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お母さん、娘さんのそれって本当にただの生理痛?

ちょっと不穏なタイトルから。

今回は、生理痛から始まり不妊の内容にもつながるので、苦手な方は回れ右でお願いいたします。



悩まされていた「生理痛」


私は中学・高校と、ひどい生理痛に悩まされていました。
お腹を温めても効果はなし、痛み止めも効かず。
しまいには夜中寝ていても痛みで起き、お手洗いに行くにも壁を伝いながら歩くことしかできませんでした。

うちの母も祖母も婦人系が弱く、生理痛もひどかったため、「ああこりゃ遺伝だな」と。段々と酷く感じる痛みを、「私は痛みに弱いのだなあ」と流していました。

そんな調子ですから、生理が来た時の学校は地獄でした。部活はもちろんのこと、授業中に黙って座っていることすらツラいのです。それに加えて、高校に上がったころからは異常なほどの体のだるさを感じるようになりました。階段を昇り降りすることがとんでもなくだるいのです。毎月そんな風になる私ですから、同級生には「またサボりー?」などと声をかけられることもしばしば。「動くことが嫌いで、めんどくさがりなやつ」と思われていたと思います。はっ倒してやろうかと思っていました。




見つかったのは子宮と血液の異常

転機が訪れたのは、大学時代。

地元を離れ、一人暮らしをしていました。そんなある日、あまりの激痛と出血で倒れてしまいます。自宅でのことでした。それを知った友人が、「さすがにちょっとおかしくない?」と婦人科の受診をすすめてきました。
その話を母にすると、「Nanも二十歳になるし、この機会に診てもらったら?」と。それもそうだな、いい薬でも貰えて痛みが和らげばラッキーだし行ってみるか、と重い腰を上げたのです。

診断結果は、「子宮奇形・卵巣付近に2㎝大の腫瘍疑いあり。至急MRI検査を」

そこからどのようにして自宅に戻ったかは覚えていません。気が付いた時には実家と電話がつながっていて、母の「ごめんね、ごめんね」という涙声が聞こえてきました。

いずれにしても来週の検査結果が出るまでは何もわからないこと。
もし腫瘍があった場合は入院になること。悪性か良性かはまだ分からないこと。子宮奇形に関しては「重複子宮」というタイプのもので、子宮が二分割されてしまっていること。それは先天的なものであること。

結果として腫瘍はなくホッとしましたが、その代わり腎臓も片方ありませんでした。ついでにした血液検査で、疾患も一つ見つかりました。どうやらわたしが作られるときに、子宮付近の作りがうまくいかなかったようです。検査時は片腎であることがわからなかったため、その影が腫瘍に見えてしまったそうです。なんやねん。学生時代の異常な疲れやすさ、生理痛も、この子宮奇形と血液疾患が原因でした。

これを知った母はどれだけ自分を責めたでしょう。現に今でも、「私が上手に生んであげられなかったから」「学生時代に痛がっているのをみて、早く病院に連れて行ってあげればよかった」と良く言います。それを見ている自分も、とっても苦しいです。「母ちゃんはなんにも悪くないのに、申し訳ない」、と。



だからこそ、お母さんに頼みたい

ちょっと自分語りが長くなりましたが、世のお母さん方、どうか娘さんが生理痛に悩んでいたら早めに病院に連れて行ってあげてください。娘さんは、それが正常な痛みなのか何なのか、おそらく判断ができません。もしかしたらそれはただの生理痛ではなく、何か別の病気なのかもしれません。私の場合は先天的なものなので根本的な解決にはなりませんでしたが、それでも適切なお薬を頂いたため、とても生活が楽になりました。
たかが生理痛、されど生理痛。その痛みは体が出しているSOSかもしれません。早めに発見・治療することで、治る病気がたくさんあります。今は6組に1組の夫婦が不妊に悩んでいる時代。もしかしたらその受診が、あなたの大切な娘さんの将来を守ることにつながるかもしれません。


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