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★キャンピングカー生活まであと128日★「ハワイから学ぶ観光マーケティング戦略と求められる旅行者のあり方②」

あした何の日?

おはようございます。
本日は前回の続き内容です。

ハワイの観光局で働くミツエ・ヴァーレイさん。ハワイの観光実態と取り組みについてプレゼンいただきました。


日本にとって良いケーススタディになるという考え方でもって、再生エネルギー、文化交流などの意見交換を日本含む姉妹都市で実施しており、次世代でどうリソースを残していくか、島国の考え方が共通だったりする。

過去のプロモーションでハワイがどう変わってきたか

ハワイでは5人に1人が観光業についているということで、ハワイのGDPの3分の1弱は観光業。すなわち観光業が打撃を受けてしまうと州民の生活が直結して脅かされる。

アメリカからの観光客だけの割合で全体のビジターの80%になる。その次に日本、カナダ、オセアニア、韓国、中国の順でビジターが多いという。それだけ、ハワイから見た日本の存在は大きいのだ。

しかし日本人観光客はまだほとんど戻っていない。ハワイは日本人観光客で溢れているイメージだが、やはりコロナ打撃で観光客は激減しているという。




州の機関と民間企業と州民をつなげる役(=観光局)として、常に多方面との密なコミュニケーションを意識しているそう。
労働雇用とまたハワイに来てもらうための(商品開発の機会・情熱を生んでくれる)自然や文化資源を守るために最も重要なポジションが観光であるべき。でないとサステナブルになっていかないと話されていました。

パフォーマンスメジャー(地元の人の観光業への満足度)が高くないと良い観光のサイクルは維持できない。ビジターの満足度・どれだけお金を落としてくれたかどうか・そしてパフォーマンスメジャー。この3つが大事だという。

ハワイは島なのでアクセスが大事。
旅行者の数、滞在日数、航空座席、消費高

コロナ禍を経て、いま一番大切なのは「コミュニティが旅行者とつながる、観光について地元民だけでなく、ビジターも理解度を増して参画してくれること」

観光戦略で大事な4本柱は自然保全、文化継承、コミュニティリレーション、ブランドマーケティング。これがあって観光は持続する。

外部にPRするのは大事だけど、続けてミツエさんは地域観光関係者にこう問いかける。
「地域コミュニティは観光業にどれだけ参加できてますか?誰をターゲットにどんな体験を作ってますか?」と。

そして再生型観光。
サステナブルツーリズムはそれをどう維持していこうかということ。
ハワイの場合は「人に来てもらうことで無くしたものを戻していく」ということを考えている。
インバウンドが入ってくるにつれて、問題と利益が出てくるので、ビジネス的経済的な部分と、感情的文化的なバランスが大事。

ツーリズムに関してはブランディングじゃなくてマネジメントに。プロモーションに関してはエデュケーション(地元観光業が責任持って観光客に啓蒙活動)に。

コロナが始まって以来、意識がガラッと変わってきているという。

ビジターには地元の人の理解をして、一緒に活動してほしい。どうやって伝えていくかが大事。

ハワイのコミュニティ一つ一つでコミュニティミーティングをしてきた。観光に対するコミュニティ向けのPRもしたことでプロモーション方法が変わった。


地元観光業の役割の一つとして安全性の課題もある。ホットスポット(人気観光地)楽しんで安全に旅行してもらう、地元の人と触れ合ってもらう。そこに地元の人がどれだけ参加できるか。山で遭難する観光客も多いため、その被害も最小限にするよう規制をしたりしている。

楽しんでもらうために規制やルールを設ける。
入場制限、事前予約システムの導入。山登りで入場人数を減らすことで頂上の人が混雑することを防いだりする。
オーバーツーリズムがちになるところはある程度コントロールをしていかなければならない。
ハワイは歩きスマホ禁止など、すぐ条例としてカタチになる。野生動物に近づいたり写真撮ってSNSあげたら罰金、というようなものもあるようだ。


ハワイの宿泊税は13%。年間で900億。そのお金が補助金として観光プログラム還元されており、その他、海洋生物保護にも使われる。アメニティや日焼け止めなどもコロナ後ガラッと変わってきたそう。

ただアトラクションPRをするのでなく、どういう取り組みをしているか(自然保全)などハワイ文化について伝えるカルチャーアドバイザーがホテルに必ずいるという。

宿泊している人が必ず文化に触れられるような環境を作る。
そして歴史や文化を伝えるポジショニングを作るのが大事であり、すでにハワイは強いパッションと責任感を持って伝えたいという気持ちを持つ人が多い。

コロナになって日本からの観光客はゼロに、今も30%ぐらいしか戻ってない。その時々のトレンドやフォーキャストで戦略変わる。飛行機のフライトがやっと戻ってきてるが相変わらず札幌便などは戻っていないという。

ターゲットオーディエンス。
旅行好き、ロマンスカップル、体験型旅行者、エシカル思想の若年層、多世代家族など。様々なターゲットに向けて、実施する体験内容、発信の仕方を使い分けているという。

ハワイ州観光局は真ん中にいるべき。その左右にハワイと日本。そこから色んなステークホルダーにつながっていく。

業界コラボレーション→全ては観光に繋がっていく

州観光局の競合コンペをとった時はファミリーがメイン(ファミリーが安心して行ける旅行先。)ターゲットだった。
そこから30-40代の女性(OL)でフリーに積極的に女子旅する人にターゲットが移り、そこからさらに違うターゲットへ...。



今の時代、旅は進化し、とても大切なものとなってきている。

自分に成長を与える。
旅から帰った時に気づきを原動力に次のステップを踏みだせる。

そう締めくくり、質疑応答のコーナーへ。
次回。

<<<あと128日>>>
全ては繋がっている

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