中立ちっぱなし、くらいは大丈夫だけど、それよりも、とにかく色々重い、熱い、で重労働。(濾す、練る作業も大変、蒸気で火傷もありあり)
夜遅く、食事の時間もずれていて、サラリーマンの生活とは全く違う。
50代は男女ともに、体が変わる時期。若い時から、体が慣れていたらいいけれど、50歳から初めての経験だとかなりきつい。
●お店を週に何日しか開けないスタイルにしたとしても、開けないと収入はないわけだし、開けると休みはない。趣味とかしてる場合じゃないことも覚悟しておいた方がいい。
●日々の作業はとにかく泥臭くて、地味な作業のオンパレード。
野菜の下処理とか、そういうの、お店となると量もあり、半端でない。
ずっと固い青レモン絞り続けていたり、ずっと手を切らないように栗剥きしていたり、老眼には厳しいホライトアスパラガスの皮むきとか、、、
そういう地味ーーーーな仕事をずーーとやっていられるか。
 
私は、起業した時、
一人一人の体調にカスタマイズしたお食事を届けたい
というのを掲げていましたが、
ケータリングはノウハウがなさ過ぎて完全無理と思ってやめました。
お弁当も、知ってもらうためにやりましたが、
そもそも一人でやるものではないし、大量生産しないと利益はないし、1年間やりましたが、あまりにも大変でした。
どちらもお客様に喜んでもらえたのは本当にうれしかったものの、とてもじゃないけど続けられないということで、方向転換して、教室を始めました。

並行して飲食店でのバイトもしていますが、バイトしてすぐに
「絶対にお店は持たない」
と思いました。
上記のことから無理とすぐにわかりましたので。
 
バイト先では60歳以上の女性が重労働もへっちゃらに活躍されている方もいらっしゃいましたが、
若いころに自分のお店を持ったことがある方だったり、家族や実家が飲食店で様子がわかっている方だったり、、、でした。
 
お店を出される方、本当にすごいなと思います。
 
でも、もし、まだぼんやり考え中、な状態でしたら、

ちょっと頭の隅に置いておいていただければと思うことでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?