字を書くことへの興味

最近、息子の字に対する興味が、ワンランクアップした。

何ヶ月か前から絵本を読んでいる時に「これはなんてかいてあるの?」「ここは?」と言って、文字列を指差すことがあった。1文字ではなく文字列で、だから指さされた部分全体を「こう書いてあるね」と読んだ。それ以来、たまに聞かれればその部分を読む。が、毎回ではないし物凄く興味があるという感じでもなかったので、特別何かをするということは無かった。ただ聞かれれば答えるだけである。

まぁでも、文字に少し興味が出てきたのならば、と、息子の持ち物に名前を書く時に一緒に書くということを何回かしてみた。やはり最初に覚えるなら自分の名前かなぁと思って。しかし名前を覚えた感じはしない。恐らく読むこともまだできない。本当に興味があれば、自分の名前ってもっと目を輝かせて前のめりで覚えそうな気がするので、やはりそこまで興味が無いのでは?と思っていた。

しかしその後、絵を描いた時に。何を描いたのか、名前を絵の横にたまに書くようになった。私は全く読めないが、息子なりの文字らしい。1文字1文字、読めない記号が並んでいる。文字の色は黒。息子の中で、「文字は黒で書くもの」というイメージが出来上がっているのだと思われる。絵本の文字はほとんど黒だし、そのイメージは間違ってはいない。よく見れば、息子の名前のひらがなパーツも紛れ込んでいる(しかし読み方は全く違う)。一緒に書いたことは全くの無駄ではなかったらしい。私たちの思う「ちゃんとした文字」にならなくても、息子なりに文字データは日々蓄積されていっているのだろう。

最近、お絵描きの時に息子が数字を描いた。「10だよ!えんとつとおつきさま!」と得意気に言う息子。確かに1と0だけど、それは01だ。10ではないかな…。

その後、6と9と2を描いていた。9は数字の9のあとに1本付け足して「おたまじゃくし」にしていたし、2は2の数字の下に折り返しの線を続けて「お池のガチョウ」っぽい絵になっていた。どれも字と絵の中間のようなものである。

しかし何も見ずに、自分の記憶を頼りにそれらを書いていた。ちゃんと数字としてこちらもわかる。数字に関しては、息子は形も意味も大体わかっているわけで、書くこともできるのかもしれない。

今度、数字をなぞる系のものを買ってみようかなぁ。そろそろ数字は書けるように練習してもいいかもしれないと思った出来事だった。

前から書いているが、私は特別息子に早期教育を、とは思っていないし、文字を教えることも積極的にしていない。年長さんや小1になったらやらなければいけないし、大抵の場合いずれできるようになることだからだ。あと数年でそうなるなら、それまでの文字をちゃんと認識していない世界を今は大事にしてくれたらいいかなぁと思っている。もちろん本人に興味があればどんどんやっていけばいいし、興味があるならこちらも手助けする。

しかしそんなスタンスで接している我が子でも、自然と文字には興味を持っていっている。こういう子どもの成長や興味の流れって、面白いなぁと思うのであった。


ではまた明日。


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