創業以来フルリモートの企業が、リモートワークのおすすめツールをまとめてみました
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今回主にご紹介するツールTrello、Slack、Zoomの創業者が「弊社を使えば普段学校でやってることの全部をリモートでやれますので、有料プランが必要になって払えない方だと私たちと連絡して有料プランを無料にする」とツイートしました。
新型コロナウイルスによる影響を受け、日本国内でもリモートワーク(テレワーク)や時差出勤を実施する企業が増えてきました。東京オリンピック・パラリンピック時の通勤ラッシュ解消にも向けて進められる「働き方改革」が思いもよらぬタイミングで急務となり、社会全体として対応に追われています。
2015年創業以来フルリモートワーク(テレワーク)でWebサービス「ロコタビ」を運営し、世界中に仲間が点在する弊社としては、これまで培っている知見を共有できないかと考え、今回は実際に利用しているツールを実例を踏まえてご紹介していきたいと思います。コロナの影響でリモートワーク(テレワーク)している会社や、長期的な「働き方改革」を進める方々に少しでも役立てば嬉しいです。
弊社のメンバーの働き方や、創業期から全員リモートワーク(テレワーク)で働く理由などは下記で記載しているので、ぜひ興味がある方はのぞいてみてください。
■リモートワーク(テレワーク)とは?
「リモートワーク」とは英語の「remote(遠隔)」と「work(働く)」を組み合わせた言葉です。その名の通り、特定のオフィスに出勤・通勤せず、自宅やカフェ、コワーキングスペースなどから遠隔で仕事をするスタイルを指します。
同様の意味で使われる言葉に「テレワーク」があります。たまに混乱することがありますが、英語の「tele(離れた所)」と「work(働く)」を組み合わせたもので、「リモートワーク」と意味は同じです。
それでは、下記よりトラベロコがリモートワーク(テレワーク)で実際に利用しているツールをご紹介しつつ、類似サービスも補足としてまとめておきます。
■チャットツール『Slack(スラック)』
社内コミュニケーションツールの中でも有名なツールの1つ「Slack」。パソコンやスマホのインターフェイスもよく、GoogleカレンダーやDropBoxなどの外部ツールとの連携が可能なのが特徴と言われています。現在トラベロコはSlackを利用して、プロジェクトや部署ごと、雑談用などでチャネルを作って、コミュニケーションをしています。
・仕事の話禁止の「雑談チャンネル」
「遠隔だとコミュニケーションが減る」といった意見がありますが、ロコタビ運営では、「仕事の話禁止」の雑談チャンネルをつくって仕事以外のコミュニケーションをとっています!これから導入される方、ぜひつくってみても面白いと思います。
社内でお土産話で盛り上がっている様子はこちら⤵︎
・その他のチャットツール(Chatwork, TeamHack, LINE WORKS)
「Slack(スラック)」以外にもチャットツールがたくさんあります。職種や業務内容によって合うツールはそれぞれなので、いくつかご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
・『Chatwork(チャットワーク)』国内導入実績◎
・『TeamHack(チームハック)』チャット×タスク管理◎
・『LINE WORKS(ラインワークス)』カジュアル◎
・『Chatwork(チャットワーク)』国内導入実績◎
日本発の大型サービス「Chatwork(チャットワーク)」。日本人の兄弟によって開発されたワークチャットツールで、テクノロジーに精通しない日本人にも配慮された設計と言われています。その利便性は「Slack(スラック)」とよく比較されていて選ぶのに迷う人も多いようですね。
・『TeamHack(チームハック)』チャット×タスク管理◎
タスクやドキュメントごとにチャット機能がついているのが特徴の「TeamHack(チームハック)」。タイムトラッキングやプロジェクトの管理ができる機能もあり一括で業務管理ができるとしておすすめされています。
・『LINE WORKS(ラインワークス)』カジュアル◎
LINEとデザインが類似していることもあり、若い世代を中心に人気があるチャットツール。LINEを使って連絡通話が出来るので、カジュアルにかつ、スピーディーにコミュニケーションをすることができます。
■オンライン会議ツール『zoom(ズーム)』
ホストはアカウント(無料登録)が必要になりますが、ゲストはアプリのダウンロードのみで参加できます。1度に100人の会議もできる(したことないですが笑)のも大きな魅力です。動画や音声の保存ができるので議事録を忘れたときも安心ですし、ディスカッションをしたい際は、参加者をリアルタイムでグループ分けすることができる独自の機能も搭載されています。
・ミーティングやインタビューもZoomで可能
ロコタビ運営は全員リモートワーク(テレワーク)とはいえ、進捗の確認やミーティングはよくします。その際、対話でのコミュニケーションを行う際にZoomを利用します。※上記写真は社内で読書会を実施した際の様子です。
Zoomが時差のある私たちに欠かせない理由はこちらに記載しています。
他にも、毎週月曜に実施する朝礼では、ディスカッションというより進捗共有をメインに行うため、事前にSlackで「・今週やること・困っていることなど・その他共有事項」を記載し、朝礼のタイミングでそれぞれが話すスタイルです。遠隔で働くからこそ、足踏みを揃える上で大切にしています。
過去にZoomでインタニューを受けたこともありました(上記)。取材していただいたメディアがリモートワーク専門メディアの「Remote Work Lab」さんということもあり、Zoomで複数のメンバーにお話を聞いていただきました。メンバーが海外にいても取材いただけるので嬉しい!
・その他のオンライン会議ツール(Skype, Whereby,Lite FreshVoice)
「Zoom(ズーム)」以外にもオンライン会議ツールはたくさんあります。職種や業務内容によって合うツールはそれぞれなので、いくつかご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
・『Skype(スカイプ)』元祖ビデオ通話◎
・『Whereby』簡単導入◎
・『Lite FreshVoice』自由度◎
・『Skype(スカイプ)』元祖ビデオ通話◎
オンライン会議ツールの元祖と言えば、「Skype」。無料で音声通話・ビデオ通話が行えることはもちろん、画面共有などオンライン会議に必要な機能も搭載されています。有料プランを使えば、固定電話への通話も可能です。
・『Whereby』簡単導入◎
もともとappear.inというサービス名だった「Whereby」。最大のメリットは非常に簡単に始められることです。実際に使うとわかりますが、URLを発行するだけで会議を開始できます。加えて、アカウントを作る必要がなく無料ですぐに始められるのも大きな特徴です。
・『Lite FreshVoice』自由度◎
2019年6月にリリースされ比較的新しくも支持されているオンライン会議ツール。アプリやアカウント作成が不要で、端末があればURLの共有だけで利用できる。簡単に開始できるため、外部の人との初めての会議でもオススメのサービス。
■タスク管理ツール「Trello(トレロ)」
「ふせん」のような感覚で使えるタスク管理ツール「Trello(トレロ)」。まるで机の上でタスクを管理しているように使えることで人気を集めています。それぞれのタスクを「カード」として登録し、「ボード」と呼ばれている括りで管理します。
■ ボード>リスト>カード
・ボード:上記ページ全体。プロジェクトごとに作成など
・リスト:上記でいう「ToDo」。タスクを振り分けるグループ
・カード:上記でいう「会計士を雇用」。具体的なタスク
※カードをクリックすると、メモや期日などの細かい情報を記載できる。
・新規プロジェクトもボードで管理してます
ロコタビの運営では部署ごとやプロジェクトに応じてボードを作成して利用しています。最近サービス名を「トラベロコ」から「ロコタビ」に変更した際も新しくボード作り、タスクを管理しました。「TODO」「Doing」「Done」などのリストに振り分けてタスクの進捗が見えやすくすることが多いです。
さらに、世界中にメンバーがいて会ったことがない人も多いので「メンバー紹介」ボードを作り、エリアごとのリストでプロフィールを記載したり、PRのように季節ごとにやることが変わるものは月別にリストを作成したりと自由度が高く使いやすいです。
・その他のタスク管理ツール(Jooto, Asana, Backlog)
「Trello(トレロ)」以外にもタスク管理ツールはたくさんあります。職種や業務内容によって合うツールはそれぞれなので、いくつかご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
・『Jooto(ジョートー)』感覚的◎
カードでタスクを管理できる感覚的なツールとして「Trello(トレロ)」とよく比較されるツールです。GoogleカレンダーやSlackなどとの外部連携もでき便利です。
・『Asana』使いやすさ◎
使いやすさに定評がある「Asana(アサナ)」。タスク管理ツールを使い慣れていない人でもすぐに使えるように設計されています。今回のようにリモートワーク(テレワーク)を緊急でせざる得ない環境になった企業などは最初に導入するのにオススメかもしれません。
・『Backlog(バックログ)』進捗の可視化◎
システム開発の進捗管理に必要な機能が充実している「Backlog(バックログ)」。課題の進捗を最初からゴールまでの流れを「ガントチャート機能」で把握することができたり、プロジェクトの進捗を可視化することができます。
ツールはこれ!といった正解があるわけではないので、業務内容に適したものを実際に使ってみながら判断していくのが良いかもしれないですね。
■リモートワーク(テレワーク)導入に役立ちそうなnote
700名以上がリモートで働く石倉さんのnote。リモートワークをやる上での基本的な考え方から実際に利用しているツール、「リモートワークに幻想を抱かないこと」といった注意喚起まで記載してくださり、これからリモートワーク(テレワーク)の実施を検討される方々だけでなく、実施している企業にとってもとても役立ちます。
「フルリモートデザインチーム」としてデザインワークを行ったきたGoodpatch Anywhereさんが、実際に利用しているツールの具体的な利用方法や気をつけていることなどを具体的に記載してくれています。実例なのですぐにでも参考できます。
IT企業でデザイナーをされている、いぬづかさんのnote。ご本人が実施していることを紹介しながら、リモートワークをする個人にフォーカスした内容になっているため、初めてリモートワークをする人にとっても参考になります。
収束がみえないコロナウイルスの影響もあり、大人数が集まるイベントも中止を余儀なくされる状況で、オンラインで開催する方法を共有してくれているキャリアコンサルタントの岩橋ひかりさん。具体的な方法が記載されているので、イベント中止を検討している方は一度読んでみる価値のあるnoteです!
最後に、
2015年創業以来フルリモートを実施している弊社、当初はテレワークやリモートワークという働き方は一部の会社は実施するものの日本では珍しさがあり、メンバーそれぞれが周りへの説明に苦労することが多々ありました。一方で、今回の新型コロナウイルスの影響を受けることなく、それぞれのメンバーがいつも通り働けている事実があります。
「働き方改革」が推奨されつつある昨今、社会全体がこれからの「当たり前」の選択肢としてこうした働き方や生き方が認知を広め、大企業を含む日本の多くの会社が柔軟な組織へと変化していくことで、東京オリンピックによる首都圏を中心とした交通混雑といった直近の問題にも柔軟に対応できる状態になると願っています。
不運な境遇でリモートワーク(テレワーク)が注目を浴びることになりましたが、後に振り返ったとき「新型コロナウイルスの世界的な感染という不運な状況を乗り越えたことで、多くの会社が時間と場所から解放された組織に変貌した。」と、ポジティブに捉えられるようになっていると良いなと思っています。
●世界に点在する仲間とあゆむ私たちの働き方
2015年創業以来、フルリモートで世界中の仲間たちと共に働いています。多様な働き方をする仲間たちのインタビューやリモートワーク(テレワーク)に関するレポートなどをまとめるマガジンです。
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