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創業期から全員リモートワーク「時間と場所」から解放された組織トラベロコ

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、NTTグループなど大手企業も時差出勤やテレワークの実施を本格化させる動きが生まれています。東京オリンピック・パラリンピックにより、首都圏を中心に交通混雑が予想される中で推奨されている「働き方改革」の下地になるとも捉えられますが、社会全体として急な対応に追われているのも事実です。

一方で、創業以来全員リモートワークで世界中に仲間が点在する弊社は、働き方に関して大きな被害を受けることなく通常の業務を進行することが叶っています。その理由を弊社の働き方をご紹介しながら、より多くの企業の「働き方改革」の判断材料になると嬉しいです。


最大時差14時間、全員好きな緯度&経度で働く

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弊社トラベロコは、「ロコタビ」というロコ(海外在住日本人)が旅のお手伝いをしてくれるウェブサービスを運営しています。2020年現在、ロコ登録者は5万人を超え。エリアは173カ国2440都市と世界の9割近い数に広がり、観光案内やビジネス通訳、食事のアテンド、現地サポートなど、旅先で「したいこと」を自由にオーダーできる海外マッチングプラットフォームに育ってきました。

創業期から新卒、中途、インターン関係なく全員リモートワークのため、「ロコタビ」の運営に関わるメンバーは世界中に点在し、最大時差は14時間にものぼります。代表椎谷はこの組織形態について「個々人が時間と場所から解放された組織」とよんでいます。

実際にそれぞれがどんな働き方をしているのか、一部をご紹介します。


①東京&名古屋を移動する働き方をする代表

現在、東京と地方で生活する人々「デュアラー」が注目を集めていますが、東京&名古屋を拠点とするトラべロコCEO・椎谷豊もそのひとりです。はじめは名古屋で生活し“出張”として東京にいく働き方をしていました。しかし、サービスが成長していく過程で、東京にいく回数は少しずつ増えきた中で、仕事と家庭を重んじてデュアル・ライフをはじめました。

②家族で瀬戸内の離島に移住したエンジニア

広島の離島、大崎上島からエンジニアチームの一人として活躍する菅原。3年前に山と海に囲ま れた豊かな自然、理想の子育て環境を求めて移住。京都でプログラマーとして13年働いた後、自然豊かな場所を求めたどり着いた島で、牡蠣の養殖場なども経験し「ロコタビ」のエンジニアとして働くライフスタイルで家族と暮らす。 菅原が取材いただいた中国新聞の記事はこちら

▼菅原の元にメンバーがワーケーションに訪れた様子はこちら▼

③世界中を旅しながらイベント開催をする PR・広報

現在、東京を拠点に各所で仕事をしているPR・広報の岡。2018年には「ネットを飛び出した情報の交差点」を世界の各都市でつくることを目的として、世界24都市でトラベロコ・タウンミートアップを仲間と協力しながら開催。

▼岡が取材いただいたTABIPPOの記事はこちら


④時折場所を変えながら活躍する新卒のエンジニア

インターンとして参画した後、2019年4月に入社した鈴木はWebエンジニアとして新卒からリモートで働いている。大学時代から世界中を訪れる旅好きということもあり、「知らない世界を見続けたい」と時折ベトナムなどに場所を変えながら働いている。


▼メンバー3人がリモートの働き方に関して取材いただいた記事はこちら


鉄板ツールは「チャットのSlack」・「会議のZoom」

全員リモートワークとはいえ、会社はチームです。毎日社内ではコミュニケーションを取りながら仕事が進んでいます。その中で重宝しているのが、社内チャットツール「Slack」と、ビデオ会議ツール「Zoom」です。


①お土産話が集まる「チャットのSlack」

Slackは、いまやIT企業では知らない人はいないほどの認知度を誇る、チャットツールですね。好みで利用しない人も中にはいますが、コミュニケーションの手軽さや、データ共有や検索などの機能性に、手軽なカスタム性などが合間って、幅広い層に受け入れられているツールと言えると思います。

中でも、様々なチャットルームを作れるのは便利です。弊社でもプロジェクトや部署ごとにルームがあります。その中の一つで雑談以外禁止の「#zatsudan」チャンネルの存在について書かれた内容がこちらになります。



②時差あり集団には欠かせない「会議のZoom」

Zoomは、オンライン会議のツールです。それぞれのIDを事前に共有する必要がなく、ホストがZoom上に会議室を作成して、そのURLを共有するだけで会議ができる手軽さが特徴。ミーティングなどでは頻繁に利用しています。

社内で自主的に開催されていた勉強会ももちろんZoomで開催。その時の様子はこちらでも紹介しています。




全員リモートワークは「ミッション」を実現させるため

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スタッフが世界中に点在するリモートワークを採用している理由は、会社として掲げる「ミッション」を実現させるためでもあります。

トラベロコが掲げるミッションは、3つあります。

1.ロコ(海外在住日本人)に対するミッション
「ロコタビ」の現地ホストに副業の機会と地元への誇りを与えよう。ロコ全員が現地の経験や能力が生きて活躍できる場を提供しよう。

2.ユーザーに対するミッション
「ロコタビ」のサービス利用者には不安の解消と安全を与える仕組みを提供しよう。日本人が世界とつながって、本当に「したい」がかなう場を提供しよう。

3.関係者に対するミッション
全員がロコのように「場所」「時間」にとらわれない働き方をしよう。トラベロコに関わる皆が自律的に「自由」な働き方をすることで、理想に向かって進んでいけるような場にしよう。海外に行く日本人の個人的問題を解決するサービスであろう。

自由な生き方をするロコ(海外在住日本人)を応援する会社であるからには、運営側も自由な働き方をするべきと代表の椎谷は話します。

トラベロコは「ロコタビ」を通じて、日本人が世界とつながれる場を創りたいと考えています。

世界にいる海外在住日本人(ロコ)は、自分でその国、都市を選び、時間を使い、誰かと過ごし、やりたい事をやっています。

実は、私たちは「場所」「時間」「誰と一緒に居て」「何をやるか」は自由なのです。

トラベロコ自身も、そんなロコのような自由な生き方を求めて、「場所」「時間」にとらわれない働き方をしたいと考えています。

そのため、現在運営に関わるスタッフは全てサテライトで動いていて、日本各地、世界各地の住んでいる都市で、自分の時間を使ってトラベロコの仕事をしています。

ある人は日本のスターバックスカフェや図書館を主な仕事場としていたり、ある人は地球の反対側でロコをやりながら、ある人はアジアの豪雨を掻き分け仕事場に向かう、、それぞれが自由な時間で自分のできることをやっていくことで、皆がロコと同じように生きていけるような環境を作れるよう模索しています。

トラベロコに関わる人すべて(運営スタッフも含め)が、ロコとして活躍できるようになることが理想です。



働き方改革時代の波が到来、これからの「当たり前」に

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当初は、テレワークやリモートワークという働き方は一部の会社は実施するものの日本では珍しさがあり、メンバーそれぞれが周りへの説明に苦労することが多々ありました。

一方で、今回の新型コロナウイルスの影響を受けることなく、それぞれのメンバーがいつも通り働けている事実があります。

「働き方改革」が推奨されつつある昨今、社会全体がこれからの「当たり前」としてこうした働き方や生き方が認知を広め、大企業を含む日本の多くの会社が柔軟な組織へと変化していくことで、東京オリンピックによる首都圏を中心とした交通混雑といった直近の問題にも柔軟に対応できる状態になると願っています。

余談ですが、世界中にロコやメンバーが点在していることから、コロナに関する海外の情報も多く集まります。社内だけで止めるのは勿体ないと感じたので、これらをnote「世界の新型肺炎(コロナウイルス)情報まとめ」として随時発信も続けています。

最後に、今回の件について後に振り返ったとき「新型コロナウイルスの世界的な感染という不運な状況を乗り越えたことで、多くの会社が時間と場所から解放された組織に変貌した。」と、ポジティブに捉えられるようになっていると良いなと思っています。


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株式会社トラベロコ 会社概要

173カ国2440都市在住の日本人5万人が登録する日本最大級の日本人向け海外プラットフォームサービス「ロコタビ」を運営。

ロコタビ:https://locotabi.jp
会社HP:https://traveloco.co.jp/
各種お問い合わせ先はこちら

本社   :東京都品川区北品川5-5-15
設立   :2015年12月1日
代表者名 :代表取締役 椎谷 豊

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