★キャンピングカー生活まであと147日★「旅と暮らしの役割は何か?今の時代に考えるべき豊かに生きる力」

こんにちは。
今回は私の所属しているPOOLO5期の講義の振り返りになります。

今回のテーマは「旅と暮らしの役割」「豊かに生きる力」です。
最中、哲学的な考え方も含まれる話の内容だったのでアウトプットとして解説しきれていない部分があるかも。(個人的には大好物な話の流れでした。)

ゲスト紹介

今回のゲストは株式会社Wasei代表の鳥居弘文(とりいひろふみ)さん。
基本的にオンラインコンテンツを作っていらっしゃいます。
POOLOを運営している株式会社TABIPPO内部の方と繋がりがあったようで、今回実現したそうです。

POOLOメンバーは旅好きの方も多く、まだまだこれから掴みたい豊かさや理想を持つ人もいるので、今回の講義テーマはまさにPOOLO生のためといった感じでした。

鳥井さんは自身の運営するオンラインサロン「Wasei Salon」で「『私たちの働く』を問い続ける」をテーマに、暮らし方や生き方の変化に対して自分自身で考え、見つけていく過程を楽しみ、発信もしていると言います。

「Wasei Salon」の始まりは5年前で、メディア上での読者への発信、トークイベントなどのオフライン会という形から、メンバー同士での対話をしてもらう場を提供したいという気持ちでオンラインサロンの形となっていったと言います。

あとになって話の内容を聞いていくうちに、自分がやりたいことと近いことも実践されている方で、興味が湧きました。

生き方・暮らし方

ゲストの鳥井さんのイメージにもつながる「暮らし」。バックパッカーもした中で発信をし続けていて、仲間と立ち上げた会社。その中で仲間の興味関心が重なった部分が「暮らし」だった。そして色んな人達の暮らし方について取材していきたいと思った時、繋がったのがWebメディアだった。

現地の取材相手の「暮らし」
vs
自身の身体的な「暮らし」

鳥井さんは実際に「暮らし」について取材すればするほど「明確な答え」というものは出ず「分からなくなってきた」と言います。「分からなさ」から生まれた問いについて自分で考えていく過程こそ大事なのでは、という考え。

島根の石見銀山での暮らし方は、東京で良い、正しいとされる暮らし方とは全く違う。「どっちが正解か、どっちが良いのか」という両極端な物差しで見つめ過ぎても結局答えは出ない。そうでなくて矛盾も含めて「旅人・観光客的な目線で自分自身にどう落とし込むのか」が重要と言います。

『観光客の哲学』という本を引き合いに、「世界自体はあまりに複雑であるから全てを理解することは不可能。かといって無関心なことも危険、社会が成り立たなくなってしまう。最初は個人が中途半端に興味を持つところからしか始まれない。だけどそれも認めた上で自身がその場でできることに集中する、できる働きかけを行動に移すことが大事」ということから鳥井さん自身が旅をしながら生きている現状も含めて「旅人・観光客的な目線」も大事だという主張に共感したと言います。

現地の暮らし方の理解のために意識していること

「決めつけない」

自分で下調べしたり立てた仮説から「こんな風だろう」と思いつつも、実際に現地の人の声を聞く際にはそれを一旦横に置いておいてその場に入っていくそう。
伊集院光さんの本の中にある言葉に、旅先に行くときに「知識を持ちつつもボーッとする」というものがあったそうです。

旅先や地域に、目的意識を持って行くよりも、現地の人に呼ばれてただただ行っているという鳥井さん。
「これを見るために行く」と目的意識を持って行くとバイアスがかかったり目的の物や景色を見れなかった時にがっかりしてしまう。
フラットに訪れることで「自分がなぜ今回ここに呼ばれたのか」が分かっていく。最初に期待する点を持つわけではなく、旅先で分かってきたものが点となり、振り返ると繋がっていた。
(目的意識は、目的ではなくきっかけにすると良い)

私なりに簡単にまとめると「結果を求めるために行動する」のではなく「まずその地域に行ってみて、過ごしたり話を聞いたら自分が行った意味が分かってきた」という動機と行動が逆になったような、考え方なのだろうと思います。

この考え方は私も意識している部分があるので、すんなり入ってきましたが、皆さんはどうでしょうか。

「呼ばれている」とは

旅をする理由の中に「未知の遭遇を通じて発見や感動をしたい」と思っている人が多い。

ーーその時に自分は何が変わったのか?変わっているのか?

自分が今までの日常的な考えや常識、下調べや目的意識によるバイアスにとらわれすぎて、当てはめようという前提のもとで旅をしても「自分が変わらない」という考え。

これにはファシリテーターのPOOLO代表:恩田さんも噛み砕くのに時間がかかるようでした。

個人的な感想ですが鳥井さんはとても哲学的、大局的な考えの持ち主で、現実世界の考え方に落とし込むことが難しい目線を直感的に、天性で持っているような気がしました。

要するに(という言葉はあまり好きじゃないけど)、思いこみや偏見を持たず自分自身の思考、新しい発見に対し柔軟な状態を作っておくことが大事、ということなのだろうと私は解釈しました。

「コミュニティ」について

一人一人が自分にとっての豊かさに気づくきっかけを内部から見つけてほしい。外部の情報はきっかけにしかならない、自己探求は対話を通じて自分の内面に関わる断片を拾ったり、相手の話や変化を観察するうちに鏡となって自分のことがわかったりする。
豊かさは個人個人のオンリーワンのものであるから、客観的に存在はしない。そこに気づくための対話の場を用意しており、生徒同士の活性化については大いに満足しているという。反対に、自分が本当に大切にしていることを直接生徒に伝えきれないことにはジレンマもあるという。

Q.コミュニティを作る時に大切なことは?

答えみたいなものを求められると、答えられない。
相手が自分のコミュニティに入る際の入口の役割は「ここに入りさえすれば理想の自分になれる」とか「ここに入れば自分が求めている情報が得られる」と他力本願的な考えでジョインしてしまうことによる不一致を防ぐこと。そのためにお互い丁寧なコミュニケーションと相互理解による設計が必要。

お互いに肯定しあえる仲間を作ることは大事で、人が発信やチャレンジを続けていく上で少数でも肯定してくれる仲間がいることは必要。(行きすぎると自己承認お化けに...。)
鳥井さん自身の経験でも、そういった仲間と対話をしながら、それぞれ向かう方面に向かっていく、その過程を共有しあえることが非常に支えになったと同時に対話の場面をこれからも増やしていきたいとも仰っていました。

働くことの役割は?

ワークライフバランスという言葉はあるけれど、生きる=はたらくになればいいなぁと思うタイプな鳥井さん。
働くにも色々あって、労働(ライスワーク)と仕事(自己表現)と活動(社会的な行動)などがある。だから「Wasei Salon」は「働く」ではなく「はたらく」を追い求めていこうとしている。
しかしこの3つを「はたらく」としてバランスよくお互いにつなげながら行えることがいいのだという。

あえていうなら豊かさのイメージはハンドメイド。
自分の価値観を広げられた時に豊かさを感じる。
金銭的な、消費的な部分ではなく、自分が良いなと思う人やモノと一緒に居られること、さらに自分たちで作り上げることに豊かさを感じる。
さらに「こうであるべき」という既存のルールに縛られるのではなく、自分が表現したい大事にしているものを自由に発信できることに豊かさを感じる。

「本当はこうだったらいいのになぁ」と思う気持ち、小さな違和感に素直に実現していくことは意識しているという。
それは一気に変えることではなくて良いので小さいことから、という意味でもハンドメイド。週末だけ自分の行動を変えてみる、とか。何かしら身近な部分から可能性を感じていくことを意識すると良いと言います。

さいごに

締めとして、総括とPOOLOメンバーに対する問いをもらうことに。

個人それぞれに人生があり、なぜ今ここに存在しているかは誰にも説明できない。
何かを成し遂げた有名人でも、そこで人生が決まり終わるわけではない。それは一般人である人たちでも一緒。
人生が続いていくうちは必ず自分が思ってもないことが起こるし、その中で常に自分の中に自分を追い求めていくことを続けていくと「思い描く場所には到達しなくても、確かな場所には到達する」。

私たちにとって確かな場所ってどこなのか?
それを考えてみてください、そう問いを頂いて講義は終わりました。



今回、かなり難しかった。
というか、正解が出しにくいテーマだったと思います。
アーカイブ動画を何度も止めて、何度もシークバーを戻して書き込みながら記事を作りました。
(じゃないととてもじゃないけど、整理しきれなかった^^;)

でもおかげで鳥井さんが言わんとすることは大体わかったような気がしてます。でも本質的に?深い部分までは到達できなかったことも分かったし、この講義だけではおそらく不足している気がします(それはPOOLOの講義が不十分というよりも、講義だけでは測れない規模のことについて話されていたから)。
おそらく自分たちがそれぞれ人生を歩むうちに色々と考え悩み、その都度思い返すのが良い内容だろうなと思いました。

ちなみに、これ土曜の朝10:00から講義やってたんですけど、私は夜勤明けでそのまま気絶して出席できなかったので、後日昼下がりにアーカイブ視聴して書いてます。朝回らない頭でこれ聞いても私は飲み込めなかったなぁって思う。リアルタイムで参加していた人に脱帽。


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