自己紹介的なもの(メキシコとの出会いから最近のこと)
気が付けば、自己紹介をせぬまま、このnoteを書き始めていたので、今日は私のメキシコとの出会いから、最近取り組んでいること等、書いてみたいと思います。
メキシコとの最初の出会いは、学生時代の大半を過ごしたアメリカのアリゾナ州にある大学の寮で、生まれて初めてのルームメイトがメキシコ人だったこと。
少し年上の面倒見の良い姉御肌の彼女の周りには、いつも沢山のメキシコ人留学生が集まっていました。アリゾナとメキシコは目と鼻の先のお隣同士。週末に彼女や他のクラスメイトの実家に連れて行ってもらったりと、次第にメキシコという国が身近になっていきました。
その後、スペイン語のクラスを取り始めた私は、夏休みにメキシコシティの友達の親戚の家にホームステイをすることに。南部オアハカという町にも訪れ、そこで出会った先住民族の文化に魅了され、後々中南米研究専攻へとシフトしていきます。人生どこでやりたいことに出会うかわからないものです。メキシコの大学へ交換留学や、グアテマラのマヤ先住民族のNGOでインターン、バックパッカーひとり旅へと繋がっていきました。
あれもこれもと、興味ややりたい事が広がりすぎて、人より少し遅くに大学を卒業。社会に出た後も、時間を作ってはメキシコや海外に足を運んでいました。転職も数回。本人は何も迷いは無く行動していたつもりですが、周囲の(親以外の)人達には、あまりに落ち着かなく見えたのか、かなり心配されていたようです。
NYと東京の一般企業での会社員、国際協力NGO職員経験を経て、その後、メキシコの小規模生産者の方々と、フェアトレードのコンセプトを基に、モノづくりと文化紹介を柱とした事業「トレンサ」を2006年に立ち上げ、現在に至ります。メキシコのオアハカに関する書籍を出させていただいたのもその頃です。
途中、出産を挟み、かなりペースを下げて活動してきましたが、最近は、卸販売とイベント出展、翻訳やリサーチ等を細々と受けながら、服飾学校の社会人コースにパートタイムで通っています。
この歳になると、学校?今?いきなり何故?何のために?と聞かれるのにも慣れてきましたが、実は、この仕事を始めた当初から、「メキシコの手仕事を取り入れた、トレンサらしい服や雑貨を作りたい」という気持ちがありました。今までも、オリジナル商品を手掛けてきたものの、関わり方や自分の力に、どこか納得しきれない感情をずっと持ち続けていたのだと思います。
では、何故今始めたのか?
それは、昨年、短い間に立て続けに身近な人が二人、突然他界した出来事が与えた影響が大きいと思います。故人の大量の遺品を整理していたら、
自分は人生で(心から)やりたいことをやれているのか?
後悔なくこの世を去れるのか?
本当に必要な物ってなに?
等と、繰り返し自問する日が続きました。丁度コロナ禍であったことや、エシカルコンシェルジュと言うオンライン講座の受講を終えたばかりのタイミングも重なり、人や環境、ものづくりについても改めて向かい合うことになったのです。
あれから半年。やらない後悔だけは嫌だったので、なんでもいいからまずは一歩踏み出してみようと、後先考えずに申し込んだ、最初のコースが無事終了。
元々不器用な上に、最近は物忘れも老眼も増えてきたお年頃の私は、何度も挫折しそうになりましたが、忍耐強く優しく対応してくださった先生や、職業も年齢も様々な、明るくて楽しいクラスメイトの存在のお陰で、仕上がりはともかく、なんとか最後までやり遂げる事が出来たのは、大きな喜びと小さな自信に繋がりました。
こうして、私の小さなものづくりへの新たな旅が始まりました。何事も、事前に計画を立てるのが苦手な私ですが、漠然とでも目標を持ちながら、毎日を過ごすのは、目の前の景色も、人との関わり方も変わってきているのを実感しています。(実はもうひとつ、やりたいことに手をつけ始めているのだけど、それはもう少し形になったら、書こうと思います)
と、ここまで長々書いておきながら、自分はどんな人かと聞かれたら、普段は、家で本と珈琲と音楽や映画にダラダラ浸かっているのが大好きなオタク気質で、時々外に急に走り出す、極端で面倒くさいタイプです。
基本、書くより読むのが断然好きなので、noteで素敵な記事に出会うのを楽しんでいます。あちこちに、無言で足跡つけるかもしれませんが、宜しくお願いします。
メキシコ刺繍とか手芸の同好会とか興味ある方いらしたら、そろそろ皆んなでテーブル囲んで、メキシココーヒーでも飲みながら、ちくちくワイワイなイベントもまた開催したいと考えています。