派手な2人 その2

まさか続くと思わなかった。

朝の保育園、早出時間に出会うお父さん(の服)の話である。



秋になった。朝晩、肌寒くなってきた。

夏の間に使っていた薄手のカーディガンを片付け、分厚いカーディガンを着ている今日この頃である。

夏と比べると落ち着いた色合いになっているものの、ローテーションの中にひとつだけ派手な色が存在する。

それは、ピンク。

と言っても、ショッキングピンクのような鮮やかすぎるピンクではなくて、桜色に近いものである。

それでも何だかんだ言って目立つ色。保育園の送迎でピンク色を着ている人はほとんど見ない。仕事に行くのだから当たり前と言えば当たり前か。


ところで夏の間、その服装の派手さに注目してきたお父さんがいた。お互い早出時間に預けているのでたまに園内ですれ違い、「おはようございます」と挨拶する。そしてすれ違いざま、その髪型、服装に注目する。それだけの間柄である。子どもは違う学年だし名前すら知らない。

秋になり、そのお父さんの服装も分厚い生地に変わってきていた。ズボンも長ズボンに。皆衣替えしていってるな。当たり前だけど移り変わりが何だか面白い。


そんなある日。私は見てしまった。すれ違ったお父さん


ピンク色のパーカー着てるーーーー!!


しかも私と同系統のピンク!向こうの方が薄いけど似たピンクだよ!!

その時の私は違う色だったので、何食わぬ顔で挨拶をして通り過ぎたけれども、内心バクバクだった。

いやこれ、場合によったらお互いピンクですれ違うことあるんじゃないの…?沢山人がいる中でかぶるならともかく、お互いしかいない中でピンク色がかぶるって気まずくない…?

考えることしばし。せめて全身の色がかぶることは避けようと思った。向こうのズボンが黒色だったから、私は他の色と合わせよう。そうしよう。


友達同士でも。服の色がかぶってしまった時は、微妙な気まずさが漂う。皆がよく着る色でも少し感じるけれども(黒白グレー等)、あまり見ない色でかぶると尚更だ。

個人的に、ピンク色を着る(着こなせる)男性は好感度が高い。ピンク色のシャツの人を見たりすると「おぉ!いいね!」と思う。ので、どんどん着てくれていいの…だが…。

朝のあの時間、あの場所でかぶるのは避けたいなぁと思うのであった。これからもっと分厚い服を着るまでの間。かぶらずにいけるかなぁ。


ではまた明日。