ピロリ菌除菌薬と慢性胃炎の本の話


1月ほど前、胃カメラで見つかったピロリ菌。ついに除菌のための薬を飲み終わった。

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薬の期間は一週間。副作用として「蕁麻疹が出るかも、おなかがゆるくなるかも、苦味を感じるかも」ということは事前に説明を受けていた。幸い、蕁麻疹は出ず、おなかの調子もいつも通りで問題無かったのだが、苦味は症状として出た。

苦味とは。何かを食べた時に苦味を強く感じるということだと勝手に思っていたのだが、そうでは無かった。薬を飲み始めて数日後から、口の中が常に苦かった

何もしていないのに苦い。立っていても歩いていても仕事をしていても口の中が苦い。寝ている時も苦い。そこまで睡眠に影響することは無かったが、一日だけ口の中の苦さに起きた日があった。

事前に聞いていたから「これは薬の副作用だな」と思えたけれど、聞いていなかったら薬が原因だとは思いつかなかったかもしれない。薬の副作用で「苦味」が出るというのを私は初めて聞いたのである。割とよくあることなのだろうか。

当たり前ながら、薬を飲めば体に影響する。やはり処方された量をちゃんと飲まないと怖いものだなぁと思った。

さてそんな薬を飲む中で、慢性胃炎の本も一冊読んだので少し紹介。

『慢性胃炎と診断されたらはじめに読む本』(甲斐猛)を読んだ。
本としてはとても短くさらっと読めるのだが、慢性胃炎はどういうもので、どうすればいいのかということが書かれている。本書に書かれていることがどのくらい正しいのかを判断する術を私は持ち合わせていないので、正直今の段階で万人に薦めることはできないのだが(本の背景や著者について本だけでは全くわからない)、さらっと慢性胃炎について知るにはいいのではないかなと思う。

面白かったのは、ピロリ菌にも種類があって、日本によくいるものは胃に、欧米によくいるものは十二指腸に影響するという部分だろうか。

一番怖かったのは、「腸上皮化生」というもの。胃の粘膜は傷つけば修復作業を試みるわけだが、その時ピロリ菌がいると正常な胃の粘膜ではなく、大腸や小腸の粘膜に似た上皮成分が形成されるらしい。それがあると、胃がんが発生しやすくなるとのこと。
ちらっと検索したところ、ピロリ菌の除菌が終わった後でも、ピロリ菌がいた人はなりやすいものらしく。これからも定期的な胃カメラは必須である。

そもそも今回、薬でちゃんと除菌できたかどうかもまだわからない。検査するなら半年後くらいかな、と言われたので、その時に調べることになると思われる。
事前に「1回目での除菌成功率は90%くらい」という情報を得ていたのだが、病院では70%くらいと言われた。本によると、どうも耐性菌とかそんな関係で、成功率が下がってきているらしい。

兎にも角にも、早く気付いて早く薬を飲むのが一番!ピロリ菌がいないに越したことはないので、受けられる方は早いうちに、一回は胃カメラ検査を受けてみるのが良いと思う。


ではまた明日。