派手な2人
夏の平日。私の服はどちらかというと派手な色が多い。緑とか黄色とか赤とか青とか、原色に近い色を取り入れているのだ。
とはいえカーティガンとかTシャツとか、一部に取り入れているにすぎないので、2度見されるレベルではないと思う。「またあの人派手な服着てるわ」と思われている可能性はゼロではないけれど…。
基本的に保育園というのは、働いている親が多い。送迎の親を見ると、スーツでビシッと決めている人は少ないものの、落ち着いたナチュラルな服装の人が多い。仕事に行くのだから自然とそうなるだろう。
そこへ原色バーン!な私。まぁ、少し、目立つかもしれない。
ところで私は息子を早出で預けていて、割と朝会う家族は固定されている。その中に。とても個性的なお父さんがいるのである。
髪型が何だか不思議。挨拶も
「おっはようございまっすぅ〜↑」
と歌うような独特の言い方。服も不思議なことが多い。
昨日はオレンジ色のシャツに膝丈のズボンだった。「オレンジ!?」と思わず二度見しそうになった。
あの方は何の仕事をしているのだろう。家で働いているのだろうか。出社するとして他のメンバーはどんな服装なのだろうか。
ずっと疑問に思っている。しかし聞けない。大体人の服装に「びっくりした」とか言っているけれど、私の服も鮮やかさで言うなら大して変わらない。どちらも派手なのだ。
ふと思う。早出のあの時間は。もしかしたら保育園で1、2を争う派手な色の人が集まる時間なのかもしれない。私たちが同時に先生の前に立つことはほとんど無いのだけれど。さぞ鮮やかで珍しい光景だろう。
私の派手服期間は秋の訪れと共に終了していく。その前に。先生の可愛いエプロンも含めて「派手服トリオ」を結成したいなと、少しだけ思ったのだった。
夏の朝が鮮やかなのは、悪くないと思う。
ではまた明日。