紙芝居

晩ご飯の後で絵を描いていた息子。突然

「きょうりゅうのかみしばいができたよ!」

と言った。

え!?紙芝居!?
いきなりの発言に私も夫もびっくりである。

見れば8枚ほどの紙に絵が描かれているもよう。一番上の紙には何か生き物の絵がどーんと描かれ、上の方に息子文字(私たちは全く読めないが、息子は文字のつもりで書いているもの)が書かれている。おそらく表紙なのだろう。息子は早速紙芝居を披露してくれた。

「あるところに、トリケラトプスがいました。トリケラトプスははっぱをさがしにいきました」

ふむふむ

「ティラノサウルスはにくしょくなので、おにくをさがしにいきました」

ふむふむ

「○○サウルス(そんな恐竜はいないだろう、という名前だった)ははっぱをさがしにいきました」

ふむふむ。どうも1枚に1恐竜が描かれていて、皆それぞれ食べ物を探しに行く話らしい。最後の1枚はというと。

「ティラノサウルスは、おにくがみつかりませんでした。ティラノサウルスはとんでいってしまいました。おしまい」

「え、ティラノサウルス飛ぶの!?」

「うん。おにくがなかったからとびたかったの」

「そっかー」

おそらくその辺に獲物が無かったので、遠くに探しに行ったのだと思われる。しかし飛ぶのか。最後だけファンタジーである。

トイレに貼ったシールや恐竜・怪獣フィギュア等々で、よくお話を作っては話してくれる息子。まさか自分で絵を描いて紙芝居を作るようになるとは。驚きである。我が家で紙芝居に触れたことはないので、おそらく保育園で見たのではないだろうか。

最近、絵に物語性を込めるというか、絵を描きながら「たねをまきました(地面に緑色の点々を描く)」、「めがでておおきくなりました(点々から上に緑色の茎を伸ばす)」という感じに話してくれることがある。おそらく紙芝居もその延長で、「絵を描くこと」と「物語を作ること」をリンクさせたい気持ちが湧き出ているのだろう。これが今後どういうものに繋がっていくのか全く読めないが、なにかしらいい影響はありそうな気がする。

自分で新しくやりたいことを見つけて実行してみる。4歳ながらそれができる姿に感心したのだった。


ではまた明日。

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